条件から蛇口を選ぶ

お風呂蛇口交換の工具と使い方

浴室・お風呂蛇口交換の工具と使い方をご紹介浴室・お風呂蛇口交換の工具と使い方をご紹介

交換する浴室蛇口のタイプごとに必要な工具も異なります。用途だけではなく状況に合わせた工具の使い方までご紹介します。DIYで交換を検討されている方は、工具を買い揃えた場合の費用も含めて自分で交換するか業者に依頼するかご検討ください。

担当者よりDIYで取り付けをご検討されている方へ
浴室蛇口のDIYには給排水接続の基本的な理解が必要です|お風呂の蛇口を自分で交換
浴室蛇口のDIYには給排水接続の基本的な理解が必要です|お風呂の蛇口を自分で交換

一般家庭の蛇口交換に資格は必要ありません。施工の難易度もそれほど高くはないため、自分で蛇口交換を検討する方もいらっしゃいます。ただし、水道配管(給水・給湯配管)の接続を伴う作業になるため、誤った方法で交換すると水漏れ事故に繋がる可能性があります。

自分で取り付けできるかどうかはご自宅の設置状況や経験値によって異なりますので、一概に申し上げることはできません。

※給排水接続の基本的な理解が必要です。 ※DIYを行う場合は、お客様の自己責任でお願いいたします。

そのような事情のため、交換できるくんでは蛇口(水栓金具)商品単体での販売は行っておらず、責任を持って提供できる「商品+工事のセット販売」のみとさせていただいております。

個別のご相談・ご質問はお承りしておりません
個別のご相談・ご質問はお承りしておりません
・DIYに関する技術的なご質問や個別のご相談には回答しておりません。
・作業に不安な方は、商品と取付工事のセットを当社までご依頼ください。

建物や配管の状況によって、私どもプロでも苦戦するようなケースが多々あります。特に古い配管からの取り外しや、既設の蛇口が正しい施工をされずに取り付けされていたような場合には細心の注意が必要となります。
少しでも作業に不安がある方は多数の工事実績を持つ交換できるくんにお任せください。

個別のご相談・ご質問はお承りしておりません 交換工事とセットでのご依頼はこちらから 個別のご相談・ご質問はお承りしておりません

タイプ別!お風呂の蛇口交換に必要な工具をご紹介

使用する工具はメーカーや設置タイプによって異なります。「壁付きタイプ」、「台付きタイプ」の標準交換で必要な工具についてそれぞれご紹介いたします。
実際に浴室蛇口を自分で交換する手順はこちらをご参考ください。

浴室蛇口の交換で必要な工具・部材

ご紹介する工具は標準的な工事の場合の目安です。実際の現場状況により、「工具が異なる」または「追加で必要になる」場合があります。

壁付き 台付き
タイプ 壁付きタイプの水栓例|お風呂蛇口の設置タイプ 台付きタイプの水栓例|お風呂蛇口の設置タイプ
モンキーレンチ
立水栓取付レンチ  
歯ブラシ  
プラスドライバー
マイナスドライバー
インパクトドライバー
ドリルビット
パッキン  
シールテープ  
配管用シール剤  

工具・部材のご紹介

歯ブラシ|浴室・お風呂蛇口交換の工具・部材
歯ブラシ
壁付きタイプの古い蛇口を取り外した際に、接続口の掃除やゴミの除去に使用します。

浴室蛇口交換工具の選び方

例えば「モンキーレンチ」1つとっても、対応できるナットの大きさ・幅、持ち手の長さ、素材など数多くのバリエーションが存在します。蛇口の交換にはどういった工具を選べばよいのか、その理由を含めご紹介いたします。

モンキーレンチの選び方

固定式ではなく可動式のレンチを選ぶ

口開きが可動式と固定式の例|浴室・お風呂蛇口の工具「モンキーレンチ」の選び方
口開きが可動式と固定式の例|浴室・お風呂蛇口の工具「モンキーレンチ」の選び方

モンキーレンチは主にボルトやナットを緩めたり締め付けるのに使用する工具です。口開き部分が固定式と可動式の2種類ありますが、蛇口交換では「可動式」のレンチをおすすめします。
固定式レンチは作業中に緩むこともなくシーンによっては使いやすさを感じることもありますが、蛇口交換の場合、口径の異なる部分でも使用できる「可動式」の方が止水栓の固定などにも使えるため汎用性があります。

