レンジフード・キッチン換気扇の掃除・お手入れ方法

レンジフード(キッチン換気扇)の掃除・お手入れ方法 レンジフード(キッチン換気扇)の掃除・お手入れ方法レンジフード(キッチン換気扇)の掃除・お手入れ方法

高い位置にあるので作業がしにくく、つい後回しになりがちなレンジフード(キッチン換気扇)の掃除やお手入れについて、掃除のポイントやお手入れ方法をまとめました!
当社で取り扱いをしている最新のレンジフードだけでなく、従来のブーツ型と呼ばれるレンジフードにもお使いいただける一般的なレンジフードのお掃除方法をご紹介します。

1.レンジフードの種類

レンジフードはタイプによって特長やお手入れの方法が異なります。交換できるくんで現在取り扱っている商品は、主流のスリム型レンジフードです。スリム型の商品の多くは、面倒なフィルター掃除が不要の『ノンフィルタータイプ』です。油でギトギトになりやすいフィルターがなく、デザインもフラット、お手入れがしやすい塗装仕上げなど清掃性の高さが特長です。

スリム型
シロッコファンタイプ
フィルターあり/なし
ブーツ型
シロッコファンタイプ
フィルターあり
ブーツ型
プロペラファンタイプ
フィルターあり

お手入れ難易度

お手入れ難易度|レンジフードの種類
スリム型シロッコファンタイプ|フィルターあり/なし

デザイン性が高くすっきりとしたスリム型。フィルターがない『ノンフィルタータイプ』が一般的。シロッコファンで油を収集し、ダクトを通して排気する現在最も主流なレンジフード。

ブーツ型シロッコファンタイプ|フィルターあり

本体がブーツ型のカバーに覆われて、中はドラム状の羽根がついているシロッコファンタイプ。フィルターで油をキャッチしてダクトを通して排気します。

ブーツ型プロペラファンタイプ|フィルターあり

ブーツ型カバーで覆われていて換気扇の羽根のようなプロペラがついているタイプ。フィルターで油をキャッチして屋外に直接排気します。最近の新築にはほとんど採用されておりません。

スリム型シロッコファンタイプ|フィルターあり/なし

デザイン性が高くすっきりとしたスリム型。フィルターがない『ノンフィルタータイプ』が一般的。シロッコファンで油を収集し、ダクトを通して排気する現在最も主流なレンジフード。
お手入れ難易度:易しい

ブーツ型シロッコファンタイプ|フィルターあり

本体がブーツ型のカバーに覆われて、中はドラム状の羽根がついているシロッコファンタイプ。フィルターで油をキャッチしてダクトを通して排気します。
お手入れ難易度:中

ブーツ型プロペラファンタイプ|フィルターあり

ブーツ型カバーで覆われていて換気扇の羽根のようなプロペラがついているタイプ。フィルターで油をキャッチして屋外に直接排気します。最近の新築にはほとんど採用されておりません。
お手入れ難易度:難しい

2.種類別レンジフードのお手入れ方法

レンジフード掃除の際には、ケガをしないように必ず本体の電源プラグを抜いて開始してください。またレンジフードは高いところにあるので足場をしっかり安定させましょう。厚手ですべり止め効果のある手袋の着用がおすすめです。

本体の掃除

スリム型シロッコファンタイプの掃除|本体の汚れを拭き取る

1. 本体の汚れを拭き取る
ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を浸したやわらかいスポンジや布で汚れを拭き取ったあと、洗剤が残らないように水拭きでよくふき取り、その後、から拭きをします。
レンジフード本体は凹凸が少なく整流板もフラットなので拭きやすく、本体内部も汚れが詰まりやすい角をなくしたデザインになっています。

パーツを取り外す

スリム型シロッコファンタイプの掃除|整流版をはずす

2. 整流板をはずす
整流板を両手でしっかりと支えながら左右にあるストッパーを押して、下へゆっくり下ろします。整流板の後ろ側はフック状になっているので、少し持ち上げて引掛け部から外してください。

