今では生活必需品といえるエアコンですが、取り付けることが難しいケースがあるのをご存知でしょうか?ここではエアコンが取り付けできない壁の種類や事例をご紹介いたします。
配管用の穴あけが「できない」または「難しい」壁
エアコンを取り付けるには、室内機と室外機をつなぐ配管を通す「穴」が必要です。昨今の住宅ではエアコン取り付け用の配管穴が最初から用意されていますが、後から穴をあけるケースもあります。しかし、壁の種類や材質によっては、後から穴あけができないこともあります。
外壁がタイルの場合
タイル(特に磁器タイル)は非常に割れやすく、タイル壁に直径70mm前後のエアコンの配管用穴をあけようとすると、高確率で割れてしまいます。一度割れてしまったタイルの修復は難しく、割れた状態だと外壁の防水効果にも影響がでてしまうため、タイル壁の穴あけは難しいとお考えください。
タイルに穴をあける場合の手順
タイル外壁面に穴あけを行う場合は、穴あけ場所のタイルを取り外しスペースを開けてから穴あけを行い、その後に穴の形状に切り欠いたタイルを壁に貼ります。この際、外壁面の防水にも配慮が必要です。
穴をあける際の注意点
壁内には建物の耐震強度を確保するための筋交いや、電線などの配線類が敷設されています。穴あけの際にこれらを傷つけないよう、図面を確認した上で適切な判断が必要になります。
外壁が鉄骨造(コンクリート)の場合
コンクリート造の建物は、壁の中には構造を支える鉄筋があり、穴をあける事で建物の「耐震強度」に影響を及ぼす可能性もあるため、マンションなどの集合住宅では許可されないこともあります。
また建物の設計によっては上下水道の配管や電気ケーブルなどの配線が通っている場合もあるため、穴をあける位置は図面等の確認が必須です。
穴あけ工事はハウスメーカーへご相談ください
エアコン用の外壁穴あけ工事は「建物の構造を補強する間柱や筋交い、鉄筋を破損させてしまう可能性」「完全な防水処理が難しい」「気密性が担保できない」などの懸念点があり、一般の電気工事業者による施工はおすすめしません。穴あけが必要な場合は、お住まいを建てられたハウスメーカーや工務店、マンションの場合は管理会社にご相談ください。
賃貸住宅は大家さんの許可が必要
お住まいが賃貸の集合住宅や戸建ての場合、契約内容にもよりますが、エアコン取付け工事は大家さんの許可確認が必要になります。
外壁に穴あけといった工事をする場合は、家屋の強度に影響する話となるため、必ず事前に大家さん、または管理会社にご確認ください。
室内壁ごと追加作業・費用が必要なケースを紹介
木造戸建ての和室の壁で良くある追加工事費
木造戸建ての和室へのエアコン(室内機)取り付けは、補強などの追加作業が発生するケースがあります。こちらはマンションなどのコンクリート造の建物には該当しない内容となります。木造戸建ての和室にエアコンを取付ける・交換する場合は、下記をご参照ください。
木造戸建て住宅の和室
壁下地の構造によっては、取り付けの補強が必要です。新規設置は状況によっては対応できないケースもあります。
→ 追加工事発生の場合あり
マンション(コンクリート造)の和室
一般的な下地のため、取付け・交換工事に下地補強等は通常は必要ありません。
→ 通常は基本工事で対応
取付け場所の下地状況によって設置固定方法が異なります
同じ和室でも下地が石膏ボードと土壁の場合で、エアコン(室内機)の固定方法が異なります。下地が石膏ボードならボードアンカーを用いて室内機が落下しないように固定するのが可能ですが、土壁はアンカーが効かないため、縦桟(専用固定部材)を使った補強が必要になります。
壁の下地が石膏ボード
壁表面が和風クロス貼り、聚楽などの塗り壁の際も使われる石膏ボードは、下地として一般的に使われている不燃材です。重量のある室内機の据付設置では、下地補強を必要とする場合があります。
追加作業費なし (基本工事費内)
壁が土壁
編み込んだ竹に土などを塗って仕上げた下地を持つ壁で、ネジ・ビスやアンカーが効きません。このため補強のために縦桟が必要になります。表面が聚楽や砂壁、漆喰(しっくい)などの塗り壁になっています。
追加作業費
2,200円(税込)
内壁面の仕上材で下地を判断
壁の下地は判断がつきづらいものですが、戸建住宅は内壁面の仕上材によってある程度判断が可能です。ここでは戸建住宅の仕上材ごとの下地についてまとめました。なおマンションの壁は下地が石膏ボードかコンクリートのため、縦桟は必要ありません。
継ぎ目がある、剥がせるといった特徴があるなら和風クロスと判断できます。下地は石膏ボードがほとんどで、ボードアンカー固定ができます。重量のある室内機設置には、下地補強を必要とする場合もあります。
