洗面台リフォームをする際、なるべく費用を抑えて実現したいと考える方は多いかと思います。洗面台リフォームは内容によっては補助金が申請できる場合があります。補助金を活用すれば、洗面台だけでなく洗面所全体のリフォームも、費用負担を抑えて実現が可能です。

この記事では、洗面台リフォームを検討する方に向けて、活用できる補助金制度をご紹介します。

お金をかけずにおしゃれな洗面台をつくるポイントも解説するので、ぜひ、最後までご覧ください。

※この記事は、2024年4月11日に作成しています。補助金制度は予告なく変更することがあるため、申請の際は必ず補助金制度の公式サイトをご確認ください。

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洗面台リフォームで利用できる補助金制度4つ

洗面台リフォームで活用できる補助金制度は、次の4つです。

  • 1.介護保険
  • 2.子育てエコホーム支援事業
  • 3.長期優良化リフォーム推進事業
  • 4.自治体の補助金制度

それぞれの詳細をご紹介します。

1.介護保険

洗面所の手すりの設置や床の段差を解消するバリアフリーに関連した洗面所リフォームであれば、介護保険が利用できます。

また、車椅子専用の洗面台の設置も可能です。

補助額は、バリアフリー化に関するリフォームで発生した費用の7〜9割で、上限額は20万円までです。

介護保険の申請は、要介護・要支援認定を受けている方に限定されます。介護・支援の区分による支給額の変化はありません。

通年申請ができる補助金制度のため、該当する方はケアマネージャーに相談してみてください。

2.子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業では、節湯水栓を取り付けたリフォームを実施すると5,000円の補助金を受け取れます。

ただし、当制度では補助額が5万円未満のリフォームは申請対象になりません。節湯水栓を取り付けただけでは申請ができないため、その他のリフォームを併用する必要があります。

子育てエコホーム支援事業で補助金の対象となるリフォームは数多くあります。洗面所の窓を断熱性の高いものに変えたり、浴室乾燥機を取り付けたりといった洗面所周りのリフォームも申請対象です。

節湯水栓の設置で子育てエコホーム支援事業の補助金申請をしたい方は、洗面所周りやその他のリフォームなども、検討してみてください。

3.長期優良化リフォーム推進事業

長期優良化リフォーム推進事業では、高齢期に備えた住まいへの改修工事、つまり洗面所のバリアフリー化のリフォームに対して補助金が支給されます。

具体的には、椅子や車椅子を座って使用できる洗面台の設置や、洗面台の水栓をレバーハンドルといった操作しやすいタイプに交換する、といったリフォームです。

また、節湯水栓への交換も補助対象となります。

ただし、洗面所周りのリフォームだけでは、補助金の申請はできません。当制度では住まいの省エネ対策・耐震性を一定基準以上に引き上げる必要があるため、申請にはその他のリフォームも実施しなくてはなりません。

フルリフォームの一部として洗面台リフォームを考えている方であれば、有用な制度といえます。

補助額は、80万〜210万円/戸です。

4.自治体の補助金制度

自治体ごとに、リフォームへの補助金制度も設けられています。内容は住んでいる地域によって異なるため、自治体の窓口に問い合わせてみてください。

自治体で支給される補助金は、バリアフリーや省エネに対する制度が多く、車椅子が利用できる洗面台や手すりの設置、段差の解消や節水効果のある水栓へのリフォームなどが、補助対象になる可能性が高いといえます。

洗面台のリフォームにかかる費用相場

洗面台のリフォームにかかる費用相場は、10万〜25万円前後です。洗面台のグレードや、床や壁などの内装工事の有無などによって、金額に差が出ます。

また、工期は半日〜1日ほどを有します。その間、洗面所を使用することができないため、手洗いやうがいは台所や別の場所で行ってください。

洗面台の交換は洗面所のリフォームとまとめるのがおすすめ!

洗面台の交換リフォームは、床や壁紙の張り替えも一緒にまとめるのがおすすめです。

洗面台周りの床や壁には、カビが多く潜んでいます。カビを放置しておくと、アレルギーや喘息を引き起こす原因となってしまうことも……。

また、カビや湿気は家の構造を傷ませる原因でもあります。洗面台を移動したタイミングで、壁紙や床を張り替えて、カビを除去したほうが安心です。

また、洗面台のリフォームと壁紙・床の内装リフォームを別々に行うと、費用や工期も割増しになります。まとめてリフォームをすることで、人件費や出張費が削減できるため、費用負担を抑えられます。

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お金をかけずに洗面台をおしゃれにリフォームするアイデア

洗面台をおしゃれにリフォームしたいけれど、費用はなるべくかけたくない……という方も多いかと思います。

ここからは、お金をかけずに洗面台をおしゃれにリフォームするアイデアを、ご紹介します。

コンパクトなサイズを選ぶ

洗面台は大きなサイズほど工数が多くなります。そのため、費用も高額になってしまいがちです。

コンパクトなサイズの洗面台を選ぶことで、工数や材料費を削減できるため、費用負担を減らせます。

洗面ボウルだけを取り付けて鏡や収納は市販品を購入したり、スリムタイプの洗面台を選んで洗面所を広く使ったりしてみてはいかがでしょうか。

シンプルを意識する

装飾が豪華な洗面台はおしゃれな印象ですが、その分、高額になってしまいます。

費用をかけずにおしゃれな洗面台を求めるのであれば、シンプルな形状を意識してみてください。無駄がなくすっきりとしたデザインの洗面台は、清潔でモダンな印象を与えます。また、装飾がないことで、アイテムを自分なりに追加して、オリジナリティ溢れる洗面台をつくる楽しさもあります。

収納スペースをなくす

洗面台下部の収納スペースは、掃除道具やストック品を収納しておくのに便利な場所です。しかし収納スペースがある分、材料費がかかってしまいます。

安価でおしゃれな洗面台を求める方は、収納スペースがないタイプも検討してみてください。

収納スペースがないことで洗面所がすっきりし、広く感じられます。また、物をしまうスペースがなくなることで、不要な生活品が増えるリスクも減らせます。

アクセント部分に高級感を演出する

シンプルな洗面台は洗面所にモダンな雰囲気を演出します。しかし装飾が少ないと、すっきりしすぎた印象になってしまうかもしれません。

費用をかけずに華やかな洗面台にするには、水栓や取手など、小物部分に装飾を加えるのがおすすめです。たとえば、真鍮の水栓や凝ったデザインの取っ手などは、洗面台のアクセントとなります。

シンプルな洗面台は装飾がより引き立つため、おすすめのアイデアです。

蛇口・水栓

洗面台リフォームは自分でできる?

洗面のリフォームに、特別な資格は必要ありません。しかし給排水管の施工は慣れていないとうまく取り付けができず、水漏れが発生する可能性があります。

また、洗面台本体は重量があるので、1人で移動するのは困難です。万が一倒れて転倒すれば、大きな事故やケガに繋がります。

洗面台のリフォームをDIYする場合は、タイルシールをアクセントとして貼ったり取っ手を付け替えたりといった、簡易的なリフォームに留めておいたほうが安心です。

大がかりなリフォームはプロに依頼してください。

補助金制度を活用して洗面台をリフォームしよう

洗面台のリフォームは、補助金制度を活用することで費用を抑えて実現できます。補助金の中には、洗面台以外のリフォームを並行しないと申請できないものもあるため、内容を確認し、ご自宅のリフォームに合った補助金制度を活用してください。

洗面台リフォームをして、心地良い洗面所を手に入れられたら良いですね。

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