食洗機のスライドオープンとフロントオープンを徹底比較

スライドオープンとフロントオープンを徹底比較!
メーカー・シリーズ別に食洗機を徹底比較! |使いやすさ、容量、清掃性、使える洗剤など
当社ではパナソニック、リンナイ、三菱電機のビルトイン食洗機を販売しておりますが、そのバリエーションはスライドオープンからフロントオープンタイプまで様々です。容量の大きさ、使い勝手、使える洗剤、どれぐらいの食器なら入る?などなど、カタログだけではわからないことを細かくチェック!各商品を徹底比較しました!
目次
  1. ビルトイン食洗機の種類
  2. 大きな食器や調理器具が洗えるか比較しました
  3. 各商品の庫内容量を実測比較!
  4. 洗浄シャワーがどこまで届くかノズル形状を比較!
  5. 使える洗剤を比べてみました
比較したビルトイン食洗機
パナソニック:
NP-45MD9S
NP-45MS9S
、リンナイ:
RSW-F402C-SV
(後継品:
RSW-F403C-SV
)、
RSW-SD401LP
、三菱電機:
EW-45R2S

※パナソニック食洗機の画像は、一部旧モデルM8シリーズを使用しています。

ビルトイン食洗機の種類

このページではビルトイン食洗機をタイプ別に徹底比較いたします。

初めての方や食洗機にはどんなタイプ(種類)があるかをご検討されている方は、まず最初に下記の「食洗機の選び方」をご参照ください。

大きな食器や調理器具が洗えるか比較しました

容量がいくら大きくても、お手持ちのお皿が入らなければ食洗機で洗うことができません。ここでは比較的大きなお皿がちゃんと食洗機に入るか検証!また調理器具についても洗うことができるのか、合わせて調べてみました!

幅30cmの平皿は入る?

幅30cmの平皿が入るか実験|メーカー別食洗機比較

直径30cm、高さ約3.8cmの丸皿が入るか検証してみます。

食器のなかでは比較的大きな部類に入るサイズです。

ご自宅にある一番大きなお皿がどれぐらいか比較してください。

スライドオープン フロント
オープン
ディープタイプ ミドルタイプ
幅30cmの平皿が食洗機に入るか実験|NP-45MD9Sの場合
幅30cmの平皿が食洗機に入るか実験|RSW-SD401LPの場合
Rinnai(リンナイ)
幅30cmの平皿が食洗機に入るか実験|NP-45MS9Sの場合
幅30cmの平皿が食洗機に入るか実験|EW-45R2Sの場合
幅30cmの平皿が食洗機に入るか実験|RSW-F402C-SVの場合
Rinnai(リンナイ)

ディープタイプの2機種はキレイに庫内に収まりますが、フロントオープンタイプの場合、真っ直ぐ立てると上段カゴに干渉してしまいます。フロントオープンタイプ食洗機で大皿を洗う場合は、寝かす形にして収納しなければなりません。ミドルタイプ食洗機の2機種は完全にはみ出してしまい、洗うにはほぼ平らにしなければ洗うことはできません。これらのことから、大きなお皿が多いご家庭には、ディープタイプまたはフロントオープンタイプ食洗機の導入が適していると言えます。

担当者よりヒトコト:細かい使い勝手が違います!

食洗機内側の壁に立てかけられる例|容量・使い勝手を比較

食洗機から食器がはみ出してしまう例|容量・使い勝手を比較

フロントオープンタイプとディープタイプを比較される方が多いのですが、実際に食器を出し入れすると細かな使い勝手が違うことに気がつきます。フロントオープンタイプはカゴに端に大きめの食器を入れると庫内幅からはみ出してしまうので、食器の配置には工夫が必要です。他のタイプは箱型になっているので箱の壁に食器を立てかけることができるのは使い勝手が良いと感じられる点になっているようです。

取っ手付き、直径28cmフライパンは洗える?

取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|メーカー別食洗機比較

直径28cm、高さ約5.5cmの取っ手付きフライパンが入るか検証してみます。ご自宅にあるフランパンと比較してみてください。

スライドオープン フロント
オープン
ディープタイプ ミドルタイプ
取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|NP-45MD9Sの場合
取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|RSW-SD401LPの場合
Rinnai(リンナイ)
取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|NP-45MS9Sの場合
取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|EW-45R2Sの場合
取っ手付き、直径28cmフライパンは洗えるか実験|RSW-F402C-SVの場合
Rinnai(リンナイ)
スライドオープンのディープタイプの2機種では立てて洗うことが可能ですが、リンナイ「
RSW-SD401LP
」は上段カゴの移動ができないため、カゴの一部が干渉してしまいます。パナソニックのスライドオープンディープタイプ「
NP-45MD9S
」とスライドオープンミドルタイプ「
NP-45MS9S
」は、上段カゴのムービングラックをうまく動かすことで、他にも洗い物が入るように収めることができます。三菱「
EW-45R2S
」の場合、下段に収めることはできませんでしたが、上段カゴにはみ出す形で入れることができました。フロントオープンタイプでは、平たく置いて洗うことが可能です。

取っ手が取れるフライパンは洗える?

