家の階段照明は、安全性とデザイン性を考えて、選ぶ必要があります。階段の段差や足元を明るく照らし、転倒・転落事故のリスクを低減しつつ、家のアクセントとなるようなオシャレな照明を設置したいところです。

階段照明に適したものを選ぶためのポイントを抑えながら、オシャレな照明を探してみませんか?

この記事では、階段照明選びのポイントや照明の種類と特徴、階段照明にオススメのライトをご紹介いたします。

階段照明選びのポイントとは?

階段照明を選ぶ際には、安全性とデザイン性、両方を考慮しなければなりません。デザイン性だけ考えて選ぶと、昇降時に足の影ができやすく、思わぬ事故につながるリスクがあります。
とはいえ、安全性だけ考えて選ぶと、家全体のインテリアとマッチせず、どこかチグハグな雰囲気になってしまうかもしれません。

以下の4つのポイントを意識しながら選ぶと、安全性・デザイン性を備えたバランスの良い照明器具が見つかります。

  • 【安全性】しっかり足元を照らせる
  • 【安全性】まぶしすぎもNG
  • 【デザイン性】大きすぎは邪魔になる可能性も
  • 【デザイン性】目立たせるor目立たせない

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説いたします。

【安全性】しっかり足元を照らせる

階段は家の中でも転倒や転落など事故リスクが高い場所です。高齢者やお子さんはもちろん、足腰の強い大人でも、うっかり足を滑らせたり、階段を踏み外す可能性があります。一日中足元がよく見えるような、明るくて影ができにくい照明を設置すると安心です。

足元を明るく照らせるよう、照明の明るさや光の広がり方に注意し、昇降時の安全性を確保しましょう。

【安全性】まぶしすぎもNG

ある程度の明るさは必要ですが、眩しすぎる照明は危険です。目がチカチカするような照明だと、夜中に階段を上り下りする時にふらついたり、逆に階段の段差が見えにくくなる可能性があります。

まぶしさは照度の高さよりも、光の当たり方や種類によって変わります。間接照明を使ったり調光機能で昼光色の柔らかな光に変更したりして、まぶしさを感じないようにしましょう。

【デザイン性】大きすぎは邪魔になる可能性も

北欧デザインなど海外インテリア好きの方の間で人気が高い吊り下げ式のペンダントライトやシャンデリアは、意外と大きめデザインのものが多い傾向があります。
華やかな照明はインテリアとして存在感がありますが、狭い階段に設置すると、バランスが悪くなってしまうことも。

また、照明器具が大きすぎると、通行スペースの邪魔になり、家具の搬入時に障害物になる可能性もあります。階段の高さや幅をみながら、適切なサイズの照明を探しましょう。

【デザイン性】目立たせるor目立たせない

階段照明のデザインを考えるときに、「照明器具自体を目立たせるか」を考えてみるのも重要です。フットライトやブラケット照明のようにシンプルな照明を設置すれば、照明器具の印象が弱まります。

照明器具のデザインだけでなく、ライティングまでイメージして選ぶのもオススメです。
たとえば、階段の段差下にライトを設置する間接照明なら、照明器具は目立たなくても雰囲気のあるライティングに仕上がります。インテリアのテイストや好みに合わせて、ライティングも考えてみましょう。

階段にオススメの照明の種類と特徴

階段照明を選ぶ前に、照明の種類を一通り知っておくと、照明のイメージがつきやすくなり、商品の違いもわかるようになります。

一般的に、階段にオススメの照明の種類は以下の4種類です。

  • ペンダントライト
  • ブラケット
  • フットライト
  • 間接照明

それぞれの特徴について、以下で解説いたします。

ペンダントライト

ペンダントライトは、コードやケーブル、チェーンなどで照明を吊り下げるタイプの照明器具です。照明器具の名デザイナーを数多く輩出している北欧で盛んなデザインなので、オシャレなデザインのものが多数揃っています。

