ガス給湯器からブオーンという音が聞こえたら?原因と対処法を解説
2024/02/27
2024/02/27
お風呂に入る時や洗顔時など、お湯を使おうと思った時に、給湯器から「ブオーン」という異音が聞こえたことはありませんか?異音が聞こえると、故障の前兆ではないかと不安になる方も多いと思います。
この記事では「ブオーン」という異音が鳴る時に考えられる原因と故障の可能性がある異音の種類をご紹介いたします。給湯器が古くて心配な方や異音が聞こえる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
給湯器を使った時に「ブオーン」という音が聞こえるのには、大きく分けて以下の3つの原因が考えられます。
それぞれ詳しく解説いたします。
ガス給湯器には「ファンモーター」という部品が必ずついています。ファンモーターは、給湯器内に空気(酸素)を送り、バーナーが正常に燃焼するのを手助けする部品です。キッチンの換気扇のような部品をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。ファンモーターは給湯器が運転している間中、常に動き続け、運転終了後も少しの時間動き続けています。
ファンモーターは扇風機のように、小さな羽を回転させ続ける部品ですので、使い続けるうちに経年劣化してきます。回転しにくくなったり、回転数に異常がみられると、運転音が大きくなり「ブオーン」といった異音の原因になることがあるのです。
ガス給湯器のファンモーターは、正常に点火・燃焼させるために非常に重要な部品です。ファンモーターが壊れると、ガス給湯器はエラーコードを表示し、安全のため動かなくなります。
ファンモーターに異常が見られる場合は、早めに修理や交換を検討すると安心です。
お風呂の追い焚きをすると、ぬるくなったお湯を給湯器に戻し、再加熱することができます。この時に使われるのが「循環ポンプ」です。給湯器を使っている間中ではなく、追い焚きした時に「ブオーン」といった異音が聞こえる場合は、循環ポンプの故障や劣化を疑いましょう。
循環ポンプは、追い焚きの他に凍結防止運転でも使われる部品です。寒冷地や冬の寒い日など、給湯器が凍結する恐れがあると、浴槽内の水を給湯器内に循環させる「自動ポンプ運転」で凍結を防止します。
凍結防止機能が自動ではたらいた際に、浴槽内に水が溜まっていないと、大きな音がすることがありますが故障ではありません。放置すると1〜2分で止まりますが、凍結防止や循環ポンプの故障を防ぐためにも、寒冷地や外気温が低い日は水を貯めておくと安心です。
給湯器の中には、配管を自動洗浄する機能がついているものも。追い焚き配管内に新しいお湯を流して、配管内の汚れを洗いながしてくれます。この自動メンテナンスが作動する際に、ブオーンという音が聞こえることがあるようです。
また、先述したように「凍結防止」機能がはたらいた際にも、自動で給湯器が作動するため、触っていないのに「ブオーン」という音が聞こえる可能性があります。
自動メンテナンス中に音が聞こえるだけの場合は、あまり気にしなくても問題ありません。
ブオーンという異音以外にも、給湯器から聞こえてきたら注意したい異音がいくつかあります。
聞こえてきたらすぐに修理・交換したい異音を3つご紹介いたします。
「ボンッ」という小さな爆発音がガス給湯器から聞こえたら、ただちに使用を中止して業者に電話してください。
普段、お湯を使っている時はあまり意識する機会がないかもしれませんが、ガス給湯器は火を使ってお湯を作っています。小さな爆発音が聞こえるのは、不完全燃焼していたり着火時になんらかの小さな爆発が起こっていると考えられます。ガス漏れの可能性もあるため、ニオイに異変がないかも確認してください。
蛇口からお湯を出すと「キーン」「カーン」といった金属が共鳴する音が響く場合は、「ウォーターハンマー現象」が起こっていると考えられます。ウォーターハンマー現象とは、配管内の圧力の関係などで、水が強くぶつかっている時に起こる現象です。ハンマーで配管を叩いた時と同じように、金属が響く音が聞こえるのが特徴です。
この異音自体は、給湯器の故障ではありませんが、ウォーターハンマー現象が起こり続けると、給湯器の配管にダメージがかかるため、故障の原因となります。
音が聞こえたら、なるべく早めに業者を呼び、点検・修理してもらうと安心です。
給湯器の中から、ゴーっというくもった音が断続的に聞こえる時は、異物混入を疑います。給湯器の排気口や吸気口内に落ち葉や埃、虫などの異物が入り込んでしまっている可能性があり、異物により吸排気がうまくいかなくなっているサインが異音ということです。
台風や突風などの強風が吹いたあとなどに起こりやすい症状です。異音が続く場合、異物が入り込んだままになってしまっているため、ガスの燃焼が不安定になるリスクが高まります。
異音に気づいたら、一度給湯器に異物が付いていないか確認してみるのも良いでしょう。ただし、排気口・吸気口内部に手をいれたりするのは危険なのでしないでください。
あくまで、見える範囲に異物が付いていた時だけ、自分で取り除きます。給湯器内に異物が入り込んでしまった場合は、業者に点検・修理を依頼します。
給湯器からブオーンという異音がきこえたら、まずどのタイミングで音がなるのかを確認します。運転中ずっと鳴っている場合もあれば、追い焚きの時だけ、または使っていない時になることもあるでしょう。「いつ」「どんなふうに」異音が聞こえるのかを把握しておくと、点検時に伝えやすくなります。
異音が出るタイミングがわかったら、給湯器の電源を切り、業者に点検を依頼します。
給湯器を設置してすぐの不具合は、メーカー保証で修理できる場合もあります。保証期間を確認し、メーカーのサポートに連絡すれば、無料で修理・交換してもらえる可能性が高いでしょう。
保証期間を過ぎてからは、修理・交換業者に依頼し、状態を見てもらうと安心です。一般的に、給湯器の寿命は10年と言われています。メーカーが部品を保有している期間が8〜10年程度のため、その期間内であれば、修理も可能ですが、完全に直るとは限りません。
使用頻度や状態にもよりますが、およそ8年以上お使いの場合は、修理よりも交換の方がコスパが良いと考えられます。
給湯器の修理・交換が完了するまでの間、お湯が使えないと不便ですよね。一定量のお湯が必要な時は、「投げ込みヒーター」を活用すると便利です。
投げ込みヒーターとは、電気でお湯をわかす装置です。水を張ってから、ヒーターを水の中に投入して使います。アウトドアシーンでも重宝する便利グッズですので、給湯器が直ってからも使い所があるのが嬉しいポイントです。
給湯器からブオーンという異音が聞こえたら、部品の劣化・故障の可能性があります。
そのまま使い続けると不完全燃焼を引き起こし、一酸化中毒のリスクも。早めに、点検・修理をすると、安心です。給湯器から異音が聞こえている方は、参考にしてみてください。
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