大きな窓は開放感があり、家を広く見せる効果がありますが、外から家の中が丸見えになってしまうリスクがあります。特に夕方〜夜は外が暗くなるため、明るい室内が遠くからでもよく見えてしまいます。
窓を活かしたまま目隠しする方法はないのでしょうか?

この記事では窓の目隠しが必要な理由と、窓を活かし開放感を残したまま目隠しするアイデアをご紹介いたします。

窓の目隠しが必要な理由・役割

外から家の中が見えないようにするためには、カーテンを閉めるのが手っ取り早い解決方法ですが、それだとステキな窓が活かせなくて残念ですよね。
「目隠し」なら、外からの視線を防ぎつつ光や景色を楽しめます。
窓の目隠しが必要な理由とその役割について3つの観点から解説いたします。

プライバシーの確保

窓からの景色が良いと気持ちが良いですが、自分から見える場所からは、こちら側もハッキリ見えてしまうということを意識しないといけません。ついうっかり窓の側で着替えてしまったり、洗濯ものを窓のそばに干していると、変質者や犯罪者に目をつけられてしまうかもしれません。

また、お隣さんと窓の距離が近い場合や道路沿いの窓も、目隠しがあると外からの視線をシャットダウンでき、より快適な空間を作ることができます。

防犯目的

室内が外から見えると不在がすぐにわかってしまい、空き巣のリスクが高まってしまいます。物騒な事件も増えてきているので、プライバシーを守り、防犯対策をするのは最重要事項といえるでしょう。

目隠しの中には、ガラスを割れにくくする防犯フィルムの効果を持つものもあります。1階の窓などリスクの高い場所は、必要に応じて防犯効果の高い目隠しアイテムを併用すると安心です。

日除け

大きな窓や日当たりの良い部屋の窓は、開放感を生み出してくれます。しかし、同時に紫外線も室内にふりそそがれるため、日焼け対策が欠かせません。家具も日焼けにより劣化してしまうことがあります。

そこで、日除けにもなる目隠しを設置すれば、強い日差しが気になる時には目隠しで日差しを和らげることが可能です。採光の角度を変えられるアイテムや光の透過度を調整できるアイテムだと、常にやわらかな日差しにすることができます。

窓の目隠しフィルムとは?

窓の目隠しとして人気が高いアイテムが「目隠しフィルム」です。窓ガラスに貼ることで、外からの視線をシャットアウトすることができます。ガラスが割れにくいような加工や結露防止加工、断熱効果のあるものなど、さまざまな効果が得られるタイプのフィルムが人気です。

目隠しとして代表的な2つのタイプをご紹介します。

すりガラス風フィルム

すりガラス風の目隠しフィルムは、お風呂場や自室の窓の目隠しフィルムとして人気です。外からも見えにくく、中からも外が見えにくくなるため、外の視線を気にしたくない場所に使います。モザイクガラス風やステンドグラス風、かすりガラス風などさまざまなデザインから選べます。

リビングなど、外の景色を楽しみたい窓にフィルムを貼ると室内からも外が見えなくなってしまうのでご注意ください。また、室内に電気がついているのは外から見てもわかるため、空き巣対策としては不十分ともいえるでしょう。防犯対策のためなら、夜間はカーテンを閉めることが推奨されます。

ミラーシート

ミラーシートとは、その名の通り窓がミラーになる目隠しフィルムです。明るい光を反射するため、日中外が明るいと、窓が鏡となり室内が見えなくなります。

ミラーシートは「暗い方から明るい方は見える」という特徴があります。つまり昼間、室内から外を見ると、多少薄暗くはなってしまうものの、外の景色を見ることができます。すりガラス風のフィルムでは、景色が見えなくなってしまうため、窓から外を見たい場合はミラーシートにするのがオススメです。

ミラーシートは光を反射するので、他のフィルムよりも遮光効果が高くなります。UVカットや遮光効果を求めている時にも便利です。

注意点としては、夜は外が暗く、室内が明るくなります。室内で電気を付ければ、外から丸見えになってしまうため、カーテンを閉めのを忘れないようにしてください。「窓が鏡になっている時は、カーテンを閉める」と覚えておくと良いでしょう。

そのほかの窓の目隠しアイディア4選

目隠しフィルム以外にも、物理的に視線を遮る方法があります。

ここではカーテン以外の選択肢をご紹介したいと思います。

窓ガラスをくもりガラス(型板ガラス)に交換

一番コストのかかる方法ですが、窓ガラス自体をくもりガラス(型板ガラス)に交換することで、視線をさえぎることができます。フィルムを貼るよりも透明感があるため、上品な印象に仕上げることができるでしょう。

窓から外の景色を見たい場合は適さない方法です。また、すりガラス風フィルム同様、光は通すため、不在時・在宅時は外から見てわかってしまいます。ガラスの種類によっては、シルエットがハッキリみえてしまう場合もあるので、見え方を事前にチェックさせてもらうと安心です。

すだれ・ブラインドを設置する

すだれやブラインドのように、隙間から採光できるアイテムをつかって目隠しすることもできます。すだれは外に設置するものと室内に設置するものがありますが、一般的に和風デザインのものをさします。

ブラインドは細長い帯が糸で繋がれたもので、帯の向きを変えることで採光状態を変えることができます。窓からの景色を楽しみたい時は、帯をまとめる紐を引っ張ることで、全開にすることもできます。

日除け目的で設置したい場合は、シェードを使うと室内が半日影状態になり、夏や強い西陽でも眩しく感じません。シェードは屋外に設置して使います。

ロールカーテンを使う

ブラインドを設置したいけれども、コスト面で難しい場合は、ロールカーテンもオススメです。ブラインドのように、帯の隙間から外を覗くことはできませんが、日差しをさえぎることができ、簡単に開け閉めできます。

設置も簡単です。さらに、全開時はスクリーンがすべて収納されるので邪魔になりません。

網戸用目隠しシート

網戸に設置できる目隠しシートも。窓を空けていても目隠し効果があるので、網戸をよく使うかたにオススメです。外に設置するため劣化しやすいのがデメリットですが、不必要になった時にすぐ外せるのはメリットといえるかもしれません。

窓の目隠しをする際の注意点

窓の目隠しとして人気の高い目隠しフィルムですが、大きめの窓に貼るのはコツがいります。失敗してしまうと気泡やシワが入ってしまい、見栄えが悪くなってしまうことも。得意な人に手伝ってもらうと安心です。また、フィルムのノリが残りやすく、剥がした時にノリが残ってしまう可能性があります。借家でフィルムを貼る際にはお気をつけください。

目隠しは光を通すものが多いため、室内の圧迫感は少ないですが、外から見た時に薄暗い印象になってしまうこともあります。一度外から窓を見て、全体の印象を確認してみると良いかもしれません。

まとめ

窓の目隠しは防犯目的だけでなく、家の中でリラックスして過ごすためにも重要です。特に女性やお子さんのいるご家庭では、早めに対策しておくと安心です。

ぜひ、ご紹介した目隠し方法を参考にしてみてください。