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同じ世界の時空の彼方
2010年1月19日
カテゴリ:スタッフ便り
おはようございます。
企画制作部の加藤です。
最近、夜空が気になって仕方有りません。
冬の澄んだ空気のせいだけでは無く、ホタル族だからでも無く、「ベテルギウス」と呼ばれる星のせいです。
既にご存知の方も多いかもしれません。
・ベテルギウスとは、オリオン座を構成している星の一つ
・赤色超巨星(とても大きい)
・全天でトップ9に入る明るい星(トップ8と言う説も有り)
・地球からの見ための大きさが太陽の次に大きい恒星
と、ここまではニュースで勉強になったお話・・・
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誰もが知っている星座の代表でしょうか?
※星座の中で左上の大きな光がベテルギウスです。
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何故ニュースになっているかと言うと、このベテルギウスという星は、いつ寿命を終えて超新星爆発を起こしてもおかしくないという事・・・
地球からは600光年(550?640光年の間で諸説有り)離れていて・・・?
直径は私たちの太陽の1,000倍で・・・?
いつ寿命を終えてもと言っても、今日かもしれないし1万年後かもしれない・・・?
という、とても理解出来ないスケールのお話です。
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左上がベテルギウス。
左下が私たちの太陽です。(ただの点ですね。)
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光が600年掛かって、やっとたどり着ける彼方とは・・・
太陽の1,000倍とは、太陽から水星、金星、地球、火星を通り過ぎて木星まで届いてしまう大きさ・・・
宇宙での時間の物差しは、1万年などは一瞬といえる範囲だそうで・・・
でも、決して別次元の話でもSFでも無く、私たちと同じ世界の現実のお話です。
ロマンを感じてしまいます。
「星空は太古の宇宙の姿」という事を聞いた事が有ります。
仮に地球から1万光年離れた星を夜空で見れたとしたら、そこで見ている星の光は1万年前にその星を旅立った光。
ベテルギウスは600光年の距離なので、今夜見た光は600年前の光。
599年と364日前に、既にベテルギウスは星としての一生を終えていて、光だけが600年掛けてここまで届いているのかもしれません。
宇宙の基準で考えたら、人の一生など、何と短い事か・・・
私たちが知っている世界など、何と狭い事か・・・
だからこそ、一日一日を大切に、世界を大切に感じて生きなければいけませんね・・・
いつの日か、あっという間に600光年離れた場所まで行けるようになるのか・・・
私たちの世代が活躍する間は、大きな変化は無さそうですね。
子供達の世代は?
地球の寿命は?
と、色々と物思いに浸らせてもらえます。
やはり、冬の澄んだ空気のせいですね。
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上部中央の火の玉がベテルギウスの想像図です。
画面右側にうっすら目盛りが有るのですが、
「0」から「30」までの距離が私たちの太陽系の半径です。
ベテルギウスは猛烈にガスを噴き出しているのですが、
ガスの広がりはそれよりも大きく広がっているという、
とてつもないイメージ図です。
※ガス噴出の広さは真実です。