ハイグレードのビルトインガスコンロを徹底比較

ハイグレードのデザイン性が高い理由として、高級感のある天板カラーが用意されているのも理由の１つです。
デリシアでは高級感のある「プラチナミラー」や清潔で明るい印象の「アローズホワイト」、プログレでは光沢感のある「プラチナシルバー」、クレアでは「グロスミラー」が人気のカラーです。

強度の面ではステレスがホーローに勝りますが、ステンレスは炎が当たると熱で変色してしまうという特性を持っています。対してホーローは色がブラックなので、焼色がほとんど目立ちません。ただし、ホーローコーティングが剥がれると中の鋼板が錆びて腐食するなどのデメリットもあります。どちらも一長一短ですが、その特性を把握した上でお選びください。

火力調整が天板LEDで確認できるのはデリシアだけ

天板バーナーの火力調整はダイヤル部分に表示されるコンロが多いですが、デリシアのみ天板部分に埋め込まれたLEDで火力確認ができるようになっています。タイムラグがなく反応する表示で、かがまなくても火力調整確認が可能となっています。

デリシアとクレアはヒートシンク構造のため焦げつきにくい

ガスコンロの天板は鍋やフライパンに当たる炎のふく射熱による温度上昇で焦げ付きやすくなります。リンナイ「デリシア」とパロマ「クレア」にはこの天板の熱を分散するアルミパネルを天板裏に施しています。ノーリツはこのようなヒートシンク構造となっていません。バーナー形状、天板素材にも左右されるため厳密な比較ではありませんが、ふく射熱対策においてはリンナイ「デリシア」、パロマ「クレア」の方が優れていると言えそうです。

「鍋なし検知」や「地震自動停止」などの安全機能はメーカーで差は無し

立ち消え安全装置などの基本的な安全性に加え、鍋を置いていない時は点火しない「鍋なし検知」や揺れを感じると自動でガスをストップする「感震停止機能」など、より高い安全機能が搭載されているのはハイグレードモデルのビルトインコンロからです。安全機能については各メーカーで大きな違いはありません。

ガスコンロ天板の幅は60cmと75cmがありますが、この天板幅によって左右バーナーの間隔が異なります。二口同時に使用して調理することが多い場合は幅75cmの方が間隔が広くなるため調理しやすくなりますが、天板が広がる分だけ作業台スペースが（約7.5cm）狭くなります。

プログレのスライドレールは約4cm出っ張る設計で他社製品より使いやすい

各社ともにハイグレードモデルではグリル扉にスライドレールを採用しています。質感の良い作りですが、その中でもノーリツの「プログレ」は外に完全に出るようになっており、調理後オプションを取り出しやすくなっています。些細なことですが、調理の度に気を遣わなくて良いのは嬉しいポイントです。