食洗機の買い替えをご検討されるタイミングとして多いのは「使っている食洗機の故障」や「水漏れしている」ケースです。特に水漏れをした際に、やってはいけないことがあるのはご存知でしょうか?水漏れが発生した際の正しい対処法とその原因について詳しくご紹介します!
上記はお客様からご提供いただいた食洗機水漏れの動画です。
リビングで寛いでいる時に突然本体から水漏れが起きたようで、突然の事にパニックになったと仰っていました。
戸建てでキッチンが1階だったので、まだ大事に至りませんでしたが、2階にキッチンがある場合や、マンションなど集合住宅だった場合は階下漏水を起こしてしまいそうな大量の水漏れです。このような時に取るべき適切な対処方法についてご案内いたします。
食洗機の電源やブレーカーは切らない!
キッチン内にある食洗機用コンセント
分電盤の食洗機用ブレーカー
水漏れが起きた際に、とりがちな行動の中で多いのは『食洗機本体の電源を落とす』ことです。 各メーカーの取扱説明書にも明記されていますが、電源を切ってしまうと強制的に排水していたポンプまで止まってしまい、より水漏れがひどくなってしまいます。 電源は落とさずに、まずは給水栓の止水を行うようにしてください。
食洗機本体への給水を止める
漏水時はまずは止水する必要がありますが、食洗機やお住まいの状況によって止水栓の位置が異なります。
また水漏れしている状態で、食洗機本体付近でいきなり止水するのは難しいこともあるため、ステップごとに対処方法をご案内いたします。
1.水道メーターの元栓で家全体を止水する
戸建ての場合
敷地内の水道メーターにあるバルブを閉める
マンションの場合
玄関横にあるPS内のバルブを閉める
最初に家全体の止水を行うことで、水漏れの被害を素早く止めることができます。 食洗機本体やシンク下から水漏れが生じた際は上記をご参考の上、家全体の止水を行ってください。給湯器や洗濯機などを使用している場合は、一時停止してから止水してください。止水時間は次のステップの作業時間次第ですが、およそ5分~10分程度です。
2.食洗機専用止水栓で止水する
食洗機が設置されている場合、食洗機への給水を止水できる専用止水栓が必ず設置されています。止水栓の位置はお住まいによって異なりますが、シンクの下または食洗機の下部どちらかにあることがほとんどです。
食洗機専用止水栓がシンク下にない場合は止水栓は食洗機本体下部に設けられています。食洗機のタイプによって本体下部の開け方が異なりますので、それぞれのパターンについてご案内いたします。
フロントオープンタイプ
蹴込板のビスを2本外し、その裏側にある下部カバーのビス2本外します。下部カバーを少し上に持ち上げて引くと中の配管が確認できるようになります。
深型スライドオープン
タイプ
蹴込板はそのままで、下部配管カバーの下を持ち、少し持ち上げるながら手前に強く引くと中の配管が確認できるようになります。
浅型スライドオープン
タイプ
下部の引き出しを抜くと、奥または底板部分に点検口があるので、そちらを開けると中の配管が確認できるようになります。
水漏れ部分の確認
どの部分で漏水していたかによって、改善方法が異なります。止水ができたら落ち着いて、食洗機のどこが原因で水漏れが生じたかを確認します。それぞれの最終対処方法についてもご案内いたします。
食洗機庫内の排水トレー部分で詰まっている
残さいフィルターにゴミが溜まっている場合は、ゴミを取り除いてから食洗機のドアを閉め、排水されるかご確認ください。
ゴミを除去しても排水がされない場合は機械の故障が考えられます。
メーカーメンテナンスまたは設置した業者にご連絡してください。
食洗機専用の止水栓から水漏れしている
止水栓との接続箇所で水漏れを起こしている場合は、本体部分の不具合にはならないので、メーカーメンテナンスではなく設置した工事業者への連絡が必要です。
ご自身で締め直しをされると蛇口など別の箇所に負担がかかったり、また漏水原因が曖昧になるので、触らないようにしてください。
食洗機本体または食洗機の排水ホースから水漏れしている
経年劣化で排水ホースが劣化して亀裂ができるなどで水漏れを起こすことがあります。
排水ホースは本体の一部になりますのでこちらについては製造元のメーカー以外では対応ができません。
本体から水漏れしている時も同じなので、この場合もメーカーメンテナンスにご相談ください。
ビルトイン食洗機は特定保守製品に該当し、10年以上ご使用の場合は製造元のメーカーにて有料点検を受けなければなりません。 メーカーが想定している設計標準使用期間は10年なので、ご使用の食洗機使用年数が10年を超えている場合や、修理メンテナンスが多くなってきたときは交換のサインとお考えください。
食洗機を長くお使いいただくために
食洗機の水漏れには、経年劣化によるものと、正しく使用していなかった場合に起こるものとがあります。
水漏れが起きた原因が下記に該当する場合は、注意のうえ、正しい使用方法で食洗機をご利用ください。
洗剤は食洗機専用のものを使用してください
食洗機用ではない台所用洗剤や漂白剤を使用すると、庫内で過剰に泡立ちあふれ出します。
水漏れエラーだけでなく、故障の原因にもなりますので台所用洗剤の使用はおすすめしません。
もし台所用洗剤を使用してしまったら、泡を取り除くまで食洗機は再使用できません。
センサーにかかった泡が揮発してエラー表示が消えたら、何度も給水と排水を繰り返し、完全に泡が無くなるまで庫内を清掃する必要があります。
残さいフィルターはこまめに掃除
食洗機庫内にある残さいフィルターはご使用毎に掃除する必要があります。ここに残さいがたまり続けると、排水不良を起こしてしまい、水漏れや本体の不具合に繋がる恐れがあります。
前回使用した際の残さいが残っている時は、掃除してからご使用ください。
内ふたに食器が挟まっている・破損している(スライドオープンタイプ)
スライドオープンタイプの食洗機は内側上部にフタがあり、食洗機を閉めるとフタが降りてきて庫内を密封する仕組みになっています。この内ふたが完全に閉まっていない場合、運転中に隙間から水が漏れ出してしまいます。
多すぎる食器や大型の調理器具を無理に押し込むと、内ふたに挟まり、破損にもつながります。水漏れの原因になっている食器を取り除いても水漏れエラーが再発する場合、内ふたの破損が疑われますので修理が必要となります。
パッキンが劣化している(フロントオープンタイプ)
フロントオープンタイプの場合、ドア裏のパッキンの劣化・硬化が水漏れの原因となります。
使用後は付着した汚れや水分を拭き取り、雑菌やカビが繁殖しないようにこまめな手入れが必要です。
パッキンの汚れを取り除いても水漏れが起きる場合、パッキンの交換が必要となります。メーカー修理をご依頼ください。
ポンプや水位センサーの故障
見えない部分で不具合が起きている場合、食洗機内部や背面のポンプや水位センサー等が故障しているおそれがあります。また、水漏れが起きていないのに、センサーの誤作動でエラーが表示されてしまうケースもあります。
食洗機を分解して部品交換を行う必要がありますのでメーカー修理を依頼してください。
食洗機メーカーの修理窓口
日々のお手入れで故障のリスクを減らし、食洗機は長くご使用いただけるようになります。お手入れの方法については付属している取扱説明書に記載されておりますので、ご確認ください。
また交換できるくんでは、日々のメンテナンス方法についても分かりやすくご案内しております。こちらのページについても是非ご参照ください。
食洗機の交換は、交換できるくんにご相談ください!キッチン周りの商品を専門的に取り扱っているスタッフが丁寧に対応いたします!
※当社、2024年11月の販売実績より算出