口開き寸法は「最大35mm」まで対応できるタイプがおすすめ

最大口開き35mmがおすすめ|浴室・お風呂蛇口の工具「モンキーレンチ」の選び方
最大口開き35mmがおすすめ|浴室・お風呂蛇口の工具「モンキーレンチ」の選び方

一般家庭では給水給湯配管に使用される配管内径が「呼び径13」で、蛇口の取り外しに必要な袋ナットが「対辺24mm」となります。(壁付き水栓のクランクナットは対辺28mm。)

最大口開き寸法30mm以上のものを選べばシングルレバー水栓のカートリッジ交換などにも使えますが、「35mm」タイプは作業時の止水栓固定にも使えるためより便利です。

持ち手はある程度長さがある方が使いやすい

固着したナットを緩めるのにかなりの力を要する場合があるため、最初に揃えるモンキーレンチとして持ち手(ハンドル)の長い300mmタイプがオススメです。

持ち手の長さ300mmがおすすめ|浴室・お風呂蛇口の工具「モンキーレンチ」の選び方
まとめおすすめのモンキーレンチはこちら
モンキーレンチは蛇口の交換に必須といえる工具です。多くの種類が販売されていますが、汎用性を考慮すると「可動式」「最大口開き35mm」「持ち手長さ300mmサイズ」がオススメです。
ナットを回転させて、もう一方で固定させるレンチが必要になるので、同じものを2本用意する必要があります。

可動式

最大口開き35mm

長さ300mm

使用タイプ

壁付き、台付き

モンキーレンチは蛇口の交換に必須といえる工具です。多くの種類が販売されていますが、汎用性を考慮すると「可動式」「最大口開き35mm」「持ち手長さ300mmサイズ」がオススメです。
ナットを回転させて、もう一方で固定させるレンチが必要になるので、同じものを2本用意する必要があります。
担当者より水栓スパナは交換より修理向き

工具の中には口開き固定の水栓スパナもあります。モンキーレンチよりも軽く、薄く出来ているので場面によっては使いやすさを感じるかもしれませんが、こちらは主に蛇口修理工具としての使い方がメインになります。
蛇口本体の交換にはモンキーレンチを使い、コマパッキンやスパウトなど部品交換(修理・補修)には水栓スパナといった使い分けとなります。

SANEI 水栓スパナセット
PR335S
SANEI 三栄水栓製作所 水栓スパナセット PR335S

ヤットコ、コマパッキン(ケレップ)も付いている水栓修理セットになります。

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KVK 水栓修理セット
PG1
KVK(旧MYM) 水栓修理セット PG1

ヤットコ、コマパッキン(ケレップ)、ジョイントパッキン、シールテープまでセットになっています。

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KAKUDAI 水栓修理セット
9602
KAKUDAI カクダイ 水栓修理レンチセット 9602

ピンセットとコマパッキン(ヤットコ)が1つ付属するセット。単水栓の修理に向いています。

Amazonで確認
※ご紹介例としてAmazonサイトへのリンクをつけております。

立水栓取付レンチの選び方

「取り外す蛇口」と「取り付ける蛇口」に適合するレンチを選ぶ

ロックナットの寸法に合わせたレンチを選ぶ|浴室・お風呂蛇口の工具「立水栓取付レンチ」の選び方
タイプ 代表的な対辺寸法
キッチン ワンホール 13、23.5、38mm
キッチン ツーホール 22、23.5mm
浴室 台付きタイプ 23.5、24mm
洗面 ワンホール 13、36、38、39mm
洗面 ツーホール 13、23.5、24mm
洗面 コンビネーション 33、36、47mm
※メーカーや機種により対辺寸法が異なります。

台付きタイプは天板の裏側からロックナット(固定金具)を締め付けて本体が固定されています。ロックナットを回すには専用の工具「立水栓取付レンチ」が必要で、蛇口のタイプや機種によって使い分ける必要があります。
設置されている古い蛇口と新しく取り付けたい蛇口の「施工説明書」から対辺寸法を確認し、適合する立水栓取付レンチをご用意ください。