取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|メーカー別食洗機比較

直径27.5cm、高さ約7.0cmの取っ手が取れるフライパンが入るか検証してみます。ご自宅にあるフランパンと比較してみてください。

スライドオープン フロント
オープン
ディープタイプ ミドルタイプ
商品
Panasonic(パナソニック)
Rinnai(リンナイ)
Panasonic(パナソニック)
三菱電機
Rinnai(リンナイ)
上段 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|NP-45MD9S、上段に収納する場合 置けません 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|NP-45MS9S、上段に収納する場合 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|EW-45R2S、上段に収納する場合 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|RSW-F402C-SV、上段に収納する場合
下段 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|NP-45MD9S、下段に収納する場合 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|RSW-SD401LP、下段に収納する場合 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|NP-45MS9S、下段に収納する場合 置けません 取っ手がとれるタイプのフライパンは洗えるか実験|RSW-F402C-SV、下段に収納する場合
取っ手が取れるフライパンは、工夫次第でどの食洗機でも洗うことが可能です。ただし、三菱スライドオープンミドルタイプ「
EW-45R2S
」は上段にはみ出す形で置くことが可能ですが、上段カゴが固定されていることから、他の食洗機の様に下段に立て掛けて置くことはできないので、注意が必要です。また、リンナイスライドオープンディープタイプ「
RSW-SD401LP
」は上段カゴの形状がアーチ状になっているため、フライパンは置くことができません。

各商品の庫内容量を実測比較!

カタログ数値では庫内容量や食器収納点数で表記されていますが、実際のところはどうでしょうか?ノズルの位置など含めて、細かくチェックして比較しました!

スライドオープンディープタイプとフロントオープンタイプの庫内容量比較

できるだけ容量の大きい食洗機をお探しの方がよく比較される、スライドオープンのディープタイプとフロントオープンタイプを比較しました。当社での取り扱いは、スライドオープンディープタイプはパナソニックとリンナイ、フロントオープンタイプはリンナイになります。 ※こちらで紹介しているリンナイ商品は上記で比較したRSW-SD401LP、RSW-F402C-SVの後継機種となります。サイズや収納点数は同じです。
カタログ掲載
食器収納点数
48点

スライドオープンタイプ

ディープタイプ

食洗機の庫内容量・食器収納比較|パナソニック、NP-45MD9Sの場合

【上段容量】
幅392×高さ142×奥行457mm
容量:約25.4L
【下段容量】
幅375×高さ195×奥行445mm
容量:約32.5L

有効容量 約57.4L

123,200
円(税込)
カタログ掲載
食器収納点数
47点

スライドオープンタイプ

ディープタイプ

食洗機の庫内容量・食器収納比較|リンナイ、RSW-SD401LPAの場合

【上段容量】
幅397×高さ110×奥行460mm
容量:約20.1L
【下段容量】
幅388×高さ210×奥行445mm
容量:約36.3L

有効容量 約55.4L

112,736
円(税込)
カタログ掲載
食器収納点数
56点

フロントオープン

食洗機の庫内容量・食器収納比較|リンナイ、RSW-F402C-SVの場合

【上段容量】
幅315×高さ126×奥行436mm
容量:約17.2L
【下段容量】
幅365×高さ270×奥行416mm
容量:約40.9L

有効容量 約58.1L

117,744
円(税込)
※採寸は、網カゴの内寸を基本としています。
RSW-F403C-SV
についての写真・寸法は旧品番のRSW-F402CA-SVですが庫内寸法と容量に変更はありません。
また中段にあるノズル部分は収納容量としてカウントしていません。
カタログ数値では食器収納点数大きな差がありましたが、実際の食器有効スペース比較ではスライドオープンディープタイプとフロントオープンタイプで大きな差は無い結果となりました。上段容量だけの比較を行うと、スライドオープンディープタイプ2機種の方がフロントオープンタイプよりも大きいことが分かります。特にパナソニック「
NP-45MD9S
」との差は大きくなっており、反面、下段収納においてはリンナイ「
RSW-F403C-SV
」が一番大きくなっています。

