大きな収納があってもその使い勝手は引出しか開き扉で大きく異なります。このページでは収納力と使い勝手を徹底比較いたします。
洗面台の収納は「洗面下」と「ミラー部」が基本
洗面化粧台には『洗面下』と『ミラー部分』の2つのゾーンに分かれて収納ができるようになっています。
洗面下は奥行きがあるので、ミラー部分の収納より大きくなりますが、低い位置にあるため、主にお掃除道具やストックなどの収納として使われる事が多いです。
対してミラー部分は歯ブラシなどのオーラルケア品や化粧品、ひげ剃りなどの毎日使うものの収納として使われる事が一般的です。
洗面台下の収納タイプをご紹介
洗面台下の収納タイプと種類
洗面台下は、扉を開いて使うタイプと、引き出しになっているタイプ、扉と引き出しを組み合わせたタイプの大きく分けて3タイプがあります。※
※「2枚扉タイプ」から「片引き出しタイプ」や「2段引き出しタイプ」に交換する場合、洗面台下の配管を移設する必要があります。追加の工事費が発生したり、交換不可であったりする場合がありますので、お使いの洗面と同じ扉タイプへの交換がおすすめです。
2枚扉タイプの洗面化粧台
最も普及している「2枚扉タイプ」と呼ばれるタイプで、洗面台下の空間を全て使えるためスペース自体は最大です。
奥にしまったものが取り出しづらかったり、上半分がデッドスペースになったりと難点もありますが、既存がこちらのタイプであれば、施工費が抑えられるという利点もあります。
片引き出しタイプの洗面化粧台
片側に便利な引出しが設けられた「片引出し」タイプです。開き扉の収納力と引出しの使い勝手の良さを取り入れています。
2段引き出しタイプの洗面化粧台
洗面台下を上下に分けて引き出しにした「2段引き出し」タイプです。スペースを縦にも奥にもフル活用できる贅沢な仕様となっています。
開き扉から引出しタイプへの交換は排水移設が必要
開き扉タイプと引出しタイプを比べると、利便性においては奥のものが取り出しやすい引出しタイプが優れていますが、引出しタイプはその構造上、配管干渉を起こしやすくなります。
排水配管が干渉しない場合と干渉する場合
※配管干渉する場合があります。
そのため、開扉から引出しタイプに交換する多くの場合は、排水配管位置を調整する必要があります。
引出しに交換した場合の排水配管調整例
ユニットを使用
排水配管を調整
床下で排水配管の移設ができるのは戸建てなど床下にスペースがある場合のみでマンションの場合は対応ができません。
また戸建てでも床下にスペースが無い、または床下スペースで作業が出来ない場合は排水配管移設は不可となりますのでご注意ください。
洗面片引き扉なら配管移設が要らない場合も
片引き出しタイプは配管干渉しやすい「引出し」と配管しやすい「開扉の組合せなので、現在の排水位置が引出し部分に被らなければ排水移設工事は不要で洗面台交換が可能です。
引出し位置に排水位置が被る場合のみ、引出し同様に排水配管移設が必要となります。
現状の排水位置によっては排水の移設工事が必要になる場合があります。コストを抑えたい場合はお使いの洗面台と同じ扉仕様でご検討ください。
引出し位置に排水配管がない
引出し位置に排水配管がある
ミラー部分の収納タイプをご紹介
ミラー裏側の収納スペースと種類
1面鏡タイプの洗面化粧台
一番リーズナブルなミラーが、一面鏡の両脇に収納トレイが設置されたタイプです。
トレイに置いたものをすぐ手に取れるので、毎日のちょっとした身だしなみにも勝手の良いタイプです。
※写真はパナソニック社「エムライン」シリーズのイメージ画像です。
2面鏡(左収納)タイプの洗面化粧台
ミラーが複数あるタイプでも、すべてのミラー裏に収納があるわけではありません。
この二面鏡は左側だけが開き、裏側に収納スペースがあるタイプとなっています。
※写真はパナソニック社「シーライン」シリーズのイメージ画像です。
3面鏡(全収納)タイプの洗面化粧台
すべてのミラーが開くタイプを「全収納」と呼びます。左右のミラーを内側に開くことで三面鏡として使用することもできます。鏡裏の収納は全面でできるものがほとんどです。
※写真はパナソニック社「エムライン」シリーズのイメージ画像です。
その他の収納スペースについて
洗面台の上部や側面にキャビネットを追加することも可能です。
洗濯機と並べることを想定して、ハンガーが吊るせたり、脱衣かごが置けたりと、使う人のことを考えた追加キャビネットも用意されています。
こちらはオプションとして各メーカーに取扱いがありますのでご自宅の収納状況に合わせてお選びください。
ひと工夫で収納力アップ!
シンプルな「扉タイプ」の収納でも、ひと工夫で便利な収納空間が作れます。100円均一ショップなどでバスケットや突っ張り棒を用意してアレンジできます。
扉タイプでネックとなるのが、上部にデッドスペースができることです。
奥に入れた物が取り出しやすいよう引き出しがあると便利です。
中央部にはボウルからつながる排水管がありますので、高さが40cm、横幅と奥行が30cm程度であれば洗面台下に収まります。
無印良品やIKEAなどの収納ボックスは20~40cm四方の物が多いので、ぴったりのサイズのケースを探すのもおすすめです。
使う人や収納したいモノに合わせて洗面台を選ぶ
洗面台を使うシチュエーション別におすすめのシリーズをまとめました。ご家族の中で洗面台を使う方の人数、しまう物の種類などを基準にして選ぶのも大切なポイントです。
家族みんなで収納したまま充電できる「すっきり家電収納」
パナソニック「シーライン」の鏡裏にはコンセントが用意されています。電動シェイバーや歯ブラシなど、収納したまま充電ができる「すっきり家電収納」を搭載しているので充電忘れの心配がありません。
自分専用の洗面スペースにカスタマイズ「ストックポケット」
しまう物の数は少ないけど、整理整頓したいという方にはTOTO「サクア」がおすすめ。
収納スペースの数が多いので、種類ごとに細かく分けて整頓できます。
その象徴とも言えるのが洗面台手元の「ストックポケット」。
洗面ボウルとのわずかな隙間を有効活用して、コンタクトレンズなどの小物を収納できます。
立て置き可能!化粧品専用の収納スペース「仕切りトレイ」
立てて置きたい化粧品や綿棒の収納にぴったりなのがLIXIL「ピアラ」。
「ピアラ」のスリムLEDタイプには、鏡裏に仕切りトレイが標準装備されています。
また散らばりがちなメイク小物もすっきり収納できる「ミニパタくん」もピアラの人気機能。小物の大きさに合わせて仕切りの位置を調整できます。
まとめ
ご自宅にぴったりの洗面台は見つかりましたでしょうか?
「この機能が欲しいからこのシリーズ」と決めるのが一番。
しかし、バリエーション豊富で悩んでしまうのが洗面台です。
洗面台は各メーカーがショールームに商品を展示しています。ぜひ、全国の各メーカーショールームもご利用ください。
洗面台の施工事例
リクシル 洗面台 『MAJX2-602TZJU+AR3N-605SY』
リクシル 洗面台 『AR3H-755SY+MAR3-753TXJU』
リクシル 洗面台 『MAR3-501TXJ+AR3N-505SY-D』
パナソニック 洗面台 『シーラインスタンダード』
リクシル 洗面台 『MAJX2-753TZJU+AR3H-755SY』
TOTO 洗面台 『LMPB075A1GDG1G+LDPB075BAGEN2A』