まとめおすすめの立水栓取付レンチはこちら

適合する対辺サイズは施工説明書から分かりますが、古い蛇口の取り外しにどのレンチを使えばよいのか確認するのはなかなか難しいものです。

そんな時に便利なのが対辺可動式レンチです。対辺10〜32mmに対応する洗面レンチと対辺30〜50mmに対応するシンクレンチの2本あればいくつも揃える必要がない万能性があります。
ただし可動式レンチは1万円前後と価格も高いため、対辺サイズが分かるようであれば固定式レンチの方がコストを抑えられます。

対辺可動式

対辺10~32mm対応

対辺30~50mm対応

使用タイプ

台付き

適合する対辺サイズは施工説明書から分かりますが、古い蛇口の取り外しにどのレンチを使えばよいのか確認するのはなかなか難しいものです。

そんな時に便利なのが対辺可動式レンチです。対辺10〜32mmに対応する洗面レンチと対辺30〜50mmに対応するシンクレンチの2本あればいくつも揃える必要がない万能性があります。
ただし可動式レンチは1万円前後と価格も高いため、対辺サイズが分かるようであれば固定式レンチの方がコストを抑えられます。

古い蛇口と新しい蛇口の対辺サイズが分かるようであればコストを抑えられる固定式レンチもおすすめです。
メーカーの施工説明書で適合する対辺サイズをご確認ください。

対辺固定式

使用タイプ

台付き

古い蛇口と新しい蛇口の対辺サイズが分かるようであればコストを抑えられる固定式レンチもおすすめです。
メーカーの施工説明書で適合する対辺サイズをご確認ください。

※品番はAmazon、対辺サイズは図面にそれぞれリンクをつけております。
台付き 固定式レンチ
品番
対辺(図面)
TOTO TZY15N 23.5、25.5mm
LIXIL KG-1 22、24.5mm
KVK G4 23.5、25mm
SANEI PR351 24mm

ドライバーの選び方

プラスドライバーは2番サイズがおすすめ

インパクトドライバーで事前に下穴を開けた後に、プラスドライバーを使って新しいシャワーフックの取付けを行います。

サイズの異なるドライバーをはめ込むとビス穴をナメてしまうため、2番のプラスドライバーを使用します。

シャワーフックの取付け例|浴室・お風呂蛇口の工具「プラスドライバー」の選び方

マイナスドライバーは先端幅6mmがベスト

マイナスドライバーはお風呂蛇口の交換後、湯水量を調節する時に使用します。あまり小さすぎるものは回しにくく、大きすぎるとネジ穴に入りません。クランクの根元にある流量調節には先端幅6mmのマイナスドライバーが適合します。

この他、蛇口との隙間に差し込むなどして固着したパッキンを取り外すといった用途でも使えます。

止水栓の湯水量調節例|浴室・お風呂蛇口の工具「マイナスドライバー」の選び方

長さとグリップの選び方

浴室蛇口の交換でドライバーを利用するシーンは限定的です。あまり長すぎず、極端に短いものは避け、全長200mm前後のものをお選びください。
グリップ部分は力を加えやすいやや太めを選びます。ボールグリップタイプだと手のひらで押しながら使えるので便利です。持ち手が細く、指先で回転させる精密ドライバーなどは避けておきます。

グリップの形状と長さ|浴室・お風呂蛇口の工具「ドライバー」の選び方
まとめおすすめのドライバーはこちら

プラスドライバーは「2番」、マイナスドライバーは「先端幅6mm」で、ボールグリップタイプの「長さ200mm前後」のものが蛇口交換工具に適しています。

いくつものドライバーを取り揃えると、保管場所も取りますが、ビット交換式なら収納しやすく、先端種類が多いのでおすすめです。

ボールグリップタイプ

全長210mm

使用タイプ

壁付き、台付き

プラスドライバーは「2番」、マイナスドライバーは「先端幅6mm」で、ボールグリップタイプの「長さ200mm前後」のものが蛇口交換工具に適しています。

いくつものドライバーを取り揃えると、保管場所も取りますが、ビット交換式なら収納しやすく、先端種類が多いのでおすすめです。

インパクトドライバーの選び方

12.0V以上のパワー(トルク)があるドライバーが推奨

12.0V以上のトルクがあるものがおすすめ|浴室・お風呂蛇口の工具「インパクトドライバー」の選び方

シャワーフックを新たに取付ける(または別の場所に取付ける)場合はインパクトドライバーが必要です。
ビスの下穴を開ける工程に使用しますが、パワー(トルク)が小さいものは作業がしにくくなります。 パワーが強いものほど高価になりますが、最低でも12.0V、できれば14.4V以上のものを使う事をおすすめします。

