エコキュートの防音シートの貼り方とは?対策が必要な理由も
2024/05/02
2024/05/02
「エコキュートの音がうるさい」「振動音や低音が気になる」といった悩みを抱えていませんか。
エコキュートから聞こえる音は低周波で、本来であればそれほど気になる音ではありません。しかし耳が良い方や使用方法、環境などによっては、音が気になることもあります。
エコキュートの音に悩まされることがないよう、エコキュートに防音シートを貼りましょう。
この記事では、エコキュートに防音シートを貼る方法について解説します。その他の対策方法や近隣のエコキュートに悩む方に向けた対策方法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
まず、エコキュート専用の防音シートというものは存在しません。そのため防音対策には、建材として活用する防音シートをエコキュートに貼り付けたり、地面に敷いたりして使うことがほとんどです。
建材用の防音シートをエコキュートに使用する場合、ヒートポンプユニットの上部・側面に張り付ける方法がもっとも手軽です。両面テープを用いて、なるべくスキマなく張り付けるようにしてください。
プロペラが回転する吹き出し口部分と裏面は、塞がないように注意が必要です。
また、建材用の防音シートは、屋外用として作られていない製品が多いため、風雨への耐性はないと考えられます。定期的に張り替えをしないと防音効果が薄れてしまうので、注意してください。
エコキュートになぜ防音シートが必要になるのでしょうか。防音シートが必要になる理由を、見ていきましょう。
エコキュートの音は、自宅よりも隣家のほうへと大きく響くケースがあります。エコキュートの音でご近所の生活に支障が出てしまい、トラブルへと発展する可能性はゼロではありません。
ご近所と良好な関係性を保つためにも、エコキュートの音への苦情が発生した際は、すぐに防音対策をしてください。
エコキュートは電気代が安い夜間にお湯を沸かします。お湯を沸かす際の音が家の壁をつたい、家族の寝室まで届いてしまうことも考えられます。
エコキュートの低音によって家族の安眠が妨げられないように、防音シートが必要です。
エコキュートの防音対策は、防音シートを使用する以外にさまざまな方法があります。
それぞれの内容を解説します。
防振ゴムとは、ヒートポンプの脚部分に取り付けて使用する防音アイテムです。ヒートポンプの振動を減らし、音の発生を少なくします。
使用方法は、まずはヒートポンプユニットの脚のサイズに合わせてゴムをカットします。その後、脚の下に敷けばOKです。
防振ゴムを二重・三重に敷くと、振動音をより抑えられます。
防音壁とは、エコキュートの周囲に設置するパネルのことを言います。音を伝わらせたくない方向に設置することで、エコキュートの低周波音をブロックします。
1mほどの高さの製品でないと防音効果は薄いので、注意が必要です。また、信頼できるメーカー製のものであることも重視し、製品を選んでください。
お住まいのエコキュートに適した大きさの板やパネルを用意し、そこに吸音材や防音パネルを組み合わせて貼る方法もあります。
エコキュートは電気代が安い深夜に稼働します。ちょうど隣家や家族が眠りにつく時間で、周囲も静かなため、エコキュートの音が気になってしまう可能性があります。
周囲の交通音や生活音によってエコキュートの音が目立たない昼間に稼働させることで、騒音トラブルを防げます。
エコキュートが隣家や家族の寝室に近い場所に設置されている場合、設置場所を変えることで、騒音トラブルを回避できるかもしれません。
なるべく音が伝わりにくい、建物から離れた場所に移動することも検討してみてください。
エコキュートのメンテナンス不足によって、異音が生じることもあります。こまめなメンテナンスをし、予防してください。
また、目視で異常が確認できる場合は、修理や交換などが必要な可能性があります。エコキュートの修理は自分ではできないため、専門の会社に依頼をし、対応してもらってください。
エコキュートの騒音によるトラブルを避けるために、静かなエコキュートを選びたいと考える方も多いと思います。
しかし、各メーカーがエコキュートの低周波の測定値を公開していますが、音のレベルに大きな違いはありません。どのメーカーのエコキュートも40dB程度の音を発し、図書館の空間よりも静かだとされています。
静かな音であっても深夜に使用すると音が気になることも考えられます。また、夜になると稼働率が高くなるため、40dB以上の音を出すこともあるかもしれません。
しかしメーカーを変えたとしても音の発生率が変わるとは考えられないため、上述した防音対策を取り入れるのが、もっとも現実的といえます。
近隣のエコキュートの音に生活が妨害されている方は、少なくありません。しかしエコキュートが発する音は低周波音のため、人にとって気にならないことがほとんどです。そのため、被害を訴えても「勘違い」で片付けられてしまうケースも多くあります。
近隣のエコキュートの騒音に悩む方は、音の測定を依頼してみてください。依頼先は、住まいの自治体の環境担当窓口や保健所などが挙げられます。マンションの場合は、管理組合が対応してくれます。
音の測定によって基準値以上の騒音を発していることがわかれば、エコキュートの持ち主も防音対策の実施に前向きになってくれるかもしれません。
こちらの環境省が発行している「よくわかる低周波音」にも、計測によって低周波音の数値が高いことがわかり、防音対策を施した事例があります。
低周波との付き合い方についても記載されているため、ぜひチェックしてみてください。
エコキュートの騒音に悩む方は少なくありません。エコキュートの稼働音によって生活に支障が出れば、大きなストレスとなります。
快適な日々を送るためにも、エコキュートに適切な防音対策を加えてください。近隣のエコキュートの音に悩む方は、自治体や管理組合に相談をするのがおすすめです。
エコキュートはとても便利な機器です。音に悩まされることなく、くらしを支える設備として上手に活用していきたいですね。
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