排水方式(排水芯)について
床排水
床排水は一般的な排水方式で、床に接続された排水管を通って水が流れます。排水管は便器の下にあるため、目では確認できません。
壁排水
壁に接続された排水管を通って水が流れます。排水管が便器の後ろから壁に向かって接続されているので、目で確認できます。(便器の奥に太い排水管が出ています)
各排水芯(高さ)に対応した便器について
床排水
メーカー各社で規格化されている寸法のため、TOTO、LIXIL(INAX)、パナソニック全ての便器に床排水200mm仕様があります(一部を除く)
排水芯が範囲内に含まれるリフォーム用便器からお選びください。(一部を除く)
対象商品
リフォーム(リモデル)排水仕様がある主な便器です。120mmも一部対応しています。
ピュアレストQR >/ EX > 305mm~540mm
GG(手洗いなし) > 120mm・264mm~499mm
GG-800(手洗いあり) > 305mm~540mm
ネオレストAS >/ RS > 120mm・305mm~435mm
ネオレストLS > 305mm~435mm
アメージュ便器 > 120mm・200mm~550mm
アメージュシャワートイレ > 120mm・200mm~550mm
プレアスLS > 120mm・250mm~500mm
サティスS > 120mm・200mm~450mm
サティスG > 120mm・225mm~410mm
サティスX > 120mm・200mm~450mm
NewアラウーノV > 120mm・305mm~470mm
アラウーノL150 > 120mm・305mm~470mm
アラウーノS160 > 120mm・305mm~470mm
(305mm~510mm対応のタイプもございます)
対応範囲より排水芯が大きい数字の場合は、便器を手前に出せば設置が可能です。
例:排水芯540mmのトイレにサティス(~450mm)を設置した場合、標準位置よりも90mm手前に出ます。
壁排水
メーカー各社で規格化されている寸法のため、TOTO、LIXIL(INAX)、パナソニック全ての便器に壁排水120mm仕様があります(一部を除く)
排水高さ155mmに対応しているリフォーム用便器からお選びください。
対象商品
壁排水155mm、排水仕様がある主な便器です。
排水芯・排水高さの確認方法
排水芯・排水高さの確認方法は「実際の寸法」又は「便器の品番」のいずれかより確認できます。当社で工事をご希望のお客様は、かんたん見積り依頼フォームよりトイレの写真をお送りいただければ、当社にて確認いたします!
「実際の寸法」で排水芯・排水高さを確認する
床排水
一戸建やマンションに多い排水方式です。上写真の「A」の距離が『排水芯』です。
※ ネジキャップは片側に各1つのタイプと2つのタイプがあります。2つの場合は大きい方のキャップでお計りください。
壁排水
マンション・公団住宅等に多い排水方式です。上写真の「A」の高さが『排水高さ』です。
※ 排水管の中央から床までの高さをお計りください。
※ 「A」の高さが100mmの場合は、壁排水120mmタイプの便器を設置可能ですが、標準設置位置より手前にでます。
詳しくはこちら「便器の品番」で排水芯・排水高さを確認する
ご使用中の便器の品番から排水芯を確認するのが、最も確実な方法です。通常は左図のように便器側面の床付近にシール又は印字があり、便器の品番が記載されています。
品番は基本的に「C」から始まる場合が多いですが、メーカーや機種によっては、「B」「D」「G」やその他の文字から始まる品番もございます。
TOTO 床排水便器の排水芯一覧
便器品番 | 排水芯 | 便器品番 | 排水芯 |
---|---|---|---|
CS20 | 200mm※ | CZ733 | 230mm |
CS30 | 200mm※ | C830 | 340mm |
CS50 | 200mm※ | C850 | 340mm |
CS110B | 200mm※ | C720 | 380mm |
CS200B | 200mm※ | C710R C710RS |
330mm/ 405mm |
CS260B | 200mm※ | ||
CS350 | 200mm | C420 | 530mm |
CS380B | 200mm | CZ440 | 530mm |
CS680B | 200mm | CS430 | 540mm |
C725B | 210mm | C730B | 540mm |
1995年以降に設置されたトイレは、当時から主流であった排水芯200mm固定式が設置されているケースが多くなっています。また、1995年以前に設置されたトイレは、排水管のサイズがさまざまで、排水芯もいろいろなパターンがあります。
※リモデル便器の品揃えがあります。リフォームで設置したトイレの場合はお見積りの際にお問合せください
TOTO 壁排水便器の排水芯一覧
便器品番 | 排水高さ | 便器品番 | 排水高さ |
---|---|---|---|
C406P | 100mm | CS978BP | 120mm |
CS406BP | 100mm | CZ180BP | 120mm |
C720P | 100mm | CZ725P | 120mm |
C780P | 120mm | C14P | 155mm |
CS220BP | 120mm | C417 | 155mm |
CS280BP | 120mm | C418 | 155mm |
CS320BP | 120mm | C721P | 155mm |
CS365BP | 120mm | C730BP | 155mm |
CS380BP | 120mm | C730P | 155mm |
CS950BP | 120mm | C770P | 155mm |
壁排水のトイレは排水の高さの違いにより、100mm、120mm、155mm※の3種類があります。