土や砂、漆喰(しっくい)など自然由来の材料を仕上材に使った壁です。古くから日本家屋や和室に使われています。下地は築年数が浅ければ石膏ボード、古ければ土壁やモルタル、石膏塗りなどの可能性があります。
築年数が古い(目安として築40年以上)住宅に見られる壁で、柔らかく触るとポロポロ細かい繊維が落ちてきます。下地がアンカー固定ができない可能性が高く、その場合は縦桟で補強が必要です。
和室にエアコンを取り付ける場合はこちらのページをご確認ください
壁の下地・素材以外に、和室にエアコンを取付ける際の注意点はいくつかあります。それらについて以下のページでわかりやすくご紹介しております。和室にエアコンの取付をご検討の際はご参照ください。
コンクリートの壁で良くある追加工事費
エアコン取り付け場所の壁素材がコンクリートの場合は、ビス固定ができるように振動ドリルで穴あけをして、コンクリートアンカーを打ち込む必要があります。
新規取付けの場合、この作業が必要となりますが、交換できるくんでは基本工事費内で行います。
追加作業費なし(基本工事費内)
エアコンの設置スペースを確認する
ここまでエアコンが取り付けできないケースや壁について説明しました。その他、エアコン(室内機・室外機)を取り付けで注意する点が「周囲のスペース確保」です。
室内機の設置スペース
上下左右のスペースが確保できるか?
エアコン本体(室内機)を設置するには、室内機の上下左右にメーカーが機種ごとに定めたクリアランス(隙間)を確保する必要があります。窓の上のスペースが狭い場合、設置できるエアコンのサイズに影響が出ますので注意が必要です。
壁の穴より高い位置に取り付けできるか?
エアコン本体(室内機)は、配管用の壁の穴より高い位置に取り付ける必要があります。この高低差が少なかったり配管パイプの方が高いと、冷房・除湿時に発生するドレン水を流す勾配が確保できず、室内へ逆流、漏水などの原因となります。
エアコン専用のコンセントがあるか?
エアコン設置場所付近に専用コンセントがあるかご確認ください。専用コンセントが無い場合は、分電盤から新たに専用回路の配線が必要になります。
専用コンセントが設けられていても、取り付けるエアコンの電源プラグ形状が異なる場合は、コンセントの交換が必要です。
火災報知機はエアコン吹出口から1.5m以上離れているか?
消防法により、全ての住宅の部屋に火災報知器(火災警報器)の設置が義務付けられています。エアコンの吹出口近くに火災報知器がある場合は誤作動を引き起こす可能性があるため、火災報知器の移設が必要になります。
室外機の設置スペース
室内機同様に、室外機も機種ごとに周辺との離隔距離を確保する必要があります。特に空気を吸い込む後部と壁との距離、風が出る前方向のスペースは重要で、ここが不十分な場合、エアコンに負担がかかって電気代が高くなる原因にもなります。
またエアコン取り外し時には冷媒ガスの回収、据付時には真空引きを行うため、これらの作業ができるスペースの確保も必要です。
理想的なエアコンの設置場所について
エアコンは設置場所によって冷暖房の効きが左右されます。上記で注意点をご紹介しましたが、「理想的なエアコンの設置場所を徹底解説」ページにて、空調効率が良い設置位置を詳しく解説しております。エアコン取付け・交換の際はこちらのページも是非ご参照ください。
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交換できるくんのエアコン取り付けが選ばれる理由
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メリット経験豊かな工事担当者がご訪問
工事担当者の身元はもちろん資格の有無、技術、接客対応まで交換できるくんが管理。経験豊かな工事担当者が伺います。
メリットエアコンは工事担当が当日に持参
重量があるエアコンは担当者が工事当日に持参して丁寧に搬出入いたします。そのまま工事を行えるので事前の保管スペース確保は不要です。
メリット充実のアフターサポート
エアコン工事後の不具合については当社専用のサポート窓口までご連絡ください。専任スタッフが修理・メンテナンスを対応します。
ルームエアコン交換の流れ
1 Step1. 商品を選ぶ
取付されたいルームエアコンをお選びください。当社にてお客様にあった商品をご案内することも可能です。
2 Step2. 見積りをご依頼
ルームエアコンが決まったら見積りをご依頼ください。現状の画像をお送りいただければ、設置適合確認も当社で行います。
3 Step3. ご注文
見積りの内容にご納得いただいたらご注文手続きをお願いいたします。工事日程のご希望をお伺いします。
4 Step4. 工事お伺い
工事担当が商品を持って、お客様のご自宅へお伺いし室内機・室外機の取り付け、電源配線接続、真空引き作業、試運転等を行います。