トイレ交換・トイレリフォームと言ってもその構造ごとに交換できるものと交換ができないものがあり、また交換はできるものの使い勝手が悪くなってしまうケースもあります。団地のトイレは壁排水を採用しているケースが多いため交換機種選びがポイントになります。ここでは団地のトイレ交換に最適な機種とその費用についてご案内させていただきます。
居住形態ごとの特徴と採用されるトイレの傾向について
一概に「団地」といっても定義は何でしょうか?まずはマンションやアパート/ハイツとの違いと採用されるトイレについて簡単にまとめましたのでご参照ください。
マンション
- 低層から高層タワーまで様々
- 鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造が多い
- 古いものから新しいものまで様々
- エレベーターがある
- 分譲と賃貸がある
- 浴室、トイレスペースに余裕がある
- 築浅マンションはバリアフリーで段差が少ない
【採用されるトイレの傾向】
床排水が多い。関西では築年数が浅くても、壁排水の場合があります。
アパート・ハイツ
- 2~3階建てがほとんど々
- 木造/軽量鉄骨造が多く、最近ではALC造もあり
- 古いものから新しいものまで様々
- エレベーターはない場合がほとんど
- ほとんどが賃貸
- ユニットバス、トイレ、洗面はやや狭い
- バリアフリーはそこまで意識されていない
【採用されるトイレの傾向】
ほとんどが床排水です。まれに壁排水の場合もあります。
団地(公団)
- 4~5階建てが多い
- 壁式鉄筋コンクリート造
- 古いものが多い(1970~80年代に建てられたもの)
- 古い建物はエレベーターはない場合がほとんど
- 賃貸比率が高いが、分譲もあり
- 風呂・トイレ・洗面・キッチンは狭い傾向
- バリアフリーはそこまで意識されていない
【採用されるトイレの傾向】
トイレ内に立管が通っており、壁排水を採用しているケースが多く見られます。
団地(公団)のトイレは交換が可能?
専有部分にあるトイレは住宅所有者のものなので、賃貸の場合は大家さんの許可なくトイレを交換することはできません。賃貸でトイレ交換を行う場合は、まず管理会社、大家さんに相談して、交換にかかる費用の負担、所有権、退去時の原状復帰が必要かどうかなどの確認と許可が必要になります。
お住まいが分譲の場合 | お住まいが賃貸の場合 |
---|---|
規約に則って交換可能 | 住宅所有者の許可が必要 (許可なく交換は不可) |
共用部に当たる部分は交換・リフォームはできません。
分譲であってもリフォームが可能なのはご自身の専有部のみで、ベランダ、窓サッシ、玄関扉などは共用部にあたるため、交換・リフォームはできません。またトイレの縦管は「排水本管」となり、専有部にあるものの「共用部」なので手を加えることはできません。
共用部に当たる部分は交換・リフォームはできません
専有部分は交換・リフォームが可能です
団地のトイレはなぜ壁排水式を採用しているか
団地とは辞書では「住宅を計画的、集団的に建てた区域」とされています。日本住宅公団(現都市再生機構/UR)が民間に住宅供給することを目的として建設してきた集合住宅で、現存するのは1970~80年代のものが多く、特徴的なのは柱ではなく壁で支える壁式鉄筋コンクリート造を採用している点です。
ここでは壁排水を前提に注意点等をお伝えしてまいりますので、床排水トイレをご使用の場合はトイレの選び方からご希望商品をお選びください。
壁排水には「後抜き」と「横抜き」があります
壁排水の配管は「後抜き」と「横抜き」があり、トイレ室内に縦配管が通っている場合は「横抜き」配管となります。横抜き配管で、配管が柱型の中に隠れている場合、左右どちらに柱型があるかによって選択できる商品が異なります。それぞれのケースで選べる商品をご案内させていただきます。
後抜き配管の場合
トイレ後方の壁に向かって排水配管が接続されているのが「後抜き配管」となります。接続部の形状、素材、高さによっては現状よりも前に少し出っ張っての設置となるケースがあります。お使いの排水傾斜(10度またはストレート)にあわせて商品をご選択することおすすめしています。
おすすめ機種 | 組合せ/一体型トイレ | タンクレストイレ |
---|---|---|
TOTO | ||
リクシル | ||
パナソニック | ラインナップなし |
横抜き配管/縦管露出の場合
横抜き配管で縦管が左側柱型の中にある場合
横抜き配管で縦管が右側柱型の中にある場合
団地トイレ交換の費用相場(壁排水トイレ交換)
