キッチンリフォームを実現する際、「費用をなるべく抑えたい」と考える方は多いかと思います。キッチンリフォームの費用負担を少なくするには、補助金制度の活用がおすすめです。

この記事では、キッチンリフォームに使用できる補助金をご紹介します。

キッチンリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ビルトインガスコンロ

キッチンリフォームで申請できる補助金

キッチンリフォームで申請できる補助金は、次の3つです。

  • ・子育てエコホーム支援事業
  • ・介護保険
  • ・自治体の補助金制度

補助金には、それぞれに条件があります。支給対象にも違いがあるため、ご自宅のキッチンリフォームが申請の条件にあてはまることを確認してみてください。

また、補助金の中には申請期間であっても、予算上限に達した時点で終了するものもあります。

キッチンリフォームの補助金申請を検討している方は、なるべく早く申し込んでほうが安心です。

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子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て中の若い夫婦を支援するための制度です。しかし子どもがいない家庭であっても、条件にあてはまれば申請できます。

申請の対象となる工事内容は、省エネに関するリフォームや子育てに特化したリフォーム(バリアフリー化・環境改善目的など)などが該当します。

補助金額と支給条件

【補助金額】

5〜60万円/戸

【支給条件】

  • ・2023年11月2日以降に着工&2024年12月31日までに完了予定のリフォーム
  • ・省エネ(断熱・節水など)を目的としたリフォームと組み合わせることが必須
  • ・リフォームする住宅の所有者であること

子育てエコホーム支援事業の申請対象となる具体的な工事内容

子育てエコホーム支援事業の補助金申請は、省エネに関するリフォーム工事が必須です。補助の対象となる省エネリフォームとして、以下が挙げられます。

内窓設置内窓設置・外窓交換1万7,000〜3万4,000円/箇所
ガラス交換3,000〜1万4,000円/枚
ドア交換3万2,000〜4万9,000円/箇所
外壁・屋根・天井・床いずれかの断熱工事外壁断熱5万6,000〜15万1,000円/箇所
屋根・天井の断熱2万〜5万4,000円/戸
床の断熱3万6,000〜9万6,000円/戸
エコ住宅設備の設置節水型トイレの設置2万〜2万2,000円/台
高断熱浴槽の設置3万円/戸
高効率給湯器の設置3万円/戸
節湯水栓5,000円/台
蓄電池の設置6万4,000円/戸
太陽熱利用システム3万円/戸

上記いずれかの工事に加えて、以下のキッチンリフォームが、補助対象です。

ビルトイン食器洗機の設置2万1,000円/戸
掃除しやすいレンジフードの設置1万3,000円/戸
ビルトイン自動調理対応コンロの設置1万4,000円/戸
キッチンセットの交換を伴う対面化改修9万円/戸

上記のキッチンリフォームで注意したいのが、「キッチンセットの交換を伴う対面化改修」です。

こちらの補助金の申請が承認された場合、「掃除しやすいレンジフードの設置」または「ビルトイン自動調理対応コンロの設置」に対する補助金を受け取ることができません。

また、リフォーム前のキッチンが対面キッチンである場合も対象にはならないので、注意してください。あくまで「リフォームによって対面キッチンになった場合」にのみ、適用されます。

申請期間

2024年3月中下旬 ~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)です。上限に達した時点で応募は終了となります。

キッチンリフォームを検討している方は、子育てエコホーム支援事業の公式サイトをチェックし、リフォーム時期が応募受付期間であることを確認した上で申請を行ってください。

介護保険

キッチンに手すりをつけたり、段差を解消したりといったバリアフリーを目的としたキッチンリフォームは、介護保険が適用される可能性があります。

補助される金額は、20万円までのリフォームに対して7〜9割までです。

補助金額と支給条件

【補助金額】最大18万円/戸

【支給条件】

  • ・要介護・要支援認定を受けていること
  • ・バリアフリーに特化したリフォーム限定
  • ・対象者が在宅であること(病院への入院・介護ホームへの入居中などは不可)

介護保険の申請対象となる具体的な工事内容

介護保険の申請対象となるのは、おもに「バリアフリー」を目的としたリフォームです。キッチンリフォームの場合は、以下がバリアフリー化として認められます。

  • ・床の段差を解消
  • ・滑りにくい床材へのリフォーム
  • ・キッチンに手すりを設置する

上記の3つのリフォーム工事の総額が20万円以内であれば、そのうちの7〜9割の金額が補助金として支給されます。20万円を超えた金額については、自己負担です。

申請期間

通年おこなっています。ケアマネージャーか地域の包括支援センターに相談をして、申請手続きをしてください。

蛇口・水栓

自治体の補助金制度

自治体によっては、リフォームに対して独自の補助金制度を設けているところもあります。キッチンリフォームが該当する可能性があるため、窓口に問い合わせてみてください。

キッチンリフォームは補助金を賢く使おう

キッチンリフォームを申請する際は、補助金制度を賢く使うことが大切です。補助金申請をすることで、リフォーム費用の負担がぐっと下がる可能性も考えられます。

補助金の内容や条件などを把握し、リフォーム費用を節約してください。

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