取付穴の拡大加工ができない天板素材がある?

タイル壁(在来浴室)
タイル壁(在来浴室)ではインパクトドライバーが使用不可
×インパクトドライバー使用不可

壁がタイル仕上げの浴室にはインパクトドライバーが使用できません。回転のみの電動ドライバー、または回転のみ使用ができるインパクトドライバーを使用します。

システムバス(ユニットバス)
システムバス(ユニットバス)ではインパクトドライバーが使用可能
○インパクトドライバー使用可

システムバスの壁は素材が鋼板のため、打撃+回転のインパクトドライバーの方が穴開けしやすくなります。特に下地があるパネルの継ぎ目部分への穴開けに最適です。

インパクトドライバーはその名の通り「打撃(インパクト)」を与えながら回転する構造で、ビスの打ち込みや穴開けなどに適した工具です。ただし、タイル素材は打撃が加わった回転を与えると割れてしまうため、電動ドライバーか回転のみへ切替ができるインパクトドライバーを使用します。

まとめおすすめのインパクトドライバーはこちら

鋼板素材(システムバス)向けで使いやすいインパクトドライバーのご紹介です。
壁への穴あけを行いますので、パワー(トルク)があるものが適しています。
マキタのインパクトドライバーMTD001(ライト型14.4Vバッテリ使用) は使いやすくおすすめです。

システムバス向け

インパクトドライバー

14.4V

使用タイプ

壁付き、台付き

鋼板素材(システムバス)向けで使いやすいインパクトドライバーのご紹介です。
壁への穴あけを行いますので、パワー(トルク)があるものが適しています。
マキタのインパクトドライバーMTD001(ライト型14.4Vバッテリ使用) は使いやすくおすすめです。

タイル素材向けで使いやすい電動ドライバーのご紹介です。
タイル壁には打撃が使用できないため、回転のみの電動タイプを使用します。
マキタの電動ドライバーMDF347DS(14.4Vバッテリ使用) は使いやすくおすすめです。

タイル壁向け

電動ドライバー

14.4V

使用タイプ

壁付き、台付き

タイル素材向けで使いやすい電動ドライバーのご紹介です。
タイル壁には打撃が使用できないため、回転のみの電動タイプを使用します。
マキタの電動ドライバーMDF347DS(14.4Vバッテリ使用) は使いやすくおすすめです。

ドリルビットの選び方

ドリルビットは壁の素材と穴を開ける位置によって選ぶ

タイル壁(在来浴室)
タイル壁(在来浴室)では磁器タイル用ドリルを選択する
○磁器タイル用ドリルを選択

目地部分にプラグ用の下穴を開けて、樹脂プラグを差し込みます。さらにシャワーフックに付属しているネジを差し込み固定します。樹脂プラグは6mm径を選択し、ドリル径も合わせて6mmを選択します。

システムバス(ユニットバス)
システムバス(ユニットバス)では鋼板用ドリルを選択する
○鋼板用ドリルを選択

壁パネルの継ぎ目付近の下地がある場所にシャワーフックを取付けます。ドリル径は付属ビスの径に合わせますが、3.5mm径であれば多くの場合に適合しやすく汎用性があって便利です。

下穴を開ける際に使用するドリルビットは、壁の素材及びその位置によって選択します。タイル壁には「磁器タイル用」、システムバス・ユニットバスの壁には「鋼板用」を選びます。
シャワーフックを取付ける際には湿気対策として穴部分にコーキングを少量注入します。