スリム型シロッコファンタイプの掃除|オイルガードをはずす

3. オイルガードをはずす
オイルガードに油などが溜まっている場合がありますので、こぼれ落ちないように注意し、水平を保ちながらはずします。

スリム型シロッコファンタイプの掃除|ファンをはずす

4. ファンをはずす
ファンは、真ん中の取り外しボタンを押すとロックが外れるので、下方へ取り出します。少し重さがあるので、落とさないよう支えながら外しましょう。

※ご使用のレンジフードの種類によってパーツの種類や形状が異なる場合があります。取り外し方も機種により違いがありますので、必ず取扱説明書をご確認いただき、お手入れをしてください。

パーツの掃除(整流板やオイルガード)

スリム型シロッコファンタイプの掃除|パーツの汚れをふき取る、洗う

5. パーツの汚れをふき取る、洗う
整流板やオイルガードは、ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を浸したやわらかいスポンジや布で汚れを拭き取ります。汚れがひどい場合は、水や中性洗剤を含ませたぬるま湯などに浸しておき、やわらかいスポンジや歯ブラシなどで汚れを落としてください。

ポイントは、やわらかい素材のもので、やさしく洗うことです。強く押さえたり、力強く洗ってしまうと塗膜の劣化や変形、表面の傷の原因になるのでご注意ください。

シロッコファンの掃除

スリム型シロッコファンタイプの掃除|ファンの汚れをやわらかくする

6. ファンの汚れをやわらかくする
油汚れやホコリなどが付きやすいファンは、汚れを落としやすくするため、台所中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸します。汚れがひどい場合は、つけ置きをしてからがおすすめです。

スリム型シロッコファンタイプの掃除|ファンの汚れを取る

7. ファンの汚れを取る
やわらかいブラシやスポンジで汚れを落として、洗剤が残らないように水でしっかり洗い流します。羽根のすき間は、やわらかい歯ブラシを使うと洗いやすいです。

パーツの取付

スリム型シロッコファンタイプの掃除|ファン、オイルガード、整流板の順でパーツを取り付ける

8. ファン、オイルガード、整流板の順でパーツを取り付ける
すべてのパーツに水気が残っていないか確認して、パーツをすべて元に戻します。水気が残っている場合は、しっかりふき取りましょう。

取り付けもワンタッチでセットできるので簡単です。

本体の掃除

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|本体の汚れを拭き取る

1. 本体の汚れを拭き取る
ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を浸したやわらかいスポンジや布で汚れを拭き取ったあと、洗剤が残らないように水拭きでよくふき取り、その後、から拭きをします。
レンジフードは高所に設置されているので、掃除しにくい場合には前板を外してお掃除するのがおすすめです。

パーツを取り外す

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|フィルターをはずす

2. フィルターをはずす
フィルターの取っ手を持ち上げて手前に引き、フィルターをはずします。汚れが1番溜まるパーツのため、必ず外してから掃除しましょう。

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|ベルマウスをはずす

3. ベルマウスをはずす
ねじ止め式の場合は、ベルマウス(捕集した油が落ちるトレーの役割)の取付ネジをゆるめてベルマウスをはずします。

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|シロッコファンをはずす

4. ファンをはずす
ねじ止め式の場合は、ファンをしっかり押さえ中心のツマミを「ゆるむ」の方向に回してファンを取り出します。
ワンタッチ式の場合は、ファンの中心についたボタンを押しながらシロッコファンを引き抜くことで取り外せます。

※ご使用のレンジフードの種類によってパーツの種類や形状が異なる場合があります。取り外し方も機種により違いがありますので、必ず取扱説明書をご確認いただき、お手入れをしてください。

フィルターの掃除

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|フィルターを浸す

5. フィルターを浸す
フィルターを浸すことができる桶などはなかなかないため、大きめのごみ袋に中性洗剤を溶かしたぬるま湯を入れてフィルターを浸します。全体が浸かるので目詰まりした汚れが浮き上がりやすくなります。

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|フィルターの汚れを取る

6. フィルターの汚れを取る
汚れが浮き上がってきたら、フィルターの目に沿って、スポンジややわらかい歯ブラシで汚れを落とします。

シロッコファンの掃除

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|ファンの汚れをやわらかくする

7. ファンの汚れをやわらかくする
油汚れやホコリなどが付きやすいファンも、汚れを落としやすくするため、台所中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸します。汚れがひどい場合は、しばらくつけ置きをしてからがおすすめです。

