洗面所が急に下水臭くなった!?原因8つ&マンション・賃貸の場合も含めた対処方法
2024/04/04
2024/04/04
「洗面所が急に下水臭くなった」「洗面所に入るたびにイヤな臭いがする」といった洗面所の臭いに関した悩みを抱えていませんか?
洗面所の不快な臭いは、排水管が原因となることがほとんどです。洗面台の排水管だけでなく、お風呂や洗濯機の排水管が臭いの原因となるケースもあります。
洗面所の下水臭さの原因を探り、適切に対処することが重要です。
この記事では、洗面所のイヤな臭いの原因についてご紹介します。洗面所の下水臭・不快臭に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
洗面所が急に下水臭くなる原因のほとんどが、封水切れです。
封水とは、排水トラップに溜められている水のことをいいます。洗面台の場合は排水管がU字になっていることが多く、曲線部分に封水を溜める仕組みです。
封水には、排水管の臭いが部屋に立ちこめるのを防ぐ、蓋の役割があります。封水がなくなると排水管に溜まった悪臭が部屋に入り込んでしまいます。
封水切れが起こる原因としては、以下が挙げられます。
封水はしばらく水道を使用していない場合、蒸発し消失することがあります。そのほかにも、髪の毛や糸くずといった繊維状の汚れが封水を吸い上げ、排水溝の奥に流してしまう「毛細管現象」が原因となることも少なくありません。
お風呂やトイレなどで大量の水を流した際も、封水が一緒に流れてしまいます。マンションや賃貸などの集合住宅では、上階で大量の水が流されると、自宅の封水も一緒に流れてしまうケースもあります。
封水切れが頻繁に起こる場合は、通気管がついたタイプの排水管を住まいに取り入れると良いでしょう。通気管付の排水管が取り付けられることで、排水管内に空気の逃げ道ができ、水の流れがスムーズになって封水切れのリスクを減らせます。
マンションや賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談をしてみてください。戸建ての場合は、水道関連のリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
封水切れの原因でもある排水管の汚れですが、封水が残っていたとしても排水管が汚れていれば臭いが部屋に充満することもあります。
排水管の掃除をしたことがない方や、古い洗面台を使用している方は、臭いの原因は排水管の汚れを疑ってみてください。
排水管の劣化によって、排水管内の封水や臭いが洩れてしまうケースもあります。古い洗面台を使用している方や、排水管が通っている洗面台下に物をたくさんしまっている方は、排水管の劣化を疑ってみてください。
また、排水管の根元には「防臭ゴム」が設置されています。防臭ゴムが劣化すると、排水管と床の境目から、排水管内の臭いが部屋に充満してしまうことも考えられます。加えて、防臭ゴムが取り付けられていない洗面台も少なくありません。
洗面台の臭いに悩む方は、防臭ゴムの状態や有無も確認してみてください。
洗面所の下水臭は、洗濯機の配管が原因となっているケースもあります。洗濯機の排水管は洗濯機の真下にあったり、排水管とホースが繋がっていたりします。そのため掃除がしにくく、汚れやゴミが溜まりやすい場所です。
また、洗濯機の排水管内に排水トラップが設置されていないケースもあります。ホースが折れ曲がり、そこに汚れがたまって臭いを発することも少なくありません。
古い洗濯機の場合は、洗濯機そのものから臭いを発している可能性もあります。
洗面所周りの臭いが気になる方は、洗濯機周りも併せてチェックしてみてください。
洗面所の下水臭さの原因は、洗面台のオーバーフロー穴かもしれません。
オーバーフロー穴とは、排水口とは別に洗面台に取り付けられた、小さな穴のことを言います。この穴は、水が洗面台から溢れないようにするために取り付けられています。
オーバーフロー穴は小さく、掃除がしにくい場所です。また、洗面台に水を溜める習慣のない方にとって、日々の生活であまり意識を向ける部分でもないといえます。
そのため、オーバーフロー穴はお手入れ不足になってしまいがち。黒カビ、ピンクカビが穴から見えていたら、臭いの原因はオーバーフロー穴にあるかもしれません。
