天井が高い家に必須ともいえる『シーリングファン』。シーリングファンは、空間をオシャレに見せてくれるだけでなく、冷暖房効率も高めてくれる便利なアイテムです。

シーリングファンがあれば、夏も冬も快適に過ごすことができるはず。

この記事ではシーリングファンの効果とシーリングファンの選び方、オススメのシーリングファンをご紹介いたします。

給湯器

シーリングファンの効果

シーリングファン

シーリングファンとは、名前の通り天井に取り付ける大きなファンのことを指します。一枚一枚の羽が大きいため、比較的ゆっくりめの回転でも高い効果を実感できます。

温かい空気はどんどん高い場所に上がっていき、冷たい空気はどんどん下に溜まる性質があります。そのため、部屋に空気の流れがないと空気の層ができてしまい、頭上は暑く足元は冷えやすくなってしまうのです。天井の高い部屋だと特に夏場は息苦しく、冬場は底冷えしてしまうため、冷暖房を強めにかけないと快適な室温になりません。

そこで、シーリングファンを設置し空気をゆっくり攪拌(かくはん)することで、天井が高い空間でも空気の層をつくらず室温を一定にし、冷暖房効率を高めることができるのです。

シーリングファンを取り付ける高さの目安

シーリングファンは天井の高さによって、取り付ける高さの目安が変わってきます。たとえば、日本の一般的な住宅の天井高は2,400mm〜2,500mmですが、この高さでシーリングファンを取り付けるなら、小型のものがおすすめです。

ある程度のサイズ感がある本格的なシーリングファンを取り付ける場合は、2,800mm以上の高さがあると圧迫感を感じずに使用できると言われています。吹き抜けのあるリビングなど3,000mm以上の空間だと、延長パイプを使い羽の上に空気の層を作ると、より効率的に空気を攪拌できます。

すっきりした印象にしたい場合は天井に近い位置に、効果を重視する場合は延長パイプを使うのがオススメです。

シーリングファンの選び方

シーリングファンのあるリビング

シーリングファンは地中海やアメリカ西海岸など、海外の住宅では一般的な住宅設備です。そのため、国内製以外の製品も多く種類が豊富です。デザインが豊富なのは嬉しいですが、機能性やサイズ、羽の枚数など、どこに着目して選べば良いのか難しいですよね。

ここではシーリングファンを選ぶ時にチェックすべきポイント3つを紹介いたします。

モーターの種類

まず、シーリングファンは扇風機やサーキュレーター同様「モーター」の力で動いています。モーターには「DCモーター」と「ACモーター」の2種類があり、DCモーターは直流電流、ACモーターは交流電流で動くモーターになります。

大きな違いはありませんが、DCモーターはACモーターに比べると電気代がかかりません。また、駆動音が静かなので、24時間運転していても気にならないのも大きなメリットといえるでしょう。その一方、ACモーターはDCモーターよりも本体価格が安価な傾向があり、低い予算で導入できます。

どちらもシーリングファンとしての機能性に大きな違いはないため、好みや予算に合わせてお選びください。

羽の枚数・機能性

シーリングファンの羽の枚数は、4〜5枚程度が平均的です。小さめのものやシンプルなデザインのものだと3枚、豪華なデザインのものや大きめのものだと6枚のものもあります。

羽の枚数が少ないものは、羽の面積が大きいため、ゆっくりめの回転でもしっかり空気を攪拌することができ、空気の流れを作ることができます。羽の枚数が多いものは、羽の面積が小さい傾向があり、繊細な風を作りだすことができます。

さらに、回転速度や回転の向き(右回り・左回り)を変えられると、オールシーズン好みに合わせて空気の流れを調整することができます。夏場は反時計回りに回転させることで上から下に空気が流れ、体感温度を下げることができ、冬場は時計回りに回転させることで下から上に空気が流れ、部屋全体を温めることができるでしょう。

ライトの有無

シーリングファンの中には、ライトがついたタイプのものも。照明器具と一体になっているものなら、照明器具を取り外してシーリングファンを取り付けることが可能です。階段や玄関ホールにオススメのタイプになります。

ただし、シーリングファンライトは、照明器具がプラスされる分、重量が増してしまいます。天井の強度が心配な場合は避けた方が無難です。

オススメのシーリングファン5選

吹き抜け階段や天井高のあるリビングにオススメのシーリングファンをご紹介いたします。主に自分で取り付けできる製品をご紹介しているので、シーリングファンを工事なしで設置したい方は是非参考にしてみてください。

ODELIC(オーデリック)  WF239

日本の照明器具メーカー、オーデリックの6枚羽シーリングファンです。直径1200mmと大型のファンなので、高めの天井でもしっかりと部屋全体の空気を循環させてくれます。DCモーターなので、運転音も静かです。配線器具が天井についている場合は、工事不要で取り付けできます。

また、傾斜した天井でも取り付け可能です。

パナソニック シーリングファン【PDF-001】

パナソニック製の4枚羽シーリングファンです。薄型なので、一般的な天井高の部屋に設置しても圧迫感が少ないタイプになります。ACモーター駆動ですが、風量を抑えれば運転音も静かです。後付けでシャンデリアタイプの照明器具をつけることも可能なので、玄関や階段にもおすすめです。カラーはホワイトの他に、木目天井に合うシックなダークブラウンも選べます。

ただし、傾斜した天井には取り付けできないためご注意ください。

LOWYA ロウヤ シーリングファンライト

シンプルな4枚羽のシーリングファンにおしゃれな照明がセットになったシーリングファンライトです。ライトは4灯と6灯からお選びいただけます。さらに、羽はリバーシブルになっているので、天井や家具の色に合わせてお好きなテイストで揃えることができるのが魅力です。

羽のサイズはコンパクトなので、天井高が高くない部屋やコンパクトな空間にもぴったりな製品になっています。

JAVALO ELF(ジャヴァロエルフ)Modern Collection シーリングファン

オシャレなインテリア家電を扱うライフオンプロダクツのシーリングファン、ジャヴァロエルフは木の質感がリアルでオシャレな3枚羽のシーリングファンです。木製の羽は温かみがあり、木目を生かした注文住宅にもしっくりくるデザインになっています。ACモーターですが、羽が少ないので運転音も気になりにくい設計です。

同メーカーからは、ライト付きのタイプやヴィンテージデザインのタイプも販売されています。

コイズミ シーリングファン 【KBC-199】

日本の老舗照明器具メーカー、コイズミ照明株式会社のシーリングファンは、シンプルな形状でどんな空間ともマッチするデザインが魅力です。傾斜のある天井にも設置可能なので、設置場所も選びません。シンプルながらも、タイマー機能や回転方向の切り替えなど機能性もバッチリです。

オシャレなシーリングファンで夏も冬も快適に!

見た目もオシャレで過ごしやすい空間を演出してくれるシーリングファンは、天井高の高い家や吹き抜けのある家など、素敵な家に欠かせない実用性のあるインテリア家具です。エアコンや暖房よりもランニングコストは低いため、一度導入すれば、光熱費を節約することも期待できます。

オシャレなシーリングファンを設置して、より過ごしやすい空間を作り出してみませんか?

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