まとめおすすめのドリルビットと部材はこちら

タイル壁の場合は、樹脂プラグを差し込むための6.0mm径の磁器タイル用ドリルを選びます。システムバス・ユニットバスの場合は、下地がある場所なら3.5mmの鋼板用ドリルを選び、下地がない場所への取付けなら挟み込みプラグとそのプラグ径に合わせた鋼板用ドリルを選ぶようにします。

磁器タイル用ドリル

タイル壁面にシャワーフックを取付ける際に使用します。6.0mm径を選びます。

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樹脂プラグ6.0mm

タイル壁面にシャワーフックを取付ける際に使用します。6.0mm径を選びます。

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鋼板用ドリル3.5mm

システムバスの下地がある壁へ穴を開ける場合に選択します。3.5mm径を選択します。

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鋼板用ドリル6.0mm

システムバスの下地が無い壁へ穴を開ける場合に選択します。プラグ径に合わせます。

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挟み込みプラグ6.0mm

システムバスの下地が無い壁へ穴を開ける場合に使用します。ここでは6.0mmを紹介します。

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コーキング

湿気対策としてシャワーフックを取付ける前に取付け穴に少量注入します。

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コーキングガン

コーキング使用時に必要となる専用工具です。プラスチック製が軽く、おすすめです。

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シールテープとシール剤の選び方

シールテープは幅13mmが使いやすい

シールテープは壁付きタイプ水栓の取り付けに使用します。壁の配管に接続するネジ溝に巻いて防水処理を行うのが目的です。様々な幅がありますが、蛇口交換に使いやすいのは13mm前後のものとなります。1mあれば3ヶ所分使えるので、お湯側と水側の配管2ヵ所で使用する壁付き混合水栓に適しています。

シールテープをネジ山に巻く|浴室・お風呂蛇口の部材「シールテープ」の選び方

シール剤おすすめはロックタイト575

シールテープを正しく巻くことで、ほとんどの場合は接続部からの水漏れを防げます。ただし経年劣化による壁内配下の接続口が形状変化している場合などあるため、シールテープを巻いた上で、配管シール材を塗布し漏水対策を万全にしておきます。

シールテープの上からシール剤を塗布する|浴室・お風呂蛇口の部材「配管用シール剤」の選び方
まとめおすすめのシールテープとシール剤はこちら

どちらも壁付きタイプの交換に必要な部材です。
シールテープは幅13mm×1m巻きの「カクダイ(KAKUDAI)シールテープ」を、シール剤は「LOCTITE(ロックタイト) 配管シール剤575」が使いやすくおすすめです。

使用タイプ

壁付き

追加工事に必要な工具・部材のご紹介

ここまでは設置タイプごとに必須となる工具と選び方を解説しましたが、通常の蛇口交換作業の他に追加工事・作業が発生するケースもあります。この場合は新たに追加の工具を準備します。

銅管または塩ビ管が直付けの場合に必要な工具

銅管または塩ビ管がフレキホースを介さずに、直接蛇口に接続している場合が「直付け」です。
直付けは台付きタイプの一部で見られます。配管の追加工事が必要になるため、別途専用工具と部材が必要になります。

直付け配管からフレキ配管への工事について

直付けの配管を切断し、フレキホースをネジアダプターで接続した例
直付けの配管を切断し、フレキホースをネジアダプターで接続した例

直付けのままでは蛇口交換が出来ないため、適切な場所で配管を切断してフレキ配管が接続できるネジアダプター(ソケット)を取付けます。銅管の場合、トーチバーナーを使用したロウ付け作業が必要になるため、工事難易度が高くなります。

点検口内の銅管工事は作業スペースに気を付ける

台付きタイプの多くは点検口内での作業が求められます。狭い点検口からの銅管改修は技術的に可能なものの、作業後の目視確認は困難です。当社では十分な作業スペースが確保できない点検口内でロウ付け作業を要する場合は工事不可とさせていただいております。DIYで台付きタイプを交換する場合は配管状況を確認のうえ、ご判断ください。