現在100mmの便器が設置されている場合、壁排水120mmタイプの便器で対応可能ですが、標準位置よりも手前に出る設置となります。
※接続している排水管の形状と方向によって、排水芯高さが148mmに対応するものがあります
LIXIL(INAX) 床排水便器の排水芯一覧
便器品番 | 排水芯 | 便器品番 | 排水芯 |
---|---|---|---|
BC-1880S | 120mm | C-54SU | 305mm |
DC-1880S | 120mm | SC-20 | 305mm |
DC-3880S | 120mm | C-20S | 310mm |
DC-4880S | 120mm | NC-99SU | 325mm |
BC-120S | 200mm※ | C-44ST | 380mm |
BC-130S | 200mm※ | C-13 | 490mm |
BC-160S | 200mm | C-18HC | 530mm |
BC-170S | 200mm | SC-30 | 530mm |
BC-270S | 200mm | C-18S | 530mm/ 540mm |
C-44SU | 305mm |
※便器内部の部品(床フランジ)の設置向きを変えることで、排水芯200mmと120mmの両方に対応する便器です。いずれの排水芯で設置されているかを外見から判断することはできません。最新の便器にも、排水芯200mmと120mm両方に対応している便器がありますので、お見積りの際にお問合せください
LIXIL(INAX) 壁排水便器の排水芯一覧
便器品番 | 排水高さ | 便器品番 | 排水高さ |
---|---|---|---|
C-44P | 100mm | BC-110PTU | 155mm |
DC-880P | 100mm | BC-181P | 155mm |
NC-99PU | 100mm | BC-1880P | 155mm |
BC-120PU | 120mm | C-11R | 155mm |
BC-220PU | 120mm | C-18PU | 155mm |
BC-260P | 120mm | C-180P | 155mm |
BC-270P | 120mm | C-20P | 155mm |
BC-320PU | 120mm | C-45PU | 155mm |
DC-3880P | 120mm | DC-3890P | 155mm |
BC-110PU | 155mm | GBC-360PU | 155mm |
必要なトイレ室内寸法について
便器の先端から壁までの寸法(a)は400mm以上をおすすめします。(b寸法が1200mm以上あれば、基本的に400mm以上確保できます)
400mm以下で設置した場合、足元のスペースが狭く、立ち上がる際に窮屈になる場合があります。また、オート洗浄やオート便ふた開閉機能付きの便座の場合、正しく作動しない場合がございます。
床排水便器の奥行
ピュアレストQR >/ EX > 760mm
GG(手洗いなし) > 730mm
GG-800(手洗いあり) > 771mm
ネオレストLS >735mm
ネオレストAS > 702mm
ネオレストRS > 700mm
NewアラウーノV > 720mm
アラウーノL150 > 720mm
アラウーノS160 > 720mm
奥行寸法は排水バリエーションにより異なる場合があります。
寸法はカタログ値の為、既設の排水位置がメーカー指定位置とずれている場合は多少前にでる場合があります。
壁排水便器の奥行
ピュアレストEX > 793mm
ピュアレストMR > 793mm
GG(手洗いなし) > 730mm
GG-800(手洗いあり) > 771mm
ネオレストLS >735mm
ネオレストAS > 767mm
ネオレストRS > 765mm
NewアラウーノV > 730mm
アラウーノL150 > 730mm
アラウーノS160 > 730mm
ストレートの場合
壁際でカットしアキレスジョイントで施工できるため比較的カタログ値に近い寸法で収まります。
(高さ100mmを除く)
高さ100mmの場合
120mmにアキレスジョイントを使用して偏心するため必ず手前に出ます。
(目安は50mm~70mm)
壁フランジの場合
壁フランジ部分はカットできないため、カタログ寸法より手前に出る場合があります。
(目安は10mm~20mm)
横抜きの場合
上のストレートでは壁の中にある横の管が露出していますので、カタログ値より手前に出る場合があります
(目安:20mm~50mm)
座面までの高さについて
床から座面までの高さは、1970年~1993年ごろまでは350mm~360mm、1994年~2002年ごろまでは360mm~370mmが主流でしたが、現行の最新機種では380mm~385mmを採用しております。このため、便器を交換しますと座面が高くなる場合があります。
これはメーカー各社が日本人の平均身長の伸びに合わせたのと、高齢者や腰の悪い方には、座面が高い方が、ひざを無理に曲げずに腰がかけられ、立ち座りの負担も軽減されるためです。
各便器の座面までの高さ一覧
左記の寸法は便器自体の高さです。便座の高さは含まれていません。
最新の便器では、TOTOは380mm、LIXIL(INAX)とパナソニックは385mmを採用しています。壁排水155mm仕様は、同じ便器でも、他の排水仕様より低く設定されている機種があります。
ピュアレストQR > 380mm
ピュアレストEX > 380mm(壁排水155mmは370mm)
GG/GG-800 > 380mm(壁排水155mmは370mm)
ネオレストLS >/AS > /RS > 380mm
NewアラウーノV > 385mm(壁排水155mmは420mm)
アラウーノL150 > 385mm(壁排水155mmは420mm)
アラウーノS160 > 385mm(壁排水155mmは420mm)