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|ファンの汚れを取る

8. ファンの汚れを取る
やわらかいブラシやスポンジで汚れを落として、洗剤が残らないように水でしっかり洗い流します。羽根のすき間は、やわらかい歯ブラシを使うと洗いやすいです。

パーツの取付

ブーツ型シロッコファンタイプの掃除|ファン、フィルターの順でパーツを取り付ける

9. ファン、フィルターの順でパーツを取り付ける
すべてのパーツに水気が残っていないか確認して、パーツをすべて元に戻します。水気が残っている場合は、しっかりふき取りましょう。

本体の掃除

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|本体の汚れを拭き取る

1. 本体の汚れを拭き取る
ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を浸したやわらかいスポンジや布で汚れを拭き取ったあと、洗剤が残らないように水拭きでよくふき取り、その後、から拭きをします。
レンジフードは高所に設置されているので、掃除しにくい場合には前板を外してお掃除するのがおすすめです。

パーツを取り外す

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|フィルターをはずす

2. フィルターをはずす
フィルターの取っ手を持ち上げて手前に引き、フィルターをはずします。汚れが1番溜まるパーツのため、必ず外してから掃除しましょう。

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|ファンをはずす

3. ファンをはずす
プロペラファンを手で押さえ、中心についているツマミをゆるむと書かれた方向に回します。

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|ファンをはずす

羽根の部分をおさえながら、ファンをシャフトから引き抜くことで外せます。

※ご使用のレンジフードの種類によってパーツの種類や形状が異なる場合があります。取り外し方も機種により違いがありますので、必ず取扱説明書をご確認いただき、お手入れをしてください。

フィルターの掃除

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|フィルターを浸す

4. フィルターを浸す
フィルターを浸すことができる桶などはなかなかないため、大きめのごみ袋に中性洗剤を溶かしたぬるま湯を入れてフィルターを浸します。全体が浸かるので目詰まりした汚れが浮き上がりやすくなります。

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|フィルターの汚れを取る

5. フィルターの汚れを取る
汚れが浮き上がってきたら、フィルターの目に沿って、スポンジややわらかい歯ブラシで汚れを落とします。

プロペラファンの掃除

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|ファンの汚れをやわらかくする

6. ファンの汚れをやわらかくする
割り箸などでまずはホコリを軽く取りましょう。
そのあとは、汚れを落としやすくするため、台所中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸します。汚れがひどい場合は、しばらくつけ置きをしてからがおすすめです。

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除|ファンの汚れを取る

7. ファンの汚れを取る
30分くらいつけ置きをすると、汚れが浮き上がってくるので、やわらかい歯ブラシやスポンジで擦り洗いをします。

パーツの取付

ブーツ型プロペラファンタイプの掃除| ファン、フィルターの順でパーツを取り付ける

8. ファン、フィルターの順でパーツを取り付ける
すべてのパーツに水気が残っていないか確認して、パーツをすべて元に戻します。水気が残っている場合は、しっかりふき取りましょう。ネジはしっかりと締めて、羽根の向きやスピンナーがしっかり固定されているかを確認してから電源を入れるようにしましょう。

フィルター付きレンジフードを掃除してみました。

フィルター付きレンジフードを掃除してみました
お手入れ
汚れが落ちるとネットで噂の清掃方法を実践。3年分の汚れと格闘!

ブーツ型レンジフードのフィルター清掃をした様子を動画で紹介しています。

3.レンジフードの掃除頻度は?

