お湯を出すと給湯器や配管から音がする?音の種類別に対処法を紹介
2024/02/27
2024/02/27
キッチンでお湯を出したり、お風呂でシャワーを使った時など、お湯を出すと聞きなれない音が聞こえる…といった場合は、給湯器の不具合が考えられます。
給湯器の不具合を放置していると、ある日突然お湯が出なくなったり、 不完全燃焼による一酸化中毒や火災を引き起こすリスクもあります。
この記事では、お湯を出したときに異音がするのはどんな原因が考えられるのか、音の種類別に解説いたします。
目次
給湯器からお湯を出した時に聞こえる可能性がある音を種類別にまとめてみました。
環境により聞こえ方に差はありますが、近いものがないか参考にしてみてください。
お湯を出した時に「クックックー」という音が聞こえることがあります。この音は、給湯開始時と終了時にきこえる正常なモーター音です。故障ではありません。
音の特徴としては、使い始めと使い終わりに聞こえる音で、使用中に聞こえることは、ほとんどありません。
お風呂の追い焚きをした時に「ポコンポコン」「ボコッボコッ」という音が聞こえた場合は、循環ポンプのつまりや配管の異常が考えられます。入浴剤や湯アカがパイプの中で詰まってしまったり、追い焚きフィルターの掃除不足で起こる症状です。
追い焚き配管を掃除することで、解消される場合もありますが、循環ポンプの故障の場合は修理または交換が必要です。
放置すると、詰まりがひどくなったり、ポンプが故障して給湯器が作動しなくなる恐れもあります。危険性は高くありませんが、なるべく早めに対処し、急な故障を防ぎましょう。
お湯を止めた時や食洗機の使用時に「キーン」「カーン」「コーン」といった金属質な音が聞こえたり、少し鈍い「ドン」っという音が家の中から聞こえる場合は、ウォーターハンマー現象が起きていると考えられます。
ウォーターハンマー現象とは、水道管内で勢いよく水(お湯)がぶつかった時に音が聞こえる現象です。急な水圧の変化が原因で、勢いよくお湯を止めた時に聞こえます。
水の勢いで配管に強いダメージがかかるため、水漏れや給湯器故障の原因となります。業者に点検を頼むなど、なるべく早めに対処すると安心です。元栓を少し絞ることで、一時的に対策することも可能ですが、絞り過ぎると給湯器が正常に点火しにくくなる可能性もあるため、少しずつ絞り様子を見るようにしてください。
「ブオーン」という音がお湯を出している間中聞こえたら、ファンモーターの故障や劣化を疑います。ファンモーターは給湯器が運転している間中、常に動き続け、新鮮な空気を給湯器内に送り、排気ガスを外に逃す大切な部品です。運転終了後もしばらくの間動き続けます。
モーターが回転しにくくなると、「ブオーン」といった大きな運転音が聞こえることがあります。ファンモーターが故障すると、給湯器が使えなくなってしまうため、異音が聞こえたら早めの修理・交換がオススメです。
また、追い焚き中に「ブオーン」という音が聞こえる場合は、循環ポンプの故障・劣化が考えられます。そのまま使い続けると、給湯器の故障につながるため、早めに修理・交換すると安心です。
「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえたら、点火に異常が起きている可能性があります。不完全燃焼が起きていたり、ガス漏れしている可能性があるため、使用を中止し、業者に連絡してください。ガス漏れはガスのニオイでわかるため、ガスのニオイがしたらガスの元栓をしめ、ガス会社にも連絡します。
ガスのニオイがしないからといって、安心してはいけません。燃焼時に酸素が足りず不完全燃焼が起きると、一酸化炭素が排出されます。一酸化炭素は毒性が強いガスですが、無臭です。気づかずに吸ってしまうと中毒症状が起こり、頭痛・吐き気を引き起こし、昏睡状態に陥ることも。
「ボンッ」という音が聞こえていたら、ガスのニオイがしなても、換気をし、安全のため業者に連絡してください。
給湯器から「ゴー」っという音が聞こえる場合は、排気口や吸気口になにか詰まってしまった可能性があります。給湯器は外にあるため、落ち葉やセミなど、思わぬものが入り込んでしまうことが多々あるのです。
「ゴー」っという異音が聞こえたら、一度外を見に行き、異物が付着していないか目視で確認してください。見えるところに異物が付着していたら取り除きます。取り除いても異音が続く場合は、中にも異物が入り込んでいるため、点検・修理が必要です。
異物が入り込んだまま使用をつづけると、不完全燃焼の原因となったり給湯器の故障の原因となります。なるべく早めに対処してください。
笛を吹いたような「ピー」っという音が給湯器から聞こえる場合は、空気とガスのバランスが崩れてしまっていると考えられます。ファンモーターの故障が考えられるため、そのまま使用しつづけると給湯器が突然うごかなくなる可能性も。
給湯器が使えなくなる前に余裕を持って修理・交換すると安心です。
また、給湯器本体から、小さな「ピヨピヨ」音が聞こえてくる場合もあります。「ピヨピヨ」音は給湯器に電源が入っていると聞こえる正常な作動音ですので、気にする必要はありません。ご安心ください。
熱い鉄板に水をかけた時に聞こえるような「ジュー」という音が給湯器から聞こえることがあります。この音は、給湯器内の結露が、遮熱板という熱い鉄板に垂れて蒸発する際に聞こえます。正常な使い方でも聞こえる音ですので、心配要りません。
お湯を出すと異音が聞こえるようになってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
保証期間内の場合は、メーカーに依頼することで無償点検・修理を受けられる可能性が高いですが、保証期間が過ぎたら、自分で対応する必要があります。考えられる2つの対策法をご紹介します。
ガス給湯器の設置業者に連絡するか、メーカーのサポートに連絡し、点検・修理を依頼してください。賃貸物件の場合は大家さんや管理会社に連絡します。
ガス給湯器の寿命は8〜10年と言われています。設置後7年以内なら修理の方がコスパが良いですが、修理箇所が多い場合や劣化が進んでいる場合は、交換の方がトータルで安くなる可能性もあります。急ぎでない場合は、見積もりを出してもらって交換するか考えてみると良いかもしれません。
修理してもまた故障する可能性が高い場合は、交換してしまった方がコスパが良いといえるでしょう。「交換できるくん」では、10年の商品・工事保証がついているので、万が一の時も安心です。
「エコジョーズ」など、エコなガス給湯器に交換すればガス代の節約にも繋がります。お使いのガス給湯器が古い場合は、交換することで光熱費の節約もでき、一石二鳥になる可能性も。異音が聞こえたら、なるべく早めに交換の見積もりを出してもらうと、検討しやすくなります。
また、ガス給湯器は交換・設置に資格がいります。DIYでの設置・交換は違法となるのでお気をつけください。
ガス給湯器から聞こえる異音別に原因と対処法をご紹介しました。
便利なガス給湯器ですが、異音を放置すると危険につながることもあります。異音が聞こえたら適切な対処をし、安心して使えるようにしましょう。
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