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こんぴら狗|スタッフブログ
2009年6月17日
カテゴリ:スタッフ便り
おはようございます!管理部の松澤です。
先日、私の義父母が四国旅行に行きまして、お土産をもらいました。
香川県 讃岐 金刃比羅宮(ことひらぐう)のお守りです。
「こんぴらさん」の愛称で知られる金毘羅神社は全国にあります。
(調べたところなんと全国にこんぴらさんは約600もあるそうです)その総本山が香川県の金刃比羅宮なのです。
おみくじと一緒に入っていたのがこの「こんぴら狗(いぬ)」というかわいらしいお守りです。
なぜ犬なのだろうとエピソードを調べてみました。
江戸時代、庶民の間では旅行が禁止されていたそうですが、神仏への参拝に限り許可されていました。
そんな当時あこがれの旅行は「お伊勢参り」と呼ばれる伊勢神宮へのお参りや、この金刃比羅宮へのお参りだったそうです。
御利益が現代以上に強く信じられていたんですね。
ただ現在のように交通手段も整っていない時代、このような旅行をするのは大変なことでした。
そこで旅慣れた人に、旅費やお賽銭を託し代わりにお参りしてもらう「代参」が広く行われました。
が、そのうち人だけでなく飼い犬に「代参」を託す人が現れたのだそうです。
飼い犬の首に「こんぴら参り」と書いた袋をかけ、中に飼い主の名前や住所、お賽銭、食費などを入れ送り出すのです。
当然、犬一匹ぼっちではたどり着けるわけがありません。そこで見知らぬ旅人達が代わるがわる香川までの
道のりを連れて歩いたり、また宿場町などではみんなで世話をしたり、エサをあげたりしたそうです。
顔も知らない飼い主の思いを、心優しい人たちがリレーする。とても温かいエピソードだと思いませんか?
そうやってたどり着き、見事に「代参」を果たした犬達の姿を「こんぴら狗」と呼び、こうしてお守りとして現在に
まで伝えているのだそうです。犬も偉いですが、なにより人情の温かさを伝える素敵なお守りだと思いました。
こういう人情はいつの世になっても失わずにいたいものですね。
もちろん当店では、本日も当時の人々さながらの温かいご対応を心がけておりますので、どうぞよろしくお願い致します!
ではまた。