素材の違い|スタッフブログ | 交換できるくんスタッフブログNO-6903

    おはようございます。

    今日は全国的に夏日和になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

    本日は当社が普段扱う水廻り製品と少し離れた内容の「物の違い」についてご案内させていただきます。

    誰しもが聞いた事のある「メラミン化粧合板」と「ポリエステル化粧合板」の違いです。
    以前造作家具の会社に勤めさせて頂いていた際、意外に聞かれる内容がこの2つの商品の違いでした。

    どちらも単色の色から、木目調の色迄かなりの色・柄があるのですが、どちらの仕上げにするかによって結構金額が変わります。

    見た目はほとんど変わらないのに、何が違うかと言いますと、一言でまとめれば「強度(表面の丈夫さ)」の違いになります。

    普段の生活の中で置き換えると棚板や扉などにはメラミン化粧合板を、家具本体の側板などにはポリ合板を使って頂く事が理想です。
    (重量があるものを乗せたり、手をつくような場所にはメラミン化粧合板を手で触れる事が少ない家具本体の側面はポリ合板を使うといった具合です。)

    なぜかと言いますと
    メラミン化粧合板を使用する際は、製品を加工するに当たり、一度ベニヤを裏打ちして一枚の板をつくってから商品に変わりますが、
    ポリ合板は、既に工場で一枚の板に加工された商品になりますので当然制作側からすれば、「工程」が少なく済む分加工費も安くなり、材料も余分に使う事が無くなりますので上記に記載させて頂いたようにトータルコストが下がり、しかもベニヤを裏打ちしている分強度が保てるようになるのです。

    5.jpg
    <参考画像その1>
    ※見づらいですが、1層目に貼ってあるのがポリ合板です。
    こちらのパターンは上から順に
    「ポリ合板(≒3ミリ)+積層合板(≒9ミリ)+木芯+積層合板」といった具合でプレスされております。
    ※ポリ合板の場合は積層合板に貼り付けず木芯に直にプレスする事が可能ですがこの画像は強度を持たす為、一度積層合板を合わせております。

    3.jpg
    <参考画像その2>
    ※こちらは1層目に貼ってあるのがメラミン化粧板です。
    こちらのパターンは上から順に「メラミン化粧板(≒1.2ミリ/断面が白い部分)+MDF(≒12ミリ)+バッカー材(≒1.2ミリ)」といった具合でプレスされております。
    ※この場合は MDFという紙を圧縮した強度がかなり高い板にメラミンをプレスしておりますのでテーブルの天板などに使用する場合の断面形状です。

    当然科学的根拠や数値的な部分によって証明されている部分もありますが実際の現場で感じた事は、使うときの「使用感」や使った時の「使いやすさ」これにつきるのかな?・・・と思いました。

    今は設備商品を取り扱っておりますが品物は変わっても
    考え方は同じなのかなぁと実感しております。

    当店にお問合わせを頂いたお客様へは
    「メーカーはこう言うけど、実際はどうなの?」
    といった生の声をお届けできればと思っております。

    元気いっぱい対応させて頂きたいと思いますので
    今日一日宜しくお願い致します。