団地でトイレを交換した場合の施工費用を含めた合計について、トイレ仕様及び排水高さごとにご案内いたします。トイレ交換時にオプション工事としておすすめの床クッションフロア張り替え、壁クロス張り替えを行った場合の施工費用についてもあわせてご案内いたします。
交換費用相場 | 壁排水120mm | 壁排水155mm |
---|---|---|
組合せトイレの場合 |
115,030 円(税込)~
CS232BP+SH232BA+CH951SPF
|
135,446 円(税込)~
CS215BPR+SH214BAS+CH951SPF
|
一体型トイレの場合 |
137,598 円(税込)~
BC-Z30P+DT-Z351
|
138,456 円(税込)~
BC-Z30PM+DT-Z351PM
|
タンクレストイレの場合 |
144,598 円(税込)~
XCH3015PWS
|
149,218 円(税込)~
XCH3015ZWS
|
交換費用相場 | 壁排水120mm | 壁排水155mm |
---|---|---|
組合せトイレの場合 |
131,330 円(税込)~
CS232BP+SH232BA+CH951SPF
|
151,746 円(税込)~
CS215BPR+SH214BAS+CH951SPF
|
一体型トイレの場合 |
153,898 円(税込)~
BC-Z30P+DT-Z351
|
154,756 円(税込)~
BC-Z30PM+DT-Z351PM
|
タンクレストイレの場合 |
160,898 円(税込)~
XCH3015PWS
|
165,518 円(税込)~
XCH3015ZWS
|
交換費用相場 | 壁排水120mm | 壁排水155mm |
---|---|---|
組合せトイレの場合 |
171,130 円(税込)~
CS232BP+SH232BA+CH951SPF
|
191,546 円(税込)~
CS215BPR+SH214BAS+CH951SPF
|
一体型トイレの場合 |
193,698 円(税込)~
BC-Z30P+DT-Z351
|
194,556 円(税込)~
BC-Z30PM+DT-Z351PM
|
タンクレストイレの場合 |
200,698 円(税込)~
XCH3015PWS
|
205,318 円(税込)~
XCH3015ZWS
|
※壁クロス張り替えは幅180cm×奥行180cmの工事費で計算しています
※壁クロス張り替えに天井クロス張り替えを追加した場合はプラス
床クッションフロアや壁クロスを一緒に張り替えてさらにステキな空間に
工事を依頼されるお客様が意外に気付きにくいのが、トイレを交換した際に古いトイレの跡がクッションフロアや壁紙に意外と残っているということです。また、トイレ交換時の床クッションフロアや壁紙の張り替えは、便器を撤去した状態で施工できるため、きれいに仕上げることが可能です。トイレ交換を管理会社やオーナーの方へ許諾確認をする際は是非、内装オプション工事も一緒にご依頼ください。
古いトイレより新しいトイレの方が床との接地面が小さいため、以前のトイレの設置痕がくっきりと残っています。
タンクトイレからタンクレストイレに交換し室内はすっきりしましたが、後方の壁にタンク周囲の跡が残っています。
団地トイレ交換のメリット
新型のトイレは大洗浄で4.6L~6.0L、小洗浄で3.0L~5.0Lと1990年頃のトイレと比べると大洗浄で1/3、小洗浄で1/4もの節水性能を有しています。また便器の形状も掃除のしやすさを意識して作られていて、以前の便器に比べるとお手入れがしやすくなっています。古い団地(公団)のトイレから最新型トイレに交換すれば水道の使用量が減って経済的、お手入れもしやすく衛生的といったメリットが得られます。
進化した節水性能 ※1
掃除のしやすいフチレス形状 ※2
シャープなフォルム ※2
※1 パナソニックアラウーノカタログ「NewアラウーノV」のページより抜粋(2021年7月時点)
※2 LIXILトイレカタログ「アメージュ」のページより抜粋(2022年5月時点)
お住まいに合わせたトイレリフォーム
トイレリフォーム・交換工事について
トイレリフォームのオプション工事・費用
トイレリフォームお役立ちノウハウ
トイレリフォームの流れ
1 Step1. 商品を選ぶ
交換されたいトイレをお選びください。当社にてお客様にあった商品をご案内することも可能です。
2 Step2. 見積りをご依頼
トイレが決まったら見積りをご依頼ください。現行の画像をお送りいただければ、設置適合確認も当社で行います。
3 Step3. ご注文
見積りの内容にご納得いただいたらご注文手続きをお願いいたします。工事日程のご希望をお伺いします。
4 Step4. 工事お伺い
工事担当が商品を持って、お客様のご自宅へお伺いし、交換工事一式(便器の取り付けやオプションの内装張替等)を行います。