ヒートポンプ給湯器とは?設置のメリットデメリットや価格相場
2024/03/14
2024/03/14
ヒートポンプ給湯器は光熱費を抑えたい方におすすめの設備です。地球環境への貢献や災害時にも利用できる利便性の高さなども、ヒートポンプ給湯器が人気の理由といえます。
しかしデメリットもあるため、導入する際は慎重に検討することが大切です。
この記事では、ヒートポンプ給湯器の導入・交換を考える方に向けて、ヒートポンプ給湯器のメリットやデメリット、価格相場などについてご紹介します。
導入の際に申請できる補助金やヒートポンプ給湯器の寿命についても触れているため、ぜひ、参考にしてください。
目次
ヒートポンプ給湯器とは、外気の熱を使用してタンクに貯められた水をお湯に替えて使用できる給湯器のことを言います。低温の水を高温のお湯に変化させる様子が、水を低いところから高い所に汲み上げる「ポンプ」の働きに似ていることから、ヒートポンプと呼ばれています。
電気やガスに頼らず、外気熱を使用してお湯を作ることから、環境に優しい給湯器です。
画像参照元:給湯省エネ2024事業
ちなみに、ヒートポンプ給湯器は「エコキュート」と呼ばれることもあります。エコキュートは電力会社・給湯器メーカーが使用するヒートポンプ給湯器の愛称です。そのため、各給湯器メーカーのカタログで、ヒートポンプ給湯器をエコキュートと呼称しています。
ヒートポンプ給湯器には、次の3つのメリットがあります。
それぞれの内容について、ご紹介します。
ヒートポンプ給湯器は、電気の力でお湯を沸かします。夜間の電気代が安い時間にお湯をつくるため、電気代の節約が可能です。
また、ガスを使用しないことからガス代の節約にもつながります。電気代やガス代に悩んでいる方は、ヒートポンプ給湯器の導入を検討してみてください。
ヒートポンプ給湯器は、空気中の熱を活用してお湯を沸かします。そのため従来のガス給湯器よりも二酸化炭素の排出量が少なく、地球環境に優しい点が特徴です。
環境問題に関心が高い方は、ヒートポンプ給湯器を活用することで地球環境の向上に貢献できます。
ヒートポンプ給湯器はお湯を沸かして貯湯タンクに溜めて使用します。
貯湯タンクのお湯は、ガスや電気、水道などの供給が止まってしまった際に利用が可能です。災害時にお湯が使えることで、シャワーやお風呂などに困るリスクを減らせます。
ヒートポンプ給湯器は光熱費の節約や環境問題への貢献、災害時にもお湯が使えるなど、さまざまなメリットがあります。
一方で以下のデメリットもあるため、導入の際は両者をよく比較することが大切です。
デメリットについて、詳しい内容をご紹介します。
ヒートポンプ給湯器の導入費用は、30〜50万円とされています。ガス給湯器の設置費用の相場が10〜15万円であることと比較すると、ヒートポンプ給湯器の導入費用は高めです。
しかし光熱費が安くなることやガスの使用量が減ることを考えると、長い目で見れば経済的とも言えます。
ヒートポンプ給湯器は、貯湯タンクとヒートポンプユニット(室外機)の2つを設置して機能します。設置には十分なスペースが必要になるため、庭や敷地面積が狭い家の場合、置き場所に困ってしまうかもしれません。
ヒートポンプ給湯器の置き場所もよく検討した上で、導入を計画してみてください。
ヒートポンプ給湯器は貯湯タンクに溜めたお湯を、台所やお風呂で使用します。たくさんのお湯を使えば貯湯タンク内のお湯がなくなってしまうかもしれません。
お湯切れが発生した場合、エコキュートは再び電気を使用してお湯を沸かし直します。十分な量のお湯が貯まるまで、30分〜1時間ほど時間がかかるため、その間はお湯は使用できません。
必要なときにお湯が出ない、ということにならないように、お湯の使用量には気を配る必要があります。
ヒートポンプ給湯器の価格相場は、30〜50万円前後です。
製品のランクや備わっている機能、貯湯タンクの容量などによって金額は大きく変化します。お湯の使用量やライフスタイルなどに合わせて、適切なヒートポンプ給湯器を選択しましょう。
ヒートポンプ給湯器を導入する場合、「給湯省エネ2024事業」の補助金の申請が可能です。「給湯省エネ2024事業」の申請における条件や支給される金額については、以下を参考にしてください。
補助対象 | ハイブリッド給湯器を導入する住宅の建築主・購入主(リフォームで導入する場合は工事発注者) |
補助金額 | 基本額8万円/台(概要条件を満たせば+2〜5万円/台) |
交付申請期間 | 2024年3月中下旬~予算上限に達するまで |
補助金の申請は個人で行う必要はなく、ヒートポンプ給湯器を取り付けた会社・販売店などが行います。導入時、依頼する会社に相談してみてください。
ヒートポンプユニット(室外機)は5〜15年、貯湯タンクが10〜15年が寿命とされています。
寿命が近いヒートポンプ給湯器は、内部の部品が劣化しており、水漏れやお湯切れなどを頻繁に起こすことがあります。
修理をして使用を続けることも可能ですが、寿命を迎えた設備は1箇所を修繕しても別の部分で不具合が起きてくるもの。修理を繰り返すよりも、新しいヒートポンプ給湯器に交換したほうが費用面・心理面での負担が少なくなるかもしれません。
寿命が近いヒートポンプ給湯器に不具合が生じたら、交換を視野に入れてみてください。
ヒートポンプ給湯器は光熱費の節約ができ、エコに繋がったり災害時に役立ったりするなどのメリットがあります。しかしデメリットもあるため、自宅に導入する際はじっくり検討することが大切です。
給湯器にはたくさんの種類があり、暮らしに合った機器は各家庭によって異なります。給湯器の交換を検討している方は、まずは専門の会社に相談をして、自宅やライフスタイルに合った給湯器について相談をしてみてください。
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