レンジフード(キッチン換気扇)の掃除のポイントは、汚れがひどくならないうちに"こまめに掃除をする"に限ります。では、ひどくなってしまった汚れはどう対処すればよいのでしょうか?
レンジフードについてしまった頑固な汚れの落とし方や、汚れが引き起こすデメリットなどをご紹介します。
1.頑固な油汚れの正体とは?
しばらくレンジフードの掃除をせず、久しぶりにレンジフードをあけると油でベトベト、固まっていて取れない…という経験はないでしょうか。
レンジフードが汚れる原因は主に、調理中に出る油を含んだ水蒸気とホコリです。調理中に吸い上げた蒸気が冷えて油に戻るとベトベトするようになります。その汚れに空気中のホコリが混じり固まるので、簡単な掃除ではなかなか取れない頑固な汚れとなっていきます。
2.レンジフード本体のひどい油汚れを落とすには?
レンジフード本体に固くこびりついてしまった油汚れは、簡単な拭き掃除だけでは取れません。
そこで有効なのが、油汚れは冷えると固まり落ちにくくなってしまうので、汚れをあたためたり、時間をおいて落とす方法です。どの方法もご家庭にあるものを使って行う簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
1.ドライヤーであたためる
油汚れが落とせないときには、熱を加えてみましょう。
汚れた部分にドライヤーの熱風を当てて、汚れをやわらかくした後に拭き取る方法です。油汚れは水をはじくので、水拭きではなくから拭きで拭き取ってみてください。
(※まわりが熱くなるので十分にご注意ください)
2.蒸気であたためる
大きな鍋でたっぷりのお湯を沸騰させてレンジフードに蒸気をたっぷり吸わせ、汚れをやわらかくした後にふきとる方法です。
このあとに次でご紹介している「湿布法」を行うのが効果的です。
3.パックをするような「湿布法」を行う
拭き取り掃除だけでは、なかなか取れないような汚れがついてしまっているときは、洗剤を染み込ませたテッシュやキッチンペーパーなどをペタペタと貼り付け、15~30分ほど時間を置いてからペーパーごと拭き取る「湿布法」がおすすめです。
洗剤を使用しての拭き掃除の後は、必ずキレイなタオルなどで洗剤と水気を拭き取ります。また、取り外しができる部品(シロッコファンやフィルター)は、必ず取り外してお手入れをし、しっかり乾かしてから元に戻すことが重要です。
4.困ったときはプロにお願いする
フィルター付タイプの場合、レンジフードのフィルターでキャッチできる油汚れの量には限界があります。そのため、フィルターでキャッチできなかった油汚れは、レンジフード本体や内部などに付着していきます。フィルター掃除を頑張ってもレンジフード内部がどんどん汚れていってしまうのはそのためなのです。
レンジフードの汚れに目をつぶっていると、いつの間にか自分では手に負えないほどの頑固な汚れになってしまうこともあります。また、レンジフードは高い位置にあるため、長い時間をかけての掃除が難しかったり、手が届きにくく掃除がしにくい設備でもあります。
そんな時は、思い切ってプロにお任せするのもひとつの方法です。
解体して、全部をピカピカにしてくれるプロのお掃除サービスも上手く利用して、レンジフードのキレイを保ちたいものです。
3.レンジフードをキレイにすると電気代もお得?!
1.レンジフードの汚れを放っておくと…
換気能力の低下や故障の原因に
レンジフードの掃除はこまめに行うのが1番ですが、油汚れを放置しておくとフィルターが詰まったり、ファンに油が固着して動きが悪くなったりするため、換気能力が低下してしまいます。
換気能力が低下すると壁や床に油がつき、においが残る原因になったり、汚れた空気が排出されなくなることによって様々な体調不良を引き起こす可能性もあります。
また、汚れが溜まったままで作動させると無理に回すことになり、レンジフード自体が故障してしまう可能性もあります。異音が出ている場合などは特に注意が必要です。
調理中に汚れが入ったり、害虫が増えることも?!
レンジフードに付着した油は長時間熱にさらされると液状になり、油だれをすることもあります。
その油にはカビや雑菌が繁殖していることがあり、調理中の料理に入ってしまうと健康にも影響を与えかねません。
また油汚れを放置することにより、油臭いにつられて害虫が集まってくるので、油汚れを定期的に取り除くことは、キッチンを清潔に保つためにとても重要といえそうです。
2.レンジフードをキレイにして電気代も節約!
汚れがひどくなってくるとレンジフードの吸い込みを邪魔してしまい、「弱」で吸い込めるものが「強」にしないと吸い込めなくなったり、「中」で吸い込めるものが「強」にしないと吸い込めなくなったりといったことが起きてしまいます。
レンジフードの吸い込む強さは、「弱・中・強」などの3段階が一般的。それぞれ強さによって消費電力が異なります。もちろん吸い込む量が大きくなるほど消費電力は上がります。
消費電力自体はレンジフードにより異なりますが、弱と強で4倍近く消費電力が異なる機種もあります。また、「弱・強」の2段階設定のレンジフードでは、2倍近く消費電力が異なる場合が多いようです。
無駄な電力を使わないためにも、こまめなお手入れがおすすめです。
4.最新レンジフードに交換するのもおすすめ
ご使用中のレンジフードに長年の汚れが溜まっている場合や、毎回フィルター掃除が面倒という方は、思い切って新しいレンジフードに交換するのもおすすめです。
従来のレンジフードの多くはフィルターがついているタイプですが、現在発売されているレンジフードはスリム型で、掃除に手間のかかるフィルターがない「ノンフィルタータイプ」が多くなっています。
このタイプであれば、面倒なフィルター掃除が不要なので掃除するパーツが少なくて済み、掃除の煩わしさが軽減します。
またフィルターがないだけではなく、本体やファンにも油汚れが落ちやすいコーティングをしているものが多いので、従来のレンジフードに比べて、お手入れのしやすさがぐんと上がっています。
交換できるくんでは、お写真と既設の品番や寸法をお送りいただくだけでお見積り可能ですので、ぜひ新しいレンジフードへのご交換もご検討してみてください。
ノンフィルタータイプおすすめレンジフード
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工事費用込み価格
円(税込)111,104 -
工事費用込み価格
円(税込)139,563 -
工事費用込み価格
円(税込)164,995 -
工事費用込み価格
円(税込)191,022
5.まとめ
高い位置にあるレンジフードの掃除・お手入れは、後回しになりがちですが、きれいに保つことで電気代の節約や、キッチン・室内を清潔に保つことにもつながりますので、こまめな掃除を心がけましょう。
汚れが落ちない、お手入れが面倒で困っている…という方は、最新のレンジフードへの交換もおすすめです。
気になる商品などございましたらお気軽にお見積りフォームよりお問い合わせください。
※当社、2024年11月の販売実績より算出
お役立ち情報
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