レンジフードの掃除というと手間がかかるイメージがあり、どれくらいの頻度でやったらいいのか、という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

メーカーでは、機種もしくは箇所毎(フィルターと本体など)に1ヶ月毎や3ヶ月毎など『推奨頻度』を明示していますが、それはあくまでも『推奨』です。

レンジフードお掃除頻度に正解はなく、しいて言うなら『こまめに』です。使用頻度に応じて、汚れがひどくなる前にお手入れをするのが理想的です。
レンジフードの汚れでありがちな、油汚れにホコリが付着し、固着してしまう現象がとても厄介です。固着してしまうとあっという間に汚れが分厚くなってしまい、肝心なレンジフードの吸い込みを邪魔してしまいます。また、汚れが分厚くなってしまうと掃除の手間もかかり、キレイにするまでに相当な時間を要します。
"さっと拭くだけ""さっと流すだけ"で済む状態のうちに、お手入れをするのがおすすめです。

4.レンジフードのお掃除のポイント

キッチン機器の掃除の中でも敬遠されがちなレンジフードの掃除。高い位置にあるため、掃除がしづらいと思いがちですが、コツをつかめばそんなに難しいものではありません。

水気を直接吹きかけるのはNG!

レンジフードのお掃除のポイント|水気を直接吹きかけるのはNG!

レンジフードは電気機器なので、洗剤や水などを直接吹きかけるのはNGです。うっかりやってしまいがちですが、水気は故障の原因となるため、直接吹きかけることはやめましょう。
取り外してお手入れできる部分以外の掃除は、液体の洗剤などを直接吹きかけるのではなく、タオルなどに洗剤を染み込ませたものでふき取るのが基本です。

汚れがひどい時は『湿布法』がおすすめ!

レンジフードのお掃除のポイント|汚れがひどい時は『湿布法』がおすすめ!

拭き取り掃除だけでは、なかなか取れないような汚れがついてしまっているときは、洗剤を染み込ませたテッシュやキッチンペーパーなどをペタペタと貼り付け、少し時間を置いてからペーパーごと拭き取る「湿布法」がおすすめです。

洗剤を使用しての拭き掃除の後は、必ずキレイなタオルなどで洗剤と水気を拭き取ります。また、取り外しができる部品(シロッコファンやフィルター)は、必ず取り外してお手入れをし、しっかり乾かしてから元に戻すことが重要です。

頑固な油汚れのお手入れ方法の詳細はこちら

5.レンジフードのお掃除に使う洗剤とは?

レンジフードの掃除には『台所中性洗剤』!

レンジフードのお掃除に使う洗剤とは?|レンジフードの掃除には『中性洗剤』!

固く、頑固な汚れと化したレンジフードに付着した油汚れを落とすために、強力な洗剤を…と思いがちですが、レンジフードの掃除に推奨される洗剤は「台所用の中性洗剤」です。
キッチン掃除の定番のアルカリ性の液体洗剤などは、レンジフードに施された塗装もはがしてしまう可能性があるため、使用はNGとされています。メーカーからレンジフードの油汚れ落とし専用の弱アルカリ性洗剤が売られていることもありますが、レンジフードの掃除の基本は「中性のもの」と覚えておくのがいいでしょう。

『重曹』の使用には要注意です

レンジフードのお掃除に使う洗剤とは?|『重曹』の使用には要注意です

多くの掃除情報サイトでおすすめされている便利な「重曹」。アルカリ性であるため、レンジフードの掃除には適さないという声も…。実際に商品の取扱説明書にお手入れの際に使ってはいけないものとして「重曹」が入っているメーカーもあります。
アルカリ性の重曹を使うと、酸性の「油汚れ」を中和してふやかして落としやすくしてくれますが、最新のレンジフードは本体やファンなどに特殊塗装を施して汚れをつきにくくする工夫がなされているものが多くあります。せっかくの塗装まではがしてしまっては、逆に汚れをつきやすくなってしまいますので注意が必要です。
取扱説明書に、推奨の洗剤や使用不可の洗剤の種類の記載があるため、お掃除の際はきちんと事前確認することをおすすめします。

6.まとめ

レンジフードのお手入れはやる気と体力が必要で、頑固にこびりついた油汚れを掃除するのはなかなか大変です。普段からこまめにお手入れをして、清潔なレンジフードを保ちましょう。

現在はお手入れがしやすい『スリム型ノンフィルタータイプ』が主流となってきています。掃除に手間のかかるフィルターがなく、パーツも簡単に外せて洗浄がしやすいものになります。今使われているレンジフードのお手入れしにくいと感じている方は、新しいレンジフードに交換することもおすすめです。
気になる商品がございましたら、お気軽に交換できるくんにお問い合わせください!