条件から給湯器を選ぶ

今すぐできる!ガス給湯器で光熱費を節約するコツ

今すぐできる!ガス給湯器で光熱費を節約するコツ

ガス給湯器は日常生活でも意識されにくい住宅設備機器のため、気がついたら光熱費がかかっていたということも。裏を返せば少し意識するだけで節約に繋がりますので、普段からどのような場面でコストが発生しているのかをチェックしながら、有効な節約術を解説していきます。
また、給湯器交換をお考えの方には、家計にも環境にも優しいエコタイプの機種を合わせてご紹介いたします。

1.ガス給湯器で発生している光熱費とは

ガス代×電気代×水道代

ガス給湯器の動力はガス以外にも「電気」と「水」が必要になります。お湯の元となる「水」や炎を燃やしてお湯を沸かすのに必要な「ガス」はイメージしやすいですが、水量を感知するセンサー、ガス量を調整するための制御弁などに実は「電気」も使用されています。

ゆえにかかる光熱費はガス代電気代水道代であり、ガス給湯器であれば通水がスイッチとなって作動するため、お湯を使用するそのたびにコストがかかります。(電気温水器の場合はガスを使用しないため、電気代と水道代のみ発生します。)

いずれにしてもお湯の使用量 ≒ 給湯器のコストであり、お湯の節約≒給湯器の節約と考えて問題ありません。
今回、ご紹介する節約方法も「お湯の使用量をいかに効率的に抑えられるか」をテーマに解説します。

ガス給湯器でお湯を沸かす仕組み
ガス給湯器でお湯を沸かす仕組み

給湯器には水道管、ガス管、電源線が接続されています。
水の通水がスイッチ代わりになっているので、蛇口のお湯ハンドルをひねると給湯器内部に通水が始まり、給湯器内部にある水量センサーが感知して、お湯の温めが開始されます。
給湯器内部に通水した水は、ガスを利用した熱交換器という機械でお湯に温められ、給湯管や追い焚き管を通って蛇口や浴槽に給湯されます。

ガス給湯器にも電気代がかかる?

「ガス給湯器なのに電気代?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかと存じますが、電気代がかかるのは電気温水器だけではありません。
ガス給湯器も電化製品であり、たくさんのセンサーや機構、制御弁が内蔵されています。

例:水道センサー・ファンモーター・イグナイター・ガス量制御弁・水量制御弁……など

その他、リモコン画面の表示なども電気で行っており、機能のほとんどを電気が担っています。言ってしまえば、「お湯を沸かす」以外の機能は全て電気が必要であり、個別に停止することもできないため、想像以上に電気代を使う機器となっています。

ガス給湯器にも電気代がかかる?
待機電力も発生している?

家電などに使われる「待機電力」ですが、常に電源が入った状態で蛇口がひねられるのを待っているガス給湯器にも待機電力が発生します。その電気量はテレビに次ぐとされ、節約を意識するならば対策が必要です。

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使わないときはスイッチをオフにする

単純ですが、待機電力を抑えるためにはこまめにスイッチを切ることが重要です。
お湯が必要ないときは、リモコンの運転スイッチをオフにしておきましょう。
性質上、完全に電源を落とすことはできないので待機電力を0にはできませんが、少しの配慮が積み重なれば大きな節約につながるので有効な方法です。

単純ですが、待機電力を抑えるためにはこまめにスイッチを切ることが重要です。
お湯が必要ないときは、リモコンの運転スイッチをオフにしておきましょう。
性質上、完全に電源を落とすことはできないので待機電力を0にはできませんが、少しの配慮が積み重なれば大きな節約につながるので有効な方法です。

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使わないときはコンセントを抜いてもいい?

