トイレタンクに水が貯まらない理由とは？修理・交換の費用相場も
2024/05/02
トイレタンクの中に水が溜まっていないと、トイレを流せなくなります。トイレを使用できないのは生活に大きな支障をきたすため、なるべく早く解消したいものですよね。
トイレタンクに水が貯まらない原因はさまざまです。この記事では、トイレタンクに水が貯まらない理由と対策方法をご紹介します。
トイレタンクの修理・交換をした場合の費用相場も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレタンクに水が貯まらない！原因と対策方法
トイレタンクに水が貯まらないのは、さまざまな原因があります。
トイレタンク内の水位が足りない・空っぽ状態になってしまう理由と対策方法をご紹介します。
【原因と対策を知るために】トイレタンク内部の構造を確認
トイレタンクの水が溜まらない原因を把握するために、トイレタンク内部の部品の名称や役割を理解しておくとスムーズです。
トイレタンクの水は、普段は貯まっている状態です。貯められている水は、ストッパーとフロートゴム玉が栓となり、流れるのを防止しています。
用を足してハンドルを操作すると、ストッパーとフロートゴム玉が浮かび、水が流れます。水がなくなると、これまで水に浮いていた浮き玉が沈み、連結しているボールタップも傾きます。ボールタップは給水口の弁の役割をしている機器で、傾くと弁が開き、タンク内に水が貯まります。
以上がトイレタンクに水が貯まる仕組みです。覚えておくことで、トイレタンク内の異常を把握しやすくなります。
原因1. 浮き球の設置が適切ではない
浮き球とは、タンク内部の水量を調節する役割を持つ部品です。タンク内の水位が上昇すると浮き球も上がってきます。水の量が少なくなると浮き球も下がり、給水がスタートされます。
浮き球の位置が適切でないと、給水の有無をトイレが正しく判断できず、タンク内に水が貯められなくなります。浮き球の位置がずれていたり、その他の部品に引っかかったりしていないか、タンク内を確認してみてください。また、稀に浮き球の内部に水が入り、重みで沈んでいることもあります。
通常であれば浮き球の中に水は入りません。しかし小さな亀裂が生じ、浮き球内部に水が侵入することもあるため、傷を見つけたら交換をしたほうが安心です。
原因3. フィルターの劣化・目詰まり
止水栓とトイレタンクを繋げる水道管には、不純物がトイレタンク内に流れるのを防ぐために、フィルターが取り付けられています。
フィルターの劣化や目詰まりが発生すると、水道管がトイレタンク内まで水を運べなくなります。
フィルターを確認し、汚れたり劣化しているようであれば、掃除・交換を行ってください
原因4. フロートバルブの劣化
フロートバルブとは、トイレタンクの底部分に取り付けられた部品です。ゴムのボールが取り付けられており、ボールが栓となって水がタンクから流れていくのを防いでいます。
フロートバルブの位置が正しくなかったり、変形していたりすると水がちょろちょろと流れ続ける状態になります。トイレタンクの水が溜まりにくいと感じている方はフローロバルブをチェックし、位置や劣化具合を確認してみてください。
また、フロートバルブと洗浄ハンドルをつなぐ鎖が伸びすぎている・短すぎる場合も、タンク内に水が貯まらない原因となります。該当する場合は、鎖の長さを調整してください。
原因5. ゴムパッキンの劣化
ゴムパッキンは、さまざまな部品とトイレタンクを繋ぐために使用します。ゴムパッキンがゆるくなるとタンク内の水が漏れてしまうため、劣化を確認したら交換が必要です。
トイレのゴムパッキンは、ホームセンターやネット通販で購入できます。トイレの型番と合った物を使用しないとしっかり接合できないため、必ずトイレの型番をチェックした上で購入してください。
原因6. オーバーフロー管の詰まり・破損
オーバーフロー管は、タンク内の水位が基準値以上になった際に、便器内に水を排出する役割を持っています。
オーバーフロー管が詰まっていたり破損したりしていると、水漏れが発生しトイレタンク内に水が溜まらなくなります。
オーバーフロー管は細く長い樹脂製のパイプのため、破損しやすい機器です。トイレタンク内の掃除をした際に、ヒビが入ることもあるため、破損を確認したら交換が必要です。
原因7. レバーハンドルの故障
レバーハンドルを回してもうまく回転しなかったり、元の位置に戻らなかったりした場合、レバーハンドルの故障が考えられます。
レバーハンドルはタンク内でフロートゴム玉と繋がっており、タンクの水を抜く・溜める役割を持っています。レバーハンドルの操作がうまくできないと、フロートゴム玉やその周辺機器が連携できなくなります。
レバーハンドルの故障は、内部の鎖の位置を調整すると直ることがあります。レバーハンドル自体に変形が見られる場合は、交換が必要です。
原因8. 止水栓が開いていない
タンク内に水が溜まらない理由として、止水栓が閉じていることも考えられます。トイレタンクから伸びる水道管を辿り、止水栓の位置を確認してみてください。一般的な止水栓は、床や壁に設置してあります。
止水栓は反時計回りに回すことで開きます。反時計回りにひねって止水栓が動くようであれば、止水栓の開き忘れが、タンクに水が貯まらない原因です。
原因9. 水道管の凍結
冬季は水道管が凍結することがあります。水道管が凍ると水が出ないため、トイレタンク内に貯水できません。
「ここ数日で気温が0度を下回った」「寒冷地に住んでいる」といった方は、水道管の凍結を確認してみてください。
水道管が凍っている場合、タオルを巻き付けて人肌程度のお湯をかけると解消されます。水道管に直接熱湯をかけると破裂する可能性があるため、注意してください。
原因10. 水道工事を近所でしている
水道工事によって、水道管への給水が止まっている可能性があります。トイレタンクに水が貯まらず悩んでいる方は、近所で水道管工事がおこなわれていないか、確認してみてください。
工事が原因の場合、工事終了まで水道管は復旧しません。コンビニやスーパーなど、近所のトイレを借りてください。
トイレの修理・交換の費用相場
トイレの修理費用は、故障内容によって異なり、1万円〜10万円前後が相場です。
修理内容によっては費用が高くなり、交換をしたほうが安価で済むこともあります。交換をした場合、15〜30万円ほどが費用相場です。
トイレの交換をする際は、床や壁のリフォームも同時に行うことをおすすめします。トイレ本体だけきれいになっても、床や壁に汚れやニオイなどが残されたままでは、快適なトイレ空間は実現できないためです。
また、トイレの内装リフォームも同時に行うことで、別々に依頼するよりも費用を削減できます。
トイレ交換を検討している方は、ぜひ、床・壁の貼り替えリフォームも視野に入れてみてください。
トイレタンクに水が貯まらない場合は適切な対処を！
トイレタンクに水が溜まらないと、トイレを使用できません。ご紹介した内容に症状があてはまる場合は、適切な処置をおこなってください。
また、自分で修理ができない場合はプロへ依頼が必要です。修理内容によっては交換のほうが安く済むこともあります。
トイレの修理・交換をして、快適なトイレを取り戻せたら良いですね。
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