蛇口の交換は、蛇口交換の場所(キッチン・洗面・浴室など)と、タイプ(ワンホール・ツーホール・壁付きなど)で選びます。メーカーに関係なく、現在設置されている蛇口と同じタイプなら交換可能です(海外メーカー製蛇口など、特殊な蛇口は除きます)。
当社では、TOTOとLIXIL製蛇口が人気です。
キッチン用 ワンホールタイプ
取り付け穴が一つのタイプです。
蛇口がキッチン天板に取付けられているもので、取り付け穴が一つのタイプです。
取り付け穴サイズは33mm~39mmです。現在の水栓金具がTOTO・LIXIL(INAX)・KVK・SANEIなどでしたら基本的に取付穴サイズは共通のため、そのままお取り替えができます。
取り付け穴とは、蛇口本体の直径ではなく、キッチンカウンターに開口されている蛇口取付用の穴の直径になります。
キッチン用 ツーホールタイプ
天板に横長の台が付いているツーホールタイプ。
デッキタイプとも呼ばれます。
蛇口が横長の台とともに、キッチン天板やステンレスプレート等に取り付けられています。台の中に取り付け穴が2つあります。穴と穴の距離(取付ピッチ)は各メーカー共通の規格で全て203mmですので、そのまま交換ができます。ワンルームアパートなどのミニキッチンは特殊サイズとなりピッチ102mmです。
2ハンドルからシングルレバーへの交換も、同じツーホールタイプなら可能です。
キッチン用 壁付きタイプ
壁に取り付けられているタイプです。
蛇口が壁に取付けられているタイプです。
水とお湯の給水管との距離は105mm~225mmの間であれば交換可能です。
2ハンドルからシングルレバーへの交換も、同じ壁付きタイプなら可能です。
浴室用 壁付きタイプ
壁に取り付けられているタイプです。
蛇口が壁に取付けられているタイプです。
水とお湯の2つの給水管の距離が105mm~225mmの間であれば、ほとんどの蛇口が交換可能です。シャワー付きの蛇口とシャワー無し(浴槽湯はり用・浴室に2つ蛇口がある場合)蛇口があります。
温度調節が簡単で、お湯の温度が安定している「サーモスタット式」が主流です。
2ハンドルからシングルレバー、サーモスタットなしからサーモスタット式への交換も、同じ壁付きタイプなら可能です。
浴室用 台付きタイプ
蛇口の台が、浴槽のフチに取り付けられているタイプ。デッキタイプとも呼ばれます。
蛇口が横長の台(浴槽のふち等)に取付けられているものです。台の中に取り付け穴が2つあります。
キッチン用と異なり、給水管の取り付け穴と給湯管の取り付け穴の芯々の距離(ピッチ)が85mm、105mm、120mmと3種類ありますのでご注意ください。蛇口下の点検口を開けて、蛇口を裏側から覗いてサイズをご確認ください。
温度調節が簡単で、お湯の温度が安定している「サーモスタット式」が主流です。
2ハンドルからシングルレバー、サーモスタットなしからサーモスタット式への交換も、同じ台付きタイプなら可能です。
■サーモスタット式とは(浴室用に最適です)
サーモスタット式は、温度の目盛りをあわせるだけで、自動的にお湯と水のバランスを調節して、設定した湯温を保ち続けます。急激に温度が変化することがないため、小さなお子様やご高齢の方にも安心してお使いいただけます。また、お湯が出てくるまでの捨て水が少なく経済的です。
■ご購入前のご注意
洗面水栓をご選択いただく際は、洗面ボウルに水を貯める為の排水栓の操作棒の種類が重要です。
現在ご使用中の水栓メーカーと排水栓の種類をご確認ください。
ポップアップ式 | ワンプッシュ式 | ゴム栓式 | 貫通穴(排水金具)なし |
---|---|---|---|
ポップアップ棒を押すと洗面器の排水栓が開き、引くと閉じます。 |
ポップアップ棒を一度押すと洗面器の排水栓が開き、もう一度押すと閉じます。 |
交換の際は、同じゴム栓式をご選択ください。 |
排水栓が洗面台に設置されている場合は、こちらの商品をご選択ください。 ※排水栓は、現在のままご使用いただけます。 |
洗面用 ワンホールタイプ
洗面台の天板に、取付穴がひとつのワンホールタイプ。
蛇口が台(洗面台の天板)に取付けられているもので取り付け穴が1つのタイプです。
蛇口の取り付け穴は国内各洗面台メーカー共通で原則的にΦ35mm(+1 -2mm)のため、そのまま交換ができます。
ただし、ポップアップ棒用の穴位置はメーカーにより異なりますので、TOTO→TOTO、LIXIL→LIXILというように同じメーカーの蛇口で交換してください。
洗面用 ツーホールタイプ
天板に横長の台が付いているツーホールタイプです。
蛇口が台(洗面台の天板)に取付けられているもので、穴が二つのタイプです。穴と穴の距離(取付ピッチ)は各メーカー共通の規格で、洗面台用は102mmですのでそのまま交換ができます。
但し、ポップアップ棒用の穴位置はメーカーにより異なりますので、TOTO→TOTO、LIXIL→LIXILというように同じメーカーの蛇口で交換してください。KVKの蛇口からも交換対応可能な場合がありますので、ご希望のお客様はお見積り依頼の際にお知らせください。
洗面用 コンビネーションタイプ
吐水口と操作ハンドルが独立しています。
蛇口がカウンタータイプの洗面台の天板に二つの穴によって取り付けられていて、レバー(操作部)とシャワー部が独立しているタイプです。ツーホールタイプからの交換はできませんので、ご注意ください。
排水弁のポップアップ棒(引き棒)と蛇口は連結していませんので、交換の際、引き棒はそのままお使いいただけます(排水栓は洗面台についています)。
単水栓
水またはお湯のみを吐水します。
お湯と水が一つの蛇口から出る混合栓に対して、お湯か水どちらかだけを吐水するのが単水栓です。
配管の構造上、単水栓として使用できるのは取付穴がひとつの「ワンホールタイプ」のみとなります。
単水栓はキッチン向けのパーティシンクや浄水器専用水栓、洗面やトイレ向けのほかに、屋外などで使用する立水栓や散水栓などの種類があります。
名称の解説
単水栓とは
吐水口から、水またはお湯だけを出す蛇口を単水栓と呼びます。
水とお湯を使い分けることができません。
混合水栓とは
吐水口から、水とお湯を混合して吐水できる蛇口を混合水栓と呼びます。混合水栓は、キッチン用・浴室用・洗面用、ともに主流のタイプです。
吐水口は一つですが、水とお湯を使い分けることができます。
シングルレバー混合水栓とは(キッチン・洗面用に最適です)
レバー1本で、お湯や水の出る量や温度を自在に調節できます。調理作業中のぬれた手でも簡単に操作できます。また、こまめにお湯や水を出したり、止めたりできるので、節水にも役立ちます。
ひとつのレバーで水とお湯を使い分けることができます。
吐水量の調節
レバーハンドルを上に上げると吐水量が増え、下げると止まります。
温度調節
レバーハンドルを左にまわすとお湯、右にまわすと水になります。