スライドオープン「ミドルタイプ」の庫内容量比較

スライドオープンディープタイプやフロントオープンタイプに比べ庫内容量は小さくなりますが、食洗機本体下に収納キャビネットを設けることができるスライドオープンミドルタイプも人気です。こちらについては交換できるくんで人気の2機種の比較を行いました。

カタログ掲載
食器収納点数
40点

スライドオープンタイプ

ミドルタイプ

食洗機の庫内容量・食器収納比較|パナソニック、NP-45MS9Sの場合

※画像はM8シリーズです。

【上段容量】
幅392×高さ142×奥行457mm
容量:約25.4L
【下段容量】
幅375×高さ195×奥行445mm
容量:約32.5L

有効容量 約57.4L

107,800
円(税込)
カタログ掲載
食器収納点数
40点

スライドオープンタイプ

ミドルタイプ

食洗機の庫内容量・食器収納比較|三菱電機、EW-45R2Sの場合

【上段容量】
幅392×高さ142×奥行457mm
容量:約25.4L
【下段容量】
幅375×高さ195×奥行445mm
容量:約32.5L

有効容量 約57.4L

58,080
円(税込)
※採寸は、網カゴの内寸を基本としています。
網カゴ寸法をカウントしない庫内容量では大きな差はありませんが、三菱「
EW-45R2S
」は上段カゴが固定式となっており、約半分の上段部分に食器を収納することができません。上段カゴが動かない部分には長物などを立てて収納するなど、工夫することでパナソニック「
NP-45MS9S
」との庫内容量の差は小さくなります。

洗浄シャワーがどこまで届くかノズル形状を比較!

洗浄力にも影響するノズル形状や位置も気になるところです。各メーカー、洗浄ノズル位置に工夫が見られるので詳しく比較してまいります。

パナソニック ディープタイプ・ミドルタイプの洗浄機能

庫内容量を圧迫しない形状&3Dプラネットアーム採用で洗浄力も両立

ディープタイプ
NP-45MD9S
プラネットアーム搭載の食洗機|パナソニック、ディープタイプの洗浄機能
ミドルタイプ
NP-45MS9S
プラネットアーム搭載の食洗機|パナソニック、ミドルタイプの洗浄機能

底面部に搭載されている洗浄ノズルは、他メーカーと異なり、アームの先に更に回転して庫内全体を洗浄するプラネットアームを採用しています。またセンターノズルが上段部の洗い物も洗浄する構造となっており、食器を正しくセットすることで洗浄効果を発揮してくれます!

リンナイ ディープタイプ
RSW-SD401LP
の洗浄機能

センターノズルが伸びて上段の洗い物も洗浄!

食洗機庫内センターノズルの工夫|リンナイ、ディープタイプの洗浄機能
底面部のノズルは単一回転洗浄になりますが、特筆すべきはそのセンターノズルです。ディープタイプ食洗機が苦手とする上段部の洗い物を、センターノズルを伸ばして洗浄することで解決しています。 ※後継品RSW-SD401LPAにも同様の機能が付いています
センターノズルが伸びる食洗機|リンナイ、ディープタイプの洗浄機能
動作時にセンターノズルが伸びて上段を洗浄。
ノズルガードから最大約85mm伸びる構造になっています。

三菱電機 ミドルタイプ
EW-45R2S
の洗浄機能

回転ノズル+センターノズルのオーソドックスな組合せ

回転ノズルとセンターノズルを組み合わせた食洗機|三菱電機、ミドルタイプの洗浄機能
他機種と比べて上段カゴに対するアプローチが少ないため、食器のセットにはやや工夫が必要です。

他のスライドオープンタイプにも言えますが、センターノズルで洗浄するため、ここを塞がないような食器配置を考慮すると十分な洗浄が得られます。

リンナイ フロントオープンタイプ
RSW-F403C-SV
の洗浄機能

上下2段回転ノズル搭載!上下段だから食器を隅々まで洗浄!