点検口が狭く、目視確認が難しい例
点検口が狭く、目視確認が難しい場合は水漏れのリスクがあります

点検口内はユニットバスの防水パンの外になります。交換後ポタポタと水漏れしていても気付きにくく、防水されていないため階下漏水に繋がる可能性もあります。

作業スペースが確保できる例
点検口がカウンター・浴槽エプロンの内側にある場合は比較的広い作業スペースが確保できる

カウンター・浴槽エプロンの内側はユニットバスの防水パン上になります。外せば作業スペースが広く確保でき、万が一漏水があっても階下漏水とはなりません。

直付け銅管の加工とフレキ作成手順

1
1.銅管の被覆を剥き、パイプカッターで切断する|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

1銅管の被覆を剥いて、適切な位置でパイプカッターを用いて切断します。ステンレスフレキが接続しやすい箇所で切断するのがコツです。

2
2.サンドペーパーとリーマーで掃除した後にフラックスを塗布する|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

2切断口の外側をサンドペーパーで、内側をリーマーでキレイに掃除してフラックスを塗布します。ソケットが密着できる状態を作ります。

3
3.銅管外ネジアダプターソケットを取付ける|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

3銅管外ネジアダプターソケットを取付けます。次にバーナーで接続部を熱し、ソルダーを銅管の全周に行き渡るよう流し込みます。

4
4.パイプカッターでステンレスフレキ管を切断する|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

4取付けたネジアダプターソケットから蛇口接続口までの寸法をに合わせ、パイプカッターでステンレスフレキ管を切断します。

5
5.ステンレスフレキ配管の片側にツバを作成する|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

5切断したステンレスフレキ配管の片側にツバ出し機でツバを作成します。ツバ作成に使う山数は3山が目安です。

6
6.袋ナットを通して、もう片側の端部にもツバを作成する|直付け銅管の加工とフレキ作成手順

6袋ナットをそれぞれの方向に向けて通し、その後にツバ出ししていないステンレスフレキ管端部にツバ作成を行います。

まとめ直付け銅管の工事に必要な工具・部材はこちら

ステンレスフレキ配管を加工して配管接続する場合、下記の部材が必要になります。ツバ出し器はハンマータイプ以外でレンチ式などを利用する場合、ハンマーは不要です。ニップルは必ず平行タイプを選択します。

トーチバナー

ロウ付けに使用します。市販のカセットガスの先端に取り付けるタイプです。

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リーマー

銅管内側のバリを取るための道具。内径13mmに対応できるサイズを使用します。

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フラックス

銅管接続部にソルダーが馴染みやすくするための部材で、銅管接続には必須です。

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ソルダー

銅管にロウ付けする際に必要となる「はんだ」です。銅管接続の際には必須となります。

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銅管外ネジアダプター

給水給湯配管には呼径13が使用されています。並行ネジタイプを選びます。

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サンドペーパー

銅管切断時に発生する配管外側のバリを取るために使用します。1000番台推奨。

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パイプカッター

ステンレスフレキ管を切断するために使用します。外径16mmに対応したものを用意します。

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ツバ出し器

フレキ管に袋ナットを取付けるため、切断した両端を潰してツバ加工する工具です。

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ハンマー

ツバ出し作業に必要です。片側がゴムまたはプラヘッドのタイプが汎用性があります。

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ステンレスフレキ管

給水・給湯配管と蛇口本体をつなげるために必要で、呼び径13を使用します。

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フレキ用袋ナット

フレキ管に貫通させ、止水栓とアダプターを接続するための部材です。

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パッキン 呼び径13

袋ナットと止水栓、ニップルに接続する際に使用します。ノンアスタイプがオススメです。

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直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