給湯器の待機電力を極限まで抑えるためにコンセントを抜くことが考えられますが、これは故障のリスクなど様々な観点からおすすめできません。
特に寒い季節の場合、凍結防止用の保温機能が機能しないため、給湯器が凍結し、最悪の場合は水道管の破損にまで繋がりかねません。
また、コンセントを抜いてしまうと各種設定がリセットされるため非常に不便です。節約になるからといっても、給湯器のコンセントは抜かないようにしましょう。

給湯器の待機電力を極限まで抑えるためにコンセントを抜くことが考えられますが、これは故障のリスクなど様々な観点からおすすめできません。
特に寒い季節の場合、凍結防止用の保温機能が機能しないため、給湯器が凍結し、最悪の場合は水道管の破損にまで繋がりかねません。
また、コンセントを抜いてしまうと各種設定がリセットされるため非常に不便です。節約になるからといっても、給湯器のコンセントは抜かないようにしましょう。

2.浴室とキッチンでできる具体的な節約方法

ここからは、日常生活におけるお湯を使う場面にそれぞれ焦点を当て、どのような意識・工夫をすれば節約に繋がるのか確認していきます。

お風呂での節約方法は?

お湯を使う場面と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはお風呂ではないでしょうか。ほとんどの場合、ご家庭でもっとも多くお湯を使う場所であり、冬場には目に見えてコストがかかってしまう……とお悩みの方も多いはずです。コストに占める割合が大きい分、節約による効果も実感しやすい場面と言えます。

お風呂での節約方法は?

浴槽の湯量を見直す

通常、浴槽には8分目あたりまでお湯を張りますが、実は5分目程度のお湯から十分に入浴が可能です。
入浴する方の体積で水かさが増すため、意外に少ない量で全身を浸けることができます。
実際の湯量は、入浴する方の体の大きさやお好みによって調整が必要ですが、試しにお湯張りの途中で入浴し、リラックスできるところで止めてみましょう。
ご自身がどのくらいの湯量で満足に入浴できるのか知ることができ、ふだん余分にお湯を張っていたことに気づかされるかもしれません。

設定温度を見直す

お湯の設定温度は入る好みやご家庭のルールによりますが、低い方が給湯器には負担がかからず、十分快適に過ごすことができます。また、季節によって設定温度を変えるのも非常に有効です。
寒い冬には熱いシャワーを浴びたいという方も多いかと思いますが、夏にさっぱり汗を流したいだけなら、シャワーの設定温度は低めがおすすめです。

42~43℃の熱いお湯よりも40℃付近のお湯の方がリラックス効果が高く、熱いお湯が覚醒効果をもたらすのに対しぬるま湯は安眠効果があるとされています。
思い切って設定温度を見直してみると、寝苦しさも改善されるかもしれません。

追いだきの回数を見直す

追いだき機能は便利ですが、回数を減らすことが節約に直結します。とはいえ、ぬるま湯に我慢して入る必要はありません。できるだけお湯を冷まさず、追いだきをしなくて済むような工夫をいくつかご紹介します。

浴槽にはこまめに蓋をする

お湯張りの間はもちろん、体を洗っている時など、浴槽に浸かっていない時はこまめに蓋をします。
蓋をしないと冷めるのが早くなり、結果的に追いだきの回数も増えてしまいます。また、蓋の代わりに市販の保温シートを使うのも有効です。

家族の入浴時間をできるだけそろえる

家族でバラバラに入浴すると、お湯が冷めやすくなり、必然的に追いだき回数が増えてしまいます。当然のことですがついつい忘れがちになりやすいので小さなお子様とは一緒に入るなど、できるだけ時間をそろえるのがよいでしょう。

たし湯を活用する

追いだき機能に比べ時間がかかり、極端に温度が下がっている場合は不向きですが、ガス代が少なく済むたし湯を活用するのも手です。ご自身で蛇口をひねるのはもちろん、該当の機能がついている場合はリモコンの「たし湯」ボタンでもOKです。

シャワーの時間を見直す

節約のためお湯を張らずシャワーで済ませることも考えられますが、その時間と入る人数によってはかえって非効率になることもあります。

シャワー17分=浴槽1杯分

約17分のシャワーが200リットル、すなわち浴槽1杯分に相当します。シャワーの時間が長くなったり、湯船がなく寒いからと出しっぱなしにしたりする場合、実際のところはあまり節約にならない場合もあります。節約のためにシャワーのみにする場合、使う時間を意識し、必要のない時にはきっちり止めておくのが基本です。

家族でバラバラに入浴する場合、むしろお湯を張ったほうが節約になる?

