
ガスコンロをIHに変える場合の費用相場は?マンションの注意点や工事不要でIHを導入する方法
2025/03/23
2025/03/23
「ガスコンロをIHコンロに変えたいけれど、どのくらい費用がかかる?」
「マンションでもIHコンロにできる?」
ガスコンロからIHコンロへ変更することで、安全性や掃除のしやすさが向上します。しかし、設置には本体価格や電気工事費、ガスの撤去費用など、さまざまな費用がかかるため、あらかじめ相場を知っておくことが大切です。
また、マンションでは管理規約の確認が必要だったり、電気の契約アンペア数が足りないケースがあったりと、注意点もいくつかあります。
この記事では、ガスコンロをIHコンロに変える際の費用相場やマンションでの注意点、工事不要で導入する方法について詳しく解説します。IHコンロ化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ガスコンロをIHコンロに変更する際にかかる費用は、本体価格だけでなく、電気工事や設置工事などの追加費用も考慮する必要があります。
内訳 | 内容 | 費用 |
IHコンロ本体の価格 | グレードによって異なる | 約6〜30万円 |
電気工事費用 | 200Vへの変更、専用回路の増設が必要な場合がある | 約5〜7万円 |
設置工事費用 | ビルトインタイプか据え置きタイプかで変わる | 約1〜2万円 |
ガスの閉栓・撤去費用 | ガスコンロの取り外しとガス管の処理 | 約1万円前後 |
上記の表を参考にすると、ガスコンロからIHコンロに変更する場合の合計金額は、13万円〜40万円前後が相場です。IHコンロのグレードによっても異なるため、求める機能と予算、デザインなどのバランスを考慮して、IHコンロを選ぶことが大切です。
業者によっては、既設品の処分費用や訪問時の駐車場代を別途請求されるケースもあるので、注文前に見積りの内容をよく確認しておくことをおすすめします。
複数の住宅設備を取り扱っている業者の場合、まとめて工事を依頼することで、工事費の総額を安く抑えられることもあります。水漏れしている蛇口や効きが悪くなったエアコンなど、調子の悪い設備をまとめて交換することも検討してみてください。
IHコンロに限らず、既存のコンロを「ビルトイン自動調理対応コンロ」に変更する際は、「子育てグリーン住宅支援制度」を活用できる可能性があります。この制度は、2025年2月現在、詳細な内容は未発表ですが、条件を満たせば補助金を受け取ることが可能です。
検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。
参考:2025年度 住宅設備の交換で使える補助金|交換できるくん
マンションでガスコンロをIHコンロへ変更する場合は、戸建てとは異なる注意点があります。特に管理規約や電気設備の問題を事前に確認しておかないと、スムーズに工事が進められないこともあるため、注意が必要です。
マンションは1つの建物に複数の世帯が住んでいるため、ガス設備や電気設備の変更に関して、管理規約で制限されている場合があります。
IHコンロへのリフォームの場合、建物全体の電力供給に影響を及ぼす可能性があるため、事前に管理組合や大家に確認が必要です。
場合によっては、工事の許可が下りないこともあるため、早めに相談してみてください。
IHコンロを設置する場合、200Vの電源が必要となるケースが大半ですが、マンションによっては契約アンペア数が不足していることがあります。
アンペア数の変更は、電力会社への申請や契約変更をすれば可能ですが、マンションの場合は事前に管理会社や大家に相談が必要です。
IHコンロの設置には、電気工事に加えて配線の増設が必要になることがあります。場合によっては、配線ルートの変更が必要になるため、追加費用が発生することもあります。
しかしマンションは構造上、最短の配線ルートを確保できないケースも、少なくありません。その場合、回線を迂回させなくてはならないため、費用が高くなることも考えられます。
ガスコンロをIHコンロにしたいけれど、大がかりな工事は避けたいという場合は、据え置き型のIHコンロを選ぶのがおすすめです。
据え置き型のIHコンロは、工事不要で簡単に設置できます。ただし、据え置き型のIHコンロの多くはコード式のため、電源が近くになければ使用できない点には注意してください。
また、現在のガスコンロが設置されている場所で、IHコンロを使用したい場合は、既存のガスコンロは移動か撤去が必要です。既存のガスコンロの上に、据え置き型のIHコンロを設置するのは、安全上おすすめできません。
もし既存のガスコンロが埋込み式で移動ができない場合は、作業台などの安全な場所でIHコンロを使用してください。
ガスコンロをIHコンロに変更する工事は、さまざまな業者で対応可能です。ホームセンターや電気工事会社、住宅設備の専門業者など、選択肢が多いため、どこに依頼するか迷うこともあるでしょう。
おすすめは住宅設備の専門の会社に依頼することです。
IHコンロの設置には電気工事と設置工事の両方が必要になるため、住宅の機器に関する幅広い知識や工事経験が豊富な業者のほうが、スムーズに対応できます。
また、住宅設備の会社であれば、工事だけでなく製品知識も豊富なため、自宅の環境や使い方に合わせて、適切なIHコンロを提案してもらえます。
キッチン全体のリフォームに対しても対応できるため、コンロだけでなく壁や床などの張替えも同時に行いたい方にもおすすめです。
ガスコンロをIHコンロに変更することで、使い勝手や安全性が変わるため、どんなメリット・デメリットがあるのかをしっかり把握しておくことが大切です。
ガスコンロをIHコンロに変える最大のメリットは、火を使わないため安全性が高いことです。火傷や火事のリスクが低く、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心して使えます。
また、掃除がしやすいのも大きなメリットです。IHコンロはフラットなガラス面になっているため、汚れたらサッと拭くだけでキレイになります。五徳がない分、ガスコンロに比べて手入れの手間が大幅に減るでしょう。
さらに、熱効率が良く、調理時間が短縮できる点も魅力です。ガスコンロよりもエネルギーの無駄が少なく、光熱費を抑えられる場合もあります。
見た目の面でも、キッチンがすっきりとした印象になるのもメリットのひとつです。スタイリッシュなキッチンを目指している方には、IHコンロのデザイン性の高さが魅力といえます。
IHコンロに変更するデメリットのひとつが、調理器具の制限があることです。
IHコンロ専用の鍋やフライパンが必要になるため、これまで使っていた調理器具が使えない可能性があります。また、IHコンロは電気をエネルギー源とするため、停電時は使うことができません。
さらに、火力が求められる調理には不向きな点も注意が必要です。中華料理のように強火で一気に加熱する調理や、直火で炙る料理はIHコンロではできません。料理の仕上がりにこだわる人にとっては、ガスコンロのほうが使いやすい場合もあります。
ガスコンロをIHに変更することで、安全性や掃除のしやすさが向上し、キッチンの見た目もすっきりします。しかし、導入には本体価格のほか、電気工事やガスの撤去費用がかかるため、事前に相場を確認することが大切です。
また、マンションの場合は管理規約や電気容量の確認が必要なため、スムーズに工事を進めるためにも、事前のチェックを忘れないよう、注意してください。工事不要で導入できる据え置き型のIHコンロもあるため、自分の住環境に合った方法を選ぶのがおすすめです。
IH化をスムーズに進めるために、この記事の情報を、ぜひ参考にしてみてください。
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