1
1.塩ビ管をパイプカッターで切断する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

1塩ビ管をパイプカッターで切断します。ステンレスフレキが接続しやすい箇所で切断するのがコツです。

2
2.切断口とバルブソケットの内側にボンドを塗布する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

2切断口をタオルなどでキレイにして、ボンドを塗布します。接続するバルブソケットの内側にも塗布しておきます。

3
3.バルブソケットを奥まで差し込んで固定する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

3テーパー並行変換ニップルをねじ込んだバルブソケットを奥まで差し込んで、接着できるまで固定します。

4
4.パイプカッターでステンレスフレキ管を切断する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

4取付けたネジアダプターソケットから蛇口接続口までの寸法をに合わせ、パイプカッターでステンレスフレキ管を切断します。

5
5.ステンレスフレキ配管の片側にツバを作成する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

5切断したステンレスフレキ配管の片側にツバ出し機でツバを作成します。ツバ作成に使う山数は3山が目安です。

6
6.袋ナットを通して、もう片側の端部にもツバを作成する|直付け塩ビ管の加工とフレキ作成手順

6袋ナットをそれぞれの方向に向けて通し、その後にツバ出ししていないステンレスフレキ管端部にツバ作成を行います。

まとめ直付け塩ビ管の工事に必要な工具・部材はこちら

ステンレスフレキ配管を加工して配管接続する場合、下記の部材が必要になります。ツバ出し器はハンマータイプ以外でレンチ式などを利用する場合、ハンマーは不要です。ニップルは必ず平行タイプを選択します。

水用バルブソケット

呼径13のHIバルブソケットです。ネジ部はテーパーになるため変換ニップルが必要です。

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お湯用バルブソケット

耐熱仕様のバルブソケットです。ネジ部はテーパーになるため変換ニップルが必要です。

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水配管用塩ビボンド

HI配管用の塩ビボンドを使用します。匂いが強いので狭い場所での利用はご注意ください。

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お湯配管用塩ビボンド

HT配管用の塩ビボンドを使用します。匂いが強いので狭い場所での利用はご注意ください。

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G1/2変換ニップル

バルブソケットのテーパーネジからフレキホース接続ができるよう並行ネジに変換します。

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シールテープ

変換ニップルのテーパー側に数度巻きつけてバルブソケットと接続します。

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配管シール剤

シールテープをねじ山に巻いた後に上から塗布し、防水性を強化します。

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塩ビカッター

塩ビ配管を切断するために使用します。HI配管、HT配管どちらにも使えます。

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パイプカッター

ステンレスフレキ管を切断するために使用します。外径16mmに対応したものを用意します。

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ツバ出し器

フレキ管に袋ナットを取付けるため、切断した両端を潰してツバ加工する工具です。

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ハンマー

ツバ出し作業に必要です。片側がゴムまたはプラヘッドのタイプが汎用性があります。

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ステンレスフレキ管

給水・給湯配管と蛇口本体をつなげるために必要で、呼び径13を使用します。

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フレキ用袋ナット

フレキ管に貫通させ、止水栓とアダプターを接続するための部材です。

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パッキン 呼び径13

袋ナットと止水栓、ニップルに接続する際に使用します。ノンアスタイプがオススメです。

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その他、あると便利な工具のご紹介

現場の状況に応じてイレギュラーなケースはありますが、これまでご紹介した工具と部材があれば多くの浴室水栓で交換が可能です。その他、あれば便利な工具や部材もありますので、合わせてご紹介いたします。

ウォーターポンププライヤー

モンキーレンチの代わりに使える万能工具

給水給湯のナット取り外しにはモンキーレンチが最も適していますが、ウォーターポンププライヤーでもその役割を果たすことが可能です。

モンキーレンチと異なり、開口を保持できないデメリットはありますが、口開きの範囲が大きく、ナットだけでなく径の大きい配管ナットを固定したり回したりできる万能性があります。

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モンキーレンチの代わりに使える万能工具|浴室・お風呂蛇口の工具「ウォーターポンププライヤー」の選び方Amazonで確認

ショートワイドモンキーレンチ

柄が短く、狭い場所での作業に最適

蛇口交換は狭い場所での作業になるため、交換工具ができるだけコンパクトなものが便利です。
ナットを外す際に使用するモンキーレンチは柄が短いものは口開き寸法が小さくなるため用途が限られますが、ショートワイドモンキーレンチならば柄が短いながら40mm以上、中には60mm以上の口開きに対応したものもあります。柄が短いため使用には力が必要ですが、狭くて通常のモンキーレンチでは作業ができない場合には最適です。

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アルミ合金製で柄が短く、狭い場所での作業に最適|浴室・お風呂蛇口の工具「ショートワイドモンキーレンチ」の選び方Amazonで確認

コーキング、コーキングガンほか

壁付きタイプの配管隙間を埋められる「コーキング」

コーキングは「配管と取付け穴の間」や「座金と壁の間」の隙間を埋めるのに使用します。
主に壁付きタイプを交換する際に活躍する部材ですが、違う設置タイプでも取付穴の隙間を埋めるといった使い方ができます。
ホワイト、透明などカラーに種類があるので、使用場所に合わせて選びます。

