食洗機用の洗剤と手洗い用食器洗剤の違いは?間違って使ってしまっても大丈夫?
2022/05/12
2022/05/12
自宅でビルトイン食洗機を使っていますが、洗い物が少ない時や大きい鍋などは手洗いをしています。先日、主人が手洗い用洗剤のボトルに間違えて、食洗機用洗剤(液体タイプを使ってます)の詰め替えをいれていたことが判明しました。
最初は全然気づかずに泡立ちが悪い程度に思っていましたが、しばらく経ってから香りが違うことで気付きました。
どちらも食器を洗う洗剤だったので問題ないかと思っていますが、ボトルに入れた分は使い続けて大丈夫でしょうか?
手洗いをするときはゴム手袋をして洗いますが、食洗機用洗剤はヌルヌルしていて食器が滑りやすく、食器を落としかけたことが何度かありました。何か成分が違うのでしょうか?
アドバイザー井口
詰め替え用の洗剤ボトルは、形状が似ているので間違ってしまうこともあると思います。
ただし、間違えてしまった場合でも、手洗いの際に食洗機用洗剤を使うことはおすすめできません。
ゴム手袋をして洗っていたということなので大丈夫だと思いますが、食洗機用洗剤には手洗い用洗剤には使われていない洗浄力が強い成分が配合されており、ひどい手荒れの原因になる恐れがあります。手洗い用洗剤は新しい物をご購入いただいて、詰め替えた洗剤は食洗機にお使いください。
※手洗い用洗剤が残ったまま詰め替えをしていた場合は、食洗機にお使いいただくと故障の原因になる可能性もあるため、もったいないと思われるかもしれませんが破棄をおすすめします。
手洗い用洗剤と食洗機用洗剤では配合されている成分が異なりますので、その逆も然り、手洗い用洗剤を食洗機に使うこともNGです。
食器を手洗いで洗う場合は、汚れ具合を目で見て手の力加減を調整しながら洗うことができます。そのため、食器用洗剤は一番落ちにくい油汚れに強い界面活性剤が主成分といえます。
食洗機用洗剤に泡立ちの悪さを感じたと思いますが、手洗い用洗剤は泡立ちがいいのが特長で、油汚れを泡で浮かせて落とす仕組みです。
食洗機は、約60~80℃の高温洗浄水と勢いのある噴射水流で汚れを落とします。
機械で洗浄しますので、食洗機洗剤には様々な食器汚れの種類に有効な「デンプン分解酵素」と「タンパク分解酵素」が含まれており、これらは手洗い用洗剤には配合することができません。
手洗い用洗剤を食洗機に使ってしまうと食洗機庫内が泡立ち、洗浄力が発揮できないだけでなく、泡が食洗機から漏れ出してしまうと漏水エラーで止まってしまったり、故障の原因になりかねないためご注意ください。
また、詰め替え時に洗剤を間違えてしまわないように、それぞれの保管場所を変えたり、分かりやすく目印をつけるなどご家庭でのルールを決めるのもいいと思います。
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