タンクレストイレにはデメリットがある?後悔しないためのポイントやおすすめの製品
2024/05/02
2024/05/02
タンクレストイレはおしゃれでメンテナンスもしやすく、省スペースです。メリットが豊富なため、とても人気が高く、近年では住まいに取り入れる方も増えています。
しかしタンクレストイレにはデメリットもあります。両方を比較し、暮らしに合っているトイレかどうか、判断が必要です。
この記事ではタンクレストイレのデメリットとメリットをご紹介します。また、後悔をしないための選定のポイントやおすすめの製品も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
タンクレストイレのデメリットとして、次の4つが挙げられます。
それぞれの詳細について、解説します。
タンクレストイレは水道管と直接つながっており、電気によってバルブが開閉されて水が流れます。そのため、停電時にはバルブが開かず、水を流すことができません。
停電が長く続けば、近所にトイレを借りたりバケツに水を貯めて手動で流したりといった、対策が必要です。
タンク型のトイレには、タンク上部に手洗い場が設置されています。しかしタンクレストイレにはそれがありません。
手を洗う際は洗面所まで移動しなくてはならず、手間を感じてしまう可能性があります。
タンク型のトイレは5〜12万円前後で販売されていますが、タンクレストイレの製品価格は15〜60万円とタンク型よりも高額です。初期費用が高くなるため、導入に悩んでしまう方は多くいるようです。
また、タンクレストイレは故障した際の部品交換ができません。便器をすべて取り替えることになるため、故障時の出費もタンク型より高額になります。
タンクレストイレは少ない水圧で水を流せるため、節水効果が高い点が魅力です。しかしその分、詰まりやすいともいえます。
とくにマンションの高層階や古い家などは水圧が足りておらず、頻繁にトイレの水が詰まってしまうことも。タンクレストイレの導入時に、住まいの水圧をチェックしておくと安心です。
タンクレストイレにはデメリットがありますが、メリットも豊富です。
タンクレストイレの大きなメリットといえるのが、デザイン性です。すっきりとしたフォルムは洗練された印象を与え、トイレを広く感じさせます。
また、節水効果に優れている点もタンクレストイレのメリットです。タンク型のトイレの場合、1回トイレを使用するたびに流す水の量は13〜15Lとされています。タンクレストイレは3〜5Lほどの水しか使用しないため、年間の水道代が1万円前後安くなることもあるようです。水道管に直結しているため、タンクに水が貯まるまで流せない、といったストレスもありません。
お手入れのしやすさも、タンクレストイレならではの魅力です。つなぎ目や凹凸がないためお掃除がしやすく、トイレを清潔な状態に保てます。
タンクレストイレには、デメリットもメリットもあります。ご自宅にタンクレストイレを導入する方は、トイレ選びで後悔をしないように、選び方のポイントを押さえておくと安心です。
タンクレストイレは少ない水で流せる点が魅力です。しかし、水圧が低い場所に設置すると、詰まってしまう可能性があります。
しかしブースター機能がついたタンクレストイレであれば、水圧が低くても詰まる心配が少なく、安心して使用できます。
マンションの高層階や古い家は水圧が低いケースが多いため、タンクレストイレを導入する際はブースタータイプを選ぶのがおすすめです。
ちなみにタンクレストイレの設置に必要な水圧の目安は、0.05MPa~0.10MPaとされています。住まいの資料に水圧が記載されている場合は、この数値を満たしていることを確認した上で、タンクレストイレの設置を検討してください。
数値がわからない場合は、トイレの止水栓にホースを取り付けて、バケツに水を貯めてみてください。10秒の間に4リットル〜4.5リットル以上の水が溜まれば、水圧に問題ないと判断できます。
タンクレストイレは停電時に使用できない点がデメリットとして挙げられます。しかし手動で流せるタイプや乾電池で動くタイプのタンクレストイレも発売されています。
停電が不安な方は、停電でも対応できるタイプのタンクレストイレを選んでみてください。
タンクレストイレはタンク上部に手洗い場がありません。トイレを終えた後、洗面所まで移動することに手間を感じる方は、トイレ内に手洗い場の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
手洗い場はさまざまなタイプがあります。収納も兼ねているタイプやスリムなタイプ、壁に取り付けられるフロートタイプなどもあるため、トイレの広さや使い勝手で選んでみてください。
タンクレストイレの主流メーカーはTOTOとパナソニック、LIXILの3社です。
ここからは、3社のおすすめのタンクレストイレをご紹介します。
TOTOのネオレストシリーズの特徴は「きれいサイクル」の機能です。汚れやニオイを自動で検知し洗浄するきれいサイクルによって、トイレがいつも清潔な状態を保てます。
節水性にも優れており、機能と価格のバランスが良く、タンクトイレの定番と言える製品です。
アラウーノシリーズは、全自動のおそうじトイレが特徴です。メンテナンスの手間を省けるため、日々のお手入れがラクになります。
また、汚れに強い有機ガラス系の樹脂を便器に使用している点もポイントです。
LIXILのサティスシリーズはシンプルなデザインが魅力です。無駄がなくすっきりしたフォルムをしているため、コンパクトなトイレ空間を広々と使用できます。
スマホをリモコン代わりに使える機能もポイントです。トイレに入りながらスマホを使用する方はスマホを眺めた姿勢のまま、トイレの操作ができます。
タンクレストイレへの交換費用は、20〜55万円ほどが相場です。和式トイレからタンクレストイレにする場合や、手洗い器の設置も含める場合は、さらに高額になります。
また、タンクレストイレのグレードによっても金額は異なります。費用を抑えたい方は、リーズナブルな製品を選ぶのがおすすめです。
トイレの壁や床は、見た目よりもたくさんの汚れを蓄積しています。汚れはやがてニオイと変化し、トイレの異臭の原因となることも少なくありません。
また、トイレがキレイな状態になっても、壁や床が汚れたままなことが気になり、張り替えリフォームを追加する方も多くいます。トイレの交換工事と壁・床のリフォームを別々に依頼すると、費用が高額になり工期も長くなってしまいます。
トイレ交換のタイミングで、壁や床も一新するリフォームを行うことで、費用削減と工期の短縮が叶います。
タンクレストイレは、形だけであればDIYで再現することも可能です。
まず、既存のタンクトイレのタンク部分を、ベニヤ板やプラ板などで隠します。SPF材で骨組みをつくり、板を張り付ければOKです。板はリメイクシートを貼ったり塗装を加えたりして、装飾してください。
タンクの水栓部分が出るように天板に穴を開ければ、タンクレス風のトイレが完成します。
DIYに不慣れな方には少しハードルが高く感じるかもしれませんが、木を組み立てたりカットしたりするだけのため、それほど難しい工程はありません。
費用を抑えてタンクレストイレを実現したい方は、ぜひタンクレストイレ風のDIYにチャレンジしてみてください。
タンクレストイレにはさまざまな種類があります。暮らしに合った製品を選ぶことでトイレの使用感にストレスを感じず、快適な日々を送れます。
ご紹介した内容を参考にして、理想のタンクレストイレを暮らしに取り入れてください。
また、タンクレストイレを選ぶ際は後悔しないポイントを押さえることも大切です。タンクレストイレのデメリットを把握し、それを払拭できる製品を選んでくださいね。
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