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コーキングの使用時に必要な工具「コーキングガン」

コーキング使用時に必要となる専用工具です。金属製とプラスチック製の2種類あります。金属製の方が長く使用できますが、誤って落としてしまった際に床に傷がつきやすいといったデメリットもあります。
プラスチック製の方が軽いので、DIY用途にはおすすめです。

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「マスキングテープ」で美しいコーキングを

コーキングした場所を美しく仕上げるには、事前のマスキングが重要です。マスキングテープにはいくつかの幅がありますが、水回りのコーキングに使用するならば幅12mmほどのものが汎用性もあり、おすすめです。

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「カッターナイフ」は古いコーキングの除去におすすめ

部材のカット以外にも、古いコーキングやこびりついた水垢汚れの除去などに使えます。工具として利用するのであれば、幅の広いタイプでオートロック式のカッターが使いやすくオススメです。

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古いコーキングの除去に使える|浴室・お風呂蛇口の工具「カッターナイフ」の選び方Amazonで確認

まとめ

蛇口交換に必要な工具とその使い方などを紹介しました。
標準的な作業で交換できるなら難易度はさほど高くありませんが、状況に応じて作業や工具・部材を追加するといった現場判断が必要になります。

また一部の工具をレンタルできたとしても別途、必要となる道具や部材を購入して揃えた場合、プロに依頼する費用と総額であまり差がなかったというケースもあります。

「経験が無い、道具も無い」といった場合は、DIYではなくプロ(業者)におまかせすることをおすすめします。

難易度は高くありませんが、状況に応じて作業や工具を追加するといった現場判断が必要になるためご注意ください|蛇口を自分で交換するDIYまとめ

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蛇口交換は安心のコミコミ価格でご案内! 

お見積りは商品代金基本工事費、その他の項目全て含めた総額をご提示いたします。
部材費、オプション工事費が別途必要な場合についても事前にお知らせいたします。
※キッチン用「ツーホール型」、浴室用「台付き型」の交換工事費は
17,800
円(税込)です。
商品代金(サイトに掲載している特価)
商品代 | 蛇口・水栓交換は商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
+ | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
基本工事費
13,300
円(税込)~
  • 出張費 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 運搬費 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 既存機器撤去 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 取付工事 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 機器の操作説明 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 廃棄処分 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 諸経費 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 消費税 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
  • 商品・工事保証 | 商品代+出張費+廃棄処分+諸経費+工事保証+機器説明 全部込み!
※無料10年保証は2022年10月1日以降のお見積り依頼から対象となります。 ※養生範囲は「交換作業をするスペース」になります。それ以外(マンションのエントランス、エレベーターなど)をご希望の場合はご相談ください(別費用となります)。
  • お見積りは総額のご提示だから明瞭
  • 既存蛇口(水栓)の撤去・処分なども含みます
  • 事前のお知らせなく、お見積り金額確定後に追加請求することはいたしません

蛇口・水栓をタイプ別で探す

蛇口交換の流れ

1 Step1. 商品を選ぶ

商品を選ぶ|蛇口、水栓 交換・リフォームの流れ【交換できるくん】
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交換されたい蛇口をお選びください。当社にてお客様にあった商品をご案内することも可能です。

2 Step2. 見積りをご依頼

見積りをご依頼|蛇口、水栓 交換・リフォームの流れ【交換できるくん】
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蛇口が決まったら見積りをご依頼ください。現行の画像をお送りいただければ、設置適合確認も当社で行います。

3 Step3. ご注文

ご注文|蛇口、水栓 交換・リフォームの流れ【交換できるくん】
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見積りの内容にご納得いただいたらご注文手続きをお願いいたします。工事日程のご希望をお伺いします。

4 Step4. 工事お伺い

交換工事|蛇口、水栓 交換・リフォームの流れ【交換できるくん】
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工事担当が商品を持って、お客様のご自宅へお伺いし、交換工事一式(水道蛇口本体の取り付け及び、給水・排水管接続、止水栓・元栓の開閉作業等)を行います。

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