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IHクッキングヒーターのオールメタルとは?
2015年3月26日
カテゴリ:IHヒーター
おはようございます、狩野です。
いつも交換できるくんをご覧いただき、誠にありがとうございます!
本日は、IHクッキングヒーターの「オールメタル」についてご紹介致します。
【オールメタルとは?】
オールメタル対応ヒーターとは、鉄やステンレスの鍋だけでなく、
アルミ鍋や銅鍋を使えるIHヒーターの種類です。
オールメタルには、ダブルオールメタルとシングルオールメタルがあります。
3口IHの手前のヒーターの左右いずれかが
オールメタル対応ヒーターの場合をシングルオールメタル、
両方共にオールメタル対応のものをダブルオールメタルと呼びます。
オールメタル対応ヒーターが1つか、2つかの差で、
使える鍋や性能に差はありません。
オールメタル対応ヒーターには、
上記の画像のように「ALL METAL IH」の表記があります。
【オールメタル対応ヒーターで使える鍋】
通常の鉄・ステンレス対応ヒーターで使える
鉄・鉄ホーロー・ステンレスはもちろん、
多層鍋や銅・アルミなど磁石の付かない金属製鍋も加熱可能です。
・アルミ鍋 (アルミフライパンは軽く、中華料理などの鍋フリもらくらく)
・スレンレス多層鍋 (多層鍋は、煮物などをじっくり煮るのに便利)
・雪平鍋 (使い慣れた軽い雪平鍋も使えます)
※注意事項
耐熱ガラス・土鍋・陶磁器(セラミックス)の鍋は、IH用の表示があっても、
故障や、火力が弱く調理できない可能性がありますので、
使用を控えることをおすすめいたします。
底が反っている鍋や脚があるもの、底の丸いものは、
温度センサーや安全機能が働かずに火災の原因となる可能性がありますので
使用できません。
また、鍋が軽いと加熱中に鍋が動くことがありますので、
調理物と合わせて約700g以上でお使いください。
【オールメタル対応ヒーターのメリット&デメリット】
次に、オールメタル対応ヒーターの
メリットとデメリットをご紹介いたします。
メリット
・今まで利用していた金属製の鍋が利用可能
デメリット
・機器代金が、オールメタル非対応のIHクッキングヒーターよりも高い
(シングルオールメタル対応で1.5万円~2万円程度高くなります)
・アルミ鍋や銅鍋を使った場合、鉄・ステンレス鍋よりも消費電力が多くなる
【オールメタル対応にするか、鉄・ステンレス対応にするか?】
最後に、オールメタル対応と、通常の鉄・ステンレス対応のどちらがいいか?
についてです。
お手持ちの鍋で、使いたい銅鍋がある場合や、
軽いアルミ鍋を使いたいという方には
オールメタルをおすすめしております。
鍋を買い換えたい方や、鍋の材質にこだわらない方には、
オールメタル対応ヒーターとの差額でIH対応鍋を一式購入し、
鉄・ステンレス対応IHヒーターを選ぶことをおすすめしております。
当社お取扱のオールメタル対応IHクッキングヒーターは
パナソニック製と日立製です。
それぞれの人気商品をランキング形式でご紹介しております。
下記よりご覧ください。
≫ オールメタル対応でおすすめのIHクッキングヒーターはこちら
≫ 鉄・ステンレス対応でおすすめのIHクッキングヒーターはこちら
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おまけで、オールメタルのしくみと、
混同される方もいらっしゃるラジエントヒーターについて
ご紹介いたします。
【おまけ】
■オールメタルのしくみは?
オールメタルは正式名称を「オールメタル加熱方式IH」と言い、
2002年に世界で初めてパナソニックが商品化に成功した技術です。
IHクッキングヒーターは、
天板下に埋め込まれた渦巻状のコイルに電気を流し磁力を発生させ、
鍋の底に電気抵抗を起こすことで熱を生み出す調理器具です。
磁石に付かない、アルミや銅などは電気抵抗が非常に小さく、
オールメタル非対応ヒーターでは調理に必要な熱を生み出すことができません。
そこで、オールメタル加熱方式では通常より加熱周波数を大きくすることで、
電気抵抗の小さいアルミや銅鍋の加熱が可能にしています。
また、コンロ上の鍋の材質を自動的で判別し、
乗せられた鍋が電気抵抗が小さければ大きな電磁線を流すことで、
鉄でもアルミや銅でも、同じヒーターで加熱することができるようになっています。
開発開始から商品化まで17年間の年月がかかっているとのことですので、
オールメタル加熱技術の難しさがわかります。
≫ パナソニックのオールメタルの開発秘話を公式ページで見られます
■ラジエントヒーターとのちがいは?
ラジエントヒーターはヒーター自体が発熱し、鍋を直接加熱します。
ヒーター自体が高温になるため十分注意が必要です。
—
お手持ちの鍋や、調理のスタイルと、機器の価格のバランスで、
ご自分に合った機種をご選択ください。
それでは本日もよろしくお願いいたします。