ウォシュレットの種類によって、日々の電気代は2倍以上の違いがあります。最新の省エネ機種は10年前と比べて電気代は1/3以下。ランニングコストを商品選びに生かして、賢く節電・節約する方法をご紹介します!
ウォシュレットは毎月いくらかかる?
ウォシュレットのランニングコストは電気代が一番大きな要素です。ヒーターで熱を作り温める仕組みは多くの電力を消費します。すぐに使えるよう常に保温していることもあって、ウォシュレットは思っている以上に電気代がかさむ製品です。
現在販売されているウォシュレットは、年間の電気代で2,300円~4,500円※ほどかかります。電気代の差は、便座やシャワーを温める仕組みの違いによります。2種類の温める仕組み、「瞬間式ウォシュレット」と「貯湯式ウォシュレット」の違いについては後ほど詳しくご説明します。
最新モデルならこんなにおトク!
年間の電気料金を大幅に節約
実は1日のうち、トイレを使用している時間は約50分ほど(4人家族の場合)。使用していない時間は23時間10分もあります。使うときだけあたためる瞬間暖房便座(アプリコットF4系に搭載)なら、待機時の保温電力を抑えることで電気料金を大幅に節約できます。
最新の省エネモデルのウォシュレットであれば、年間の電気代は約1,600円しかかかりません。年間約6,900円の電気代がかかっていた10~20年前のウォシュレットから交換すれば、約5,300円も節約になります。
新型モデルは、トイレを使用しない時間帯の電力消費を抑えたり、一度温めた便座から熱が逃げるのを防いだりするなど、省エネ性能が格段に向上しています。もちろん洗浄力や清掃性も上がっているので、ウォシュレットは故障前に早めのお取替えがおすすめです。
瞬間式と貯湯式の違い
それぞれにメリット・デメリットがありますので、方式ごとに詳しくご紹介します。 ※電気代目安は経済産業省「省エネカタログ2022」より
貯湯式ウォシュレットとは?
貯湯式ウォシュレットは、ウォシュレット内のタンクに水を貯めこみ、常に沸かし続けています。シンプルな構造であるため商品価格が安くなりますが、電気代は高くなります。
貯湯式はタンクに貯めたお湯を使い切ってしまうとすぐに使用することができません。家族が多いご家庭には、お湯切れの心配がない連続出湯タイプの瞬間式の方が快適にご利用いただけます。
タンク内で常にお湯を保温しているため、より電力がかかりやすいという特徴がありますが本体は比較的安価です。
瞬間式ウォシュレットとは?
トイレを使用していない間の待機電力が抑えられますが、複雑な構造となるため商品価格は貯湯式より割高です。
瞬間式ウォシュレットにも、ノズルから出るお湯だけが瞬間式であるものと、便座の暖房も瞬間式になっているW瞬間式とがあります。瞬間式の暖房便座は、トイレへの入室や着座を、本体内蔵センサーが感知して便座温度を高めます。W瞬間式の機種が最も省エネですが、それはハイグレード機種に限られています。
貯湯式と瞬間式のメリット・デメリットまとめ
貯湯式
タンク内に温水を貯めて使う方式
|
瞬間式
ヒーターで瞬間的に温水を作る方式
|
|
---|---|---|
商品価格 |
◯安い ・ベーシックタイプに多い |
✕高い ・ハイグレードタイプに多い |
大きさ |
✕本体が大きい ・温水を貯めるタンクがある |
◯本体がコンパクト |
連続出湯 |
✕多くはできない ・小人数向き |
◯できる ・大人数向き |
光熱費 (電気代) |
✕高い | ◯安い |
家族構成やどこまで機能が必要なのかによっても選ぶ基準が変わってきますが節電を考えた場合は「瞬間式」をおすすめします。特に「貯湯式」から交換した場合は大きなメリットとなります。最新の瞬間式ウォシュレットでは多くの節電機能が搭載されていますので取り替えの際にご参考ください。
最新モデルのエコ技術をご紹介
最新モデルの省エネウォシュレットには、様々なエコ技術が搭載されています。この項では、電気代を抑える賢い仕組みをご紹介します。
使用するときだけ便座をあたためる「瞬間暖房便座」
「瞬間暖房便座」とは、センサーが人の動きを検知し、使用するときだけ便座を温める機能です。TOTOはアプリコットF4A/F4、パナソニックはビューティ・トワレ AWMシリーズ(泡コートトワレ)に搭載しています。
使うときだけすばやく便座をあたためるので、節電効果が高くなります。
またTOTOアプリコットシリーズの全グレードには、便座と便ふた両方に断熱材を内蔵し、便座を挟み込むようにダブルで保温する「ダブル保温便座」を採用。保温中の熱を逃さないので、省エネ効果が高まります。
使う時間を覚えてエコ、「おまかせ節電」
TOTOの家庭用ウォシュレットには、トイレを頻繁に使用する時間帯を記憶学習して節電に生かす機能があります。
「おまかせ節電」をオンにすると、トイレを使う機会の少ない深夜などは設定温度をオートで低くして、待機電力をセーブします。
また、パナソニックのRSTKシリーズも「かしこく節電スマート暖房便座」機能が搭載されていて、1日の便座の使用パターンを学習して効率よく節電します。
節電・省エネに優れた機種を徹底比較
メーカー | 機種 | 加熱方式 | 年間ランニングコスト | |||
---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ | グレード | シャワー部 | 便座部 | 電気消費量 | 電気代金※ | |
TOTO | アプリコット | F4/F4A | 瞬間式 | 瞬間式 | 60kWh | 1,620円 |
F3/F3A | 瞬間式 | ― | 82kWh | 2,214円 | ||
F1/F1A/F2/F2A | 瞬間式 | ― | 80kWh | 2,160円 | ||
SB | 貯湯式 | ― | 166kWh | 4,482円 | ||
S | 貯湯式 | ― | 166kWh | 4,482円 | ||
LIXIL | New PASSO | 瞬間式 | ― | 104kWh | 2,808円 | |
VA | 瞬間式 | ― | 118kWh | 3,186円 | ||
KB/KA | 貯湯式 | ― | 173kWh | 4,671円 | ||
Panasonic | ビューティ・トワレ | CH951S/952S | 貯湯式 | ― | 141kWh | 3,807円 |
RSTK | RSTK50 | 瞬間式 | ― | 83kWh | 2,241円 | |
泡コートトワレ | 瞬間式 | 瞬間式 | 66kWh | 1,782円 |
節電で選ぶおすすめシリーズ
当社で販売している機種で節電効果が高く年間のランニングコストが安いものをピックアップしました。
瞬間式ランキング
電気代
約 1,620 円※
電気代
約 1,782 円※
電気代
約 2,160 円※
貯湯式ランキング
電気代
約 3,807 円※
電気代
約 4,482 円※
電気代
約 4,671 円※