湯船がある場合、シャワーの時間は短くなる傾向にあります。そのため、バラバラに入浴して入浴回数が多くなる場合、お湯を張ったほうが1人1人のシャワー時間が短くなるため、使用湯量の総計はほとんど変わらないか、かえって節約になる可能性があります。
たとえば、湯船があることで1人あたりシャワーが5分短くなる場合、バラバラに入浴する4人家族では20分(浴槽1杯分以上)のシャワー時間短縮になるため、お湯を張ったほうがかえって節約できることになります。

実際には、張ったお湯の追いだきコストや個々人のシャワー時間の差があるため一概には言えないのですが、シャワーで済ませることが必ずしも節約につながるとは限りません。

たとえば4人家族で上記全ての節約を実行すると…
年間で約32,000円の節約|1日あたり湯温を2℃下げ湯量を50L少なくすると5,000円節約、1日あたり1人2分使用時間を短くすると22,000円節約、1日あたり回数を2回から1回に減らすと5,000円節約
参考:「東京ガス:ガス料金/一般料金」
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas_power/plan/gas/basic.html
※ 東京地区等・一般契約料金(A表)・基準単位料金(2019年8月現在)に基づいて計算 ※ ガス1m3あたりのカロリー=10000kcal、湯船=一律200L、シャワー1分間=一律12L、給湯器の燃焼効率=80%、シャワー/湯船ともに15℃の水を42℃まで沸かしていたものと仮定。 ※ 「すべての節約」とは、シャワー時間の削減・追いだき回数の半減・浴槽の湯量の見直し・水温設定の見直しの4つを指す。 ※ シャワー時間は、4人とも10分→8分に短縮されたものとして計算。 ※ 浴槽は年間180日(1年のうち約半分)お湯を張っていたものとして計算。 ※ 追いだきは5℃の上昇と仮定し、浴槽にお湯を張った日は毎日行っていたものを半分にしたものとして計算。 ※ 浴槽の水量は200L→150Lになったものとして計算。 ※ 水温は42℃→40℃になったものとして計算。(追いだきも3℃の上昇として再計算)

キッチンでの節約方法は?

お風呂に次いで給湯器を使うシチュエーションと言えば、キッチンです。
主に考えられる節約方法をご紹介いたします。

キッチンでの節約方法は?

入浴時と温度設定を切り替える

キッチンでお湯を使う際は、お湯の温度をあまり高くする必要はありません。洗い物にしてもぬるま湯で事足りますので、お風呂の設定温度と同じにして使っている場合は設定を見直すのが効果的です。

リモコンのボタンを活用する

リモコンのついている給湯器の場合、浴室リモコンでの設定と台所リモコンでの設定は別々に記録されており、優先ボタンなどを押せばワンタッチで切り替えることができます。
逐一温度設定をするよりも楽なので、説明書で操作を確認しておきましょう。

洗い物のお湯の使い方を工夫する(※手洗いの場合のみ)

お湯で洗い物をすると汚れが落ちやすくなりますが、節約の観点からすればできるだけ控えて水で洗いたいところ。とはいえ汚れが落ちづらくなり使用する水の量が増えては本末転倒、また冬場は水が冷たく大変なので、少し工夫が必要になります。

水でつけおき洗いをする

しっかりと洗剤と水につけおくことで、お湯を使わずとも汚れが落ちやすくなります。急いでいる場合やつけおきを忘れてしまった場合は難しいですが、使った食器をすぐにつけおくことを習慣づけるのが理想的です。水道代の節約にもつながります。

お湯はできるだけすすぎに使う

特に冬場は、できるだけ冷たい水に触れるのは避けたいもの。そこで、つけおきは水で行い、すすぎだけはお湯で行うようにすれば、不便な思いをせずに節約することができます。

※食洗機をお使いの場合は意識する必要はありません。お湯の設定温度にだけ気をつければOKです。

料理には水を使う

野菜や卵をゆでる場合、煮ものを作る場合など、時短のために水ではなく蛇口(給湯器)からお湯を出して使うケースがありますが、節約の観点ではもちろんのこと、料理には基本的に水を使うのがおすすめです。