吊り下げ式なので、縦に長い階段の空間を彩るアクセントになるでしょう。

ブラケットライト

ブラケットライトとは、壁に取り付ける照明のことを指します。コンパクトなデザインのものを選ぶと、邪魔になりにくく、しっかりと照らすことができるでしょう。

ブラケットライトの中には、間接照明になるタイプのものもあります。壁に設置したときにどのような灯りになるのか、雰囲気もチェックしておくと良いでしょう。

フットライト

フットライトとは、足元に設置する照明です。埋め込み式と後付け式があり、埋め込み式は工事が必要です。後付け式は、コンセント式と電池式があり、いつでも自分で設置することができます。

フットライトは、サブの照明として設置されることが多い照明です。階段の踊り場付近やメイン照明の死角になる位置に設置すれば、段差の視認性が向上し、安全性が高まります。

間接照明

手すりや階段の段差に光源を取り付け、間接照明にする方法や間接照明タイプのブラケットライトを設置することで、柔らかで温かみのある空間にすることができます。
段差や手すりに設置すれば、階段全体を均等に照らすことができるため、デザイン性を確保しながら、安全性も高めることができるでしょう。

階段照明にオススメ!オシャレで安全なライト5選

階段照明にオススメのオシャレで安全な照明器具を5つご紹介いたします。ご自宅の階段に合うものがないか、チェックしてみてください!

OOWOLF ブラケットライト 

北欧風デザインがオシャレなブラケットライトです。奥行き・高さともに10cmと、かなりコンパクトなので邪魔になりにくく、階段の踊り場や折り返し場所に設置するのにも適しています。

パナソニック(Panasonic) 小型ペンダントライト LGB15352

パナソニック製のシンプルなペンダントライトです。コードの長さを調整できるので、簡単に設置高の調節ができます。
主張のないデザインなので、そこまで広くない階段にペンダントライトを設置してみたい場合にもオススメです。

Linea di Liara Effimero ペンダントライト 

米・シカゴ発の照明ブランド、Linea di Liara Effimeroのペンダントライトです。モダンでゴージャスなデザインは、世界各地で人気があります。
十分な高さと広さのある階段のメイン照明にオススメです。

Miraitech LEDナイトライト足元灯

コンセント式のLEDフットライトです。暗くなると自動で点灯し、明るくなると消灯するセンサー付きなので、階段が常に明るい状態になり安心できます。
トイレと寝室が別の階にあるご家庭や階段のサブ照明にオススメです。

Lepro LEDテープライト 

階段の間接照明DIYにオススメのテープライトです。両面テープ付きなので、階段の段差下や手すりに貼って、簡単に施工できます。DIY初心者の方でも簡単に設置できるでしょう。

階段照明に関するよくある質問

最後に、階段照明に関するよくある質問・疑問をまとめました。階段照明の明るさや機能についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてくみてください。

階段照明の明るさはどのくらいが適切?

日本産業規格(JIS)の照度基準によると、住宅の階段は30〜75lx(ルクス)程度の明るさが必要と記されています。
しかし、照明器具によっては階段の場所によって明るさが変わってしまい、30ルクスに満たない場所や光が当たりにくい段差が生まれてしまうことも。
階段の一番上から一番下の段差まで、しっかりと光が当たり、段差がくっきり見えるような状態が理想です。

階段照明にオススメの機能は?

階段照明には、調光機能や自動点灯/消灯機能などの便利な機能があると便利です。
調光機能で光の強さを調整することで、眩しさを低減したり、印象を変化させることができるでしょう。また、自動点灯・消灯機能は、夜間、階段を利用する機会が多い方にオススメです。

まとめ

安全性を考慮しつつ、デザイン性にもこだわって、ステキな階段照明を設置すれば、家の雰囲気がさらに良くなるでしょう。階段照明で居心地の良い空間を作り出してみてはいかがでしょうか?