洗面所の下水臭さの原因は、配管関連にあるとは限りません。洗面所に置かれたタオル類が、臭いを発している可能性もあります。
洗面所は湿気が溜まりやすい場所です。常備されているタオル類が水分を含み、生乾きの状態となってイヤな臭いを発生させていることも考えられます。
また、バスタオルの洗濯不足も、理由として考えられます。バスタオルの洗濯頻度は家庭によって違う傾向にありますが、イヤな臭いを感じる前に洗濯することをおすすめします。
洗面所の下水臭さは、お風呂場から漂ってくることもあります。
お風呂の配管掃除が不十分だと、お風呂場だけでなく洗面所まで臭いが立ち込めます。
また、お風呂場の排水管も洗面所と同じく封水がありますが、封水切れを起こすことで下水臭が洗面所まで広がるケースも少なくありません。
臭いの原因が洗面所にない場合は、お風呂場の排水管をチェックしてみてください。
洗面所は湿気が多い場所です。とくに洗面台の裏や下はカビや汚れが溜まりやすく、洗面台の交換の際に初めてヒドイ状態となっていたことに気付くケースもあります。
洗面所のイヤな臭いは、壁や床にたまったカビ・汚れが原因かもしれません。雑巾や専用の洗剤などを使用して、手が届く範囲のカビ・汚れをきれいにすることで、臭いが改善される可能性があります。
掃除をしても臭いが取れなければ、壁・床の張り替えを検討してみてください。洗面台の交換も合わせてリフォームすることで、費用を抑えながら洗面所全体をすっきりとキレイに生まれ変わらせることができます。
洗面所が急に下水臭くなる原因のほとんどが、排水管にあります。
封水切れを起こしていないのに臭いが立ち込める場合は、「パイプユニッシュ」などのパイプクリーナーで排水管の掃除をしてください。
小さなお子さんがいる家庭や、パイプクリーナーの刺激臭が苦手な方は、重曹とお酢を使ったナチュラルクリーニングがおすすめです。
コップ半分量の重曹と重曹の倍量ほどの酢を排水管に流し、30分ほど放置した後に勢いよくお湯を流せば、排水管の臭いと汚れを落とせます。
また、より本格的に掃除を行いたい方は、排水管を分解して丸洗いする方法がおすすめです。
排水管の丸洗いの方法は、以下の通りです。
洗面台下の排水管を繋ぐ3箇所のナットを、地面に近い位置から順に外す
マンションや賃貸暮らしの方で、上記の対処方法をおこなっても洗面所の下水臭さが改善されない場合は、共有の排水管に原因があるのかもしれません。
可能であれば、近隣の住まいでも同じ臭いがしないか確認してみてください。同じ臭いの被害が発生しているのであれば、自宅ではなく共有の排水管が下水臭さの原因と考えられます。
共有の排水管は、自分で処理ができません。管理会社か大家に連絡をし、必要な工事を依頼してください。
また、集合住宅の場合は排水管ではなく、近所のゴミの臭いも原因と考えられます。その場合も直接の話し合いは避け、大家・管理会社など第三者を介し改善してもらったほうが無難です。
古い洗面台の場合は、排水管に大量の汚れがこびりついていることもあります。パイプクリーナーだけでは、臭いの根本を解決できないかもしれません。
古い洗面台で臭いに悩んでいる方は、洗面台の交換も検討してみてください。
洗面台交換の費用相場は、7〜25万円ほどです。洗面台を新しくすることで、排水管もきれいな状態に生まれ変わります。
また、洗面台を交換する際は、壁や床のリフォームも同時に行うのがおすすめです。洗面台の周辺には長年蓄積されたカビや汚れが残されています。このカビ・汚れが臭いの原因となることも少なくありません。
洗面台を交換するタイミングで床・壁も張り替えれば、手間やリフォーム費用の削減に繋がります。
洗面所の下水臭は、排水管や洗濯機、お風呂場やタオル類などさまざまなことが原因となって発生します。洗面所に異臭が漂っているのを感じたら、原因を調べて、適切に対処してください。
お使いの洗面所が古い場合、洗面所の交換や壁・床などのリフォームも視野に入れることをおすすめします。
洗面所は毎日使う場所なので、適切なお手入れで快適性と清潔さを保ち、長く使っていきたいですね。
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