水から沸かす方がコストがかからない

時短にはなりますが、給湯器からお湯を出す際にコストがかかってしまうため、火にかける時間が短くなっても総合的に節約にはなりません。実は水から沸かす方が、総合的なコストはかかりません。

お湯から煮ると、食材によっては不向きな場合も

食材には、お湯で煮ても問題のないものと水から煮たほうがよいものがあります。たとえば、葉物や豆類は熱湯でサッとゆでるのがよいとされますが、火の通りにくい根菜(じゃがいもなど)は水から煮たほうがよいとされ、お湯で煮てしまうと外側だけが柔らかくなり芯が残ったままになります。節約にならないばかりか食材の風味を損なってしまう場合もあります。

衛生面に懸念がある(電気温水器の場合)

電気温水器の場合、貯湯式(沸かしたお湯を貯めておく方式)なので、お湯の塩素濃度が下がって雑菌が繁殖しやすくなり、飲むには適さない場合があります。実際、ほとんどの電気温水器の説明書には「飲用不可」の記載があり、衛生面に懸念があるため、電気温水器をご使用の場合は料理への使用を控えましょう。

※メーカーによっては「煮沸すれば飲用可」としている場合もあります。

衛生面に懸念がある(電気温水器の場合)
たとえば設定温度を見直して、水でつけおき洗いを心掛けると…
たとえば設定温度を見直して、水でつけおき洗いを心掛けると年間約19,000円もガス代を節約!
参考:「東京ガス:ガス料金/一般料金」
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas_power/plan/gas/basic.html
※ 東京地区等・一般契約料金(A表)・基準単位料金(2019年8月現在)に基づいて計算 ※ ガス1m3あたりのカロリー=10000kcal、給湯器の燃焼効率=80%、15℃の水を42℃まで沸かしていたものと仮定。 ※ 「すべての節約」とは、シャワー時間の削減・追いだき回数の半減・浴槽の湯量の見直し・水温設定の見直しの4つを指す。 ※ 蛇口の水量を1分5Lとして計算。 ※ 水温を42℃→37℃に見直したものとして計算。 ※ 食器洗いには15分かけていたものと仮定。 ※ すすぎの時間は15分→10分に短縮されたものとして計算。

3.給湯器を交換するならおすすめ!エコ給湯器のご紹介

これまでは、今ある給湯器でできる工夫をご紹介いたしましたが、長期的には「エコ給湯器」に交換してしまうことがもっとも効率的です。
もし、給湯器の交換をお考えの場合は以下をご参照ください。

エコ給湯器 エコジョーズ

エコジョーズは、これまでのガス給湯器よりも熱効率のよい新型給湯器。
特定のメーカーの商品ではなく、様々なメーカーからエコジョーズが発売されています。
従来活かすことなく捨てられていた排熱でお湯をたき上げる仕組みであり、専門的には「潜熱回収型給湯器」と呼ばれることがあります。
また、単に「エコ給湯器」といった場合は、このエコジョーズを指すことが多いです。

エコジョーズのしくみ

エコジョーズは環境にも家計にも優しく、導入することでガス代が安くなります。
唯一の難点は初期費用が高いことであり、家族構成やご家庭のガス使用量によって導入費用分の回収ができるかどうか異なってきます。

エコジョーズについて詳しくはこちらから

4. まとめ

代表的な節約方法をいくつかご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
給湯器自体の交換がもっとも効果的ですが、ご自宅ですぐに意識できる対策もたくさんございますので、ぜひお試しください。
ご不明点やお困りごとがございましたら、ぜひ交換できるくんにご相談ください。

給湯器 お役立ち情報

動画でお客様インタビュー「他社に断られたマンションのTES式ガス給湯器の交換を、交換できるくんにやってもらいました」

注目お客様インタビュー動画

「他社に断られたマンションのTES式ガス給湯器の交換を、交換できるくんにやってもらいました」
以前も当社をご利用いただいたお客様からガス給湯器の交換工事をご依頼いただき、お話を伺いました。
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