  • 上下2段回転ノズルを搭載した食洗機|リンナイ、フロントオープンタイプの洗浄機能
  • 食洗機庫内下段ノズルの工夫|リンナイ、フロントオープンタイプの洗浄機能
  • 食洗機庫内上段ノズルの工夫|リンナイ、フロントオープンタイプの洗浄機能
リンナイフロントオープンタイプ「
RSW-F403C-SV
」の最大の特徴とも言える、上下2段回転ノズルは上段カゴの洗い物もキレイに洗浄できるだけでなく、上段ノズルから下の洗浄も行ってくれます。食器をたくさん入れた場合でも、隅々まで洗浄してくれることがわかる構造になっています。 ※写真は旧品番のRSW-F402C-SVですが、後継品のRSW-F403C-SVにも同様の機能が付いています。

使える洗剤を比べてみました

食洗機には手洗い用洗剤の使用ができません。食洗機専用洗剤の使用が必須になりますが、形状(粉末タイプ、ジェルタイプ、タブレットタイプ)の他、洗浄能力にも種類があるのはご存知でしょうか?現在はたんぱく質汚れに強い「酵素系洗剤」がトレンドです。実は食洗機ごとに使える(推奨される)洗剤も異なりますので、これらも比較してご案内いたします!

粉末タイプ

粉末タイプの食洗機洗剤
安価なので食洗機をよく使う場合に有効です。他のタイプに比べて溶け残りが残りやすいのが難点

ジェルタイプ

ジェルタイプの食洗機洗剤
粉末タイプよりやや高くなるものの、洗剤カスが残りにくく洗浄能力も高い。現在主流となっているタイプ。

タブレットタイプ

タブレットタイプの食洗機洗剤
計量しなくても良いので手間要らず。ジェルタイプと同じ価格帯であるものの、分量調整が出来ないので高コストになる。

パナソニック ミドルタイプ・ディープタイプ共通

タブレット洗剤は残菜フィルターの上へ|パナソニックの食洗機

タブレット洗剤は残菜フィルターの上へ

パナソニック食洗機は、一部機種を除き洗剤投入口が設けられていません。そのため、粉末またはジェルタイプ洗剤は食器をセット後、食器と食器のすき間に入れてください。タブレット洗剤は残菜フィルターの上にセットしてご利用ください。

また、酵素系洗剤活性化モードは搭載されておりません(一部機種を除く)が、どの洗剤を使用しても同じ除菌効果が得られるストリーム除菌洗浄が搭載されています。

酵素活性化モードなし

リンナイ ディープタイプ
RSW-SD401LP

食洗機洗剤の投入口はセンターノズル付近にあります|リンナイのディープタイプ食洗機

センターノズル部分に洗剤投入口あり

リンナイ「
RSW-SD401LP
」はセンターノズル付近に洗剤投入口が設けられています。

洗い物を置いたあとには投入しにくい位置なので、ご使用の際は先に洗剤を入れてから食器を入れると使いやすい構造です。こちらにも酵素系洗剤活性化モードが搭載されています。
たんぱく質の汚れに強い酵素活性化モードあり

※後継品のページに移動します

三菱電機 ミドルタイプ
EW-45R2S

食洗機洗剤の投入口はセンターノズル部分にあります|三菱のミドルタイプ食洗機

センターノズル部分に洗剤投入口あり

三菱「
EW-45R2S
」はセンターノズル部分に洗剤投入口が設けられおり、特に専用の投入口が設けられているわけではありません。

他機種同様に主に粉末タイプまたはジェルタイプの利用を前提の構造なので、タブレットタイプをご使用の場合は、残菜フィルターの上に置いてご使用ください。こちらの機種については酵素系洗剤活性化モードは搭載されておりません。
酵素活性化モードなし

リンナイ フロントオープンタイプ
RSW-F403C-SV

※写真は旧品番RSW-F402C-SVです。 食洗機洗剤の投入口は扉裏にあります|リンナイのフロントオープンタイプ食洗機

扉裏に洗剤投入スペースあり

リンナイフロントオープンタイプ「
RSW-F403C-SV
」は扉の裏側に洗剤投入スペースが設けられてます。投入後に扉を閉めるので、ジェル状のものだと垂れてしまい、タブレットタイプは、下に落ちてしまいます。このため、使用を推奨されているのは粉末状の食洗機専用洗剤のみとなります。タブレットタイプをご利用の場合は、残菜フィルターの上に置いてお使いください。
たんぱく質の汚れに強い酵素活性化モードあり

一部機種を除き、各社ともタブレットタイプの洗剤を利用する場合は、残菜フィルターの上に置いて使用となります。また酵素系洗剤活性洗浄モードが搭載されている機種では、酵素系洗剤の洗浄能力を引き出すことができるので、より強力な洗浄を実感いただけます。食洗機用洗剤の使い方についてはこちらもご参考ください。

ビルトイン食洗機 おすすめコンテンツ

食洗機人気・売れ筋ランキング