換気扇(レンジフード)の掃除はコレで簡単に!こびりついた汚れはつけ置きで落とせる
2023/09/01
2023/09/01
いつのまにかギトギト汚れやホコリが付いているキッチンのレンジフード。汚れれば汚れるほど触りたくなくなり、掃除が面倒になってしまいます。そうして放置した換気扇は、こびりつきが酷く、お手入れが大変です。
この記事では、こびりついた換気扇の汚れを簡単に落とす方法を解説いたします。換気扇の汚れが気になっている方、必見です!
目次
キッチンの換気扇は、主に料理をするときに使用し、鍋から出たけむりや蒸気を吸い取ってくれます。あまり意識していないかもしれませんが、鍋から出る蒸気には、水蒸気だけではなく油分も含まれているのです。そのため、吸い取った蒸気に含まれていた油分が換気扇に付着すると、ベタつく油汚れの原因になってしまいます。
また、換気扇で蒸気を吸い込む時に、空気中のホコリも一緒に吸い込むため、油汚れでべたついた換気扇のファンにホコリが付着する、という悪循環が起こってしまうのです。
換気扇の下でタバコを吸っている場合、タバコの煙に含まれるヤニが換気扇に付着し、汚れやニオイの原因となります。
キッチンの換気扇が汚れていると、換気がうまく行えず、キッチンの空気が悪くなってしまう可能性があります。そうすると、酸欠や不完全燃焼による一酸化中毒の恐れがあり、危険です。また、換気がうまく行われないと、油を含んだ空気が天井に溜まるので、壁や天井に油汚れが広がってしまいます。
さらに、油汚れはゴキブリやネズミ、コウモリの好物です。汚れのついた換気扇の匂いで、害虫・害獣をおびき寄せるおそれもあります。考えただけでもゾッとしますね…!
こびりついた換気扇汚れは、一度分解してから掃除します。一見、分解せずに掃除する方が楽そうに感じるかもしれませんが、分解してしまえば『つけ置き』ができるので、短時間でキレイにすることができるのです。それに、上を向いて長時間作業するのも大変なので、分解してお手入れすることをオススメします。
それでは早速、換気扇の掃除方法を解説いたします。まずは下準備編です!
換気扇がべとべとしていたら、それは油汚れです。油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤を使うと、比較的簡単に落とせます。
キッチン掃除でオススメのアルカリ性洗剤には、重曹やセスキ炭酸ソーダ、オキシクリーンなどがあります。こちらは、天然自然由来の成分を使っているので、食べ物を扱うキッチン掃除で利用しても安心です。
重曹→セスキ炭酸ソーダ→オキシクリーンの順で、高いアルカリ性になります。重曹は、研磨剤としても使えるので、しつこい汚れをこすり洗いしたいときにオススメです。セスキ炭酸ソーダとオキシクリーンには、界面活性剤成分が入っているので、つけ置きに向いています。
換気扇掃除する前に、以下のアイテムを用意しておきましょう。
硬くなった汚れをこそぎ落とせるスクレーパーがあると便利です。ささっと掃除したい場合は、換気扇用のスプレー状洗剤があると、洗剤を用意する手間が省けます。
換気扇のファンは、プロペラファンかシロッコファンどちらかが使われています。扇風機のような形状のファンの場合はプロペラファン、筒状のファンはシロッコファンになります。それぞれの取り外し方を解説します。
プロペラファン
1. レンジフードがある場合、フィルターを外す
2. プロペラの羽を手でおさえ、もう片方の手で中心を時計回りに回す
3. 手前に引っ張って外す
シロッコファン
1. ワンタッチタイプ:ボタンを押し、取り外す
ネジタイプ
1. ドライバーでネジを回して外し、ベルマウスを外す
2. ファン固定用のツマミを時計回りに回す
3. シロッコファンをゆっくり引き抜く
換気扇のファンを外したら、いよいよ汚れを落としていきます。つけ置き洗いで汚れを落としやすくしてからお手入れすると、頑固なこびりつきも簡単に落とせますよ!
それでは早速つけ置き洗いの方法からご説明していきます。
外した換気扇はアルカリ性の水につけ置きし、汚れを浮かします。
換気扇が入る大きさのバケツがあればバケツに、なければシンクのうえでゴミ袋を広げ、つけ置き用の水を作りましょう。薄いゴミ袋だと、水圧で破れやすいので、2重にしておくと安心です。
1リットルのお湯に大さじ3〜4のアルカリ性洗剤を入れます。重曹またはセスキ炭酸ソーダ、オキシクリーン、汚れ具合に合わせてお好きなものをお使いください。お湯の温度は40〜60度が目安です。
つけ置き用の水が出来たら、外した換気扇がしっかりつかるように沈めます。フィルターやネジも一緒につけ置きすると一度で汚れを落とせます。水切りネットなどに入れて同じ袋に入れるか、ジップロックなど別の袋を用意し、つけ置きしておくと、細かい部品が汚れに紛れてどこかにいく心配がいりません。
そのまま汚れが浮くまで放置してください。
20分ほどつけ置きする汚れが浮いてきます。充分汚れが落ちたら換気扇を取り出して様子を見てみましょう。柔らかくなった汚れを落とし、こびりつきがあればブラシやスポンジで擦り落としまします。溝やファンのつなぎ目などは、汚れが残りやすいので要注意です。
もし、ファンの広い面にもこびりついた汚れが残ってしまっていた場合は、スクレーパーでこそぎ落とします。力を入れすぎると、ファンの塗装が剥がれる原因になりますので、ゆっくり力加減に注意しながら行ってください。スクレーパーがない場合は、プラスチック製のカードでも代用可能です。
汚れが落ちたら、流水で洗剤を洗い流し乾かします。乾かしている間に、レンジフードも掃除しておくと良いかもしれません。
最後に部品を全て乾拭きしたら、すべてのパーツを元に戻します。部品のつけ忘れにご注意ください。
普段は暗くて汚れも目立ちにくい換気扇ですが、外してみると裏側や溝など、かなり汚れているものです。となると、どのぐらいの頻度で掃除すれば良いのかわからない…という方も多いでしょう
目安としては、コロッケなどの揚げ物や油炒めなど、油を使う料理が多い場合は月に1度、揚げ物はあまりしないけれど、魚を頻繁に焼く方やタバコを吸う方は3ヶ月に1度、滅多に料理をしない方は半年に1度、分解してお掃除するのがオススメです。
古い換気扇をお使いの場合、油汚れで塗装が剥げてしまうことも。そうなると、汚れがさらにこびりつきやすくなってしまいます。
最新式のレンジフードなら、自動洗浄機能がついているものや、10年掃除しなくても良いものなど、掃除が楽になるものがたくさんあります。汚れがヒドい場合には、交換を視野に入れてみるのも良いかもしれません。
油やホコリによるギトギト汚れが気になりやすい換気扇の掃除方法について解説いたしました。つけ置き洗いなら、力を入れなくても汚れが落ちるので、楽にお掃除できそうですね!
ぜひ参考にしてみてください。
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