「エコキュートのお風呂は入浴剤を入れられない」という話を、耳にしたことがありませんか。

エコキュートのお風呂に入浴剤を入れても問題はありません。ただし、使用には条件があります。

この記事では、エコキュートで入浴剤を使用する場合の条件や、メーカーが推奨する入浴剤の一覧などについてご紹介します。

使用できない入浴剤のタイプや入浴剤を使用する際の注意点についても解説しているため、エコキュートのお風呂で入浴剤を使用したい方は、ぜひ参考にしてください。

エコキュート

エコキュートで入浴剤は使用できる?

エコキュートで入浴剤の使用は可能です。ただし、使用には条件があります。

条件の内容について、見ていきましょう。

セミオート・給湯専用タイプはOK

セミオート・給湯専用タイプのエコキュートであれば、入浴剤の使用に制限はありません。セミオート・給湯タイプはお湯の循環をさせないため、入浴剤が配管内に入る心配がないためです。

浴槽を傷める成分が入っていない入浴剤であれば、自由に使用できます。

フルオートタイプは使用できる入浴剤が限られる

フルオートタイプは追い焚きの際にお風呂のお湯を循環させます。お湯が配管内を行き来するため、入浴剤が溶けたお湯が、配管を詰まらせることもあります。

フルオートタイプで入浴剤を使用する際は、メーカー推奨の入浴剤を使用しましょう。

エコキュートの各メーカーが推奨する入浴剤

エコキュートの各メーカーは、お風呂で使用できる入浴剤の一覧を公開しています。

エコキュートのお風呂に入れられる入浴剤は、「バブ(花王)」「バスクリン・きき湯(バスクリン)」「バスロマン(アース製薬)」が代表的です。以下に、各メーカーが使用を制限していない入浴剤についてまとめたので、参考にしてください。

エコキュートメーカー商品名
ダイキン・バブ(花王)・温泡/バスロマン(アース製薬)・バスクリン/きき湯/ソフレ/日本の名湯(バスクリン)
パナソニック・バブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬)
東芝・バブ/マイクロバブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬)
三菱電機・バブ(花王)・バスクリン/きき湯(バスクリン)・バスロマン(アース製薬)
日立・バブ(花王)・バスクリン(バスクリン)・バスロマン(アース製薬)
コロナ・バブ(花王)・バスクリン(バスクリン)・バスロマン(アース製薬)

給湯器

エコキュートで使用しない方が良い入浴剤のタイプ

追い焚き機能があるエコキュートで使用できない入浴剤は、以下の4種類です。

  • ・乳白色系のにごり湯タイプ
  • ・薬草など固形を含むタイプ
  • ・硫黄などの温泉成分を含むタイプ
  • ・発泡タイプ

お風呂で使用できない理由について、詳しく見ていきましょう。

乳白色系のにごり湯タイプ

乳白色のにごり湯タイプは成分が沈殿しやすいため、フィルターの目詰まりの原因となります。また、成分が配管内に残りやすく、乳白色系の入浴剤が配管を汚したり詰まらせたりするケースもあります。

薬草など固形を含むタイプ

薬草タイプの入浴剤は、薬草成分がお湯に溶けきらないことがあります。お湯に溶けきらなかった薬草がフィルターや配管を詰まらせてしまうことも考えられます。

硫黄などの温泉成分を含むタイプ

硫黄などの温泉成分を含む入浴剤は、配管を錆びさせたり腐食させたりする原因です。エコキュートの寿命を縮める大きな要因となるため、使用できません。

発泡タイプ

発泡タイプは、入浴剤から出た泡が、給湯器のポンプに入る可能性があります。気泡がポンプに入ることで追い焚きがうまくいかなくなったり、お湯の循環に機能不良が起きたりするケースがあるため、使用は避けてください。

エコキュートで入浴剤を使用する際の注意点

エコキュートのメーカーが推奨する入浴剤であれば、お風呂で使用できます。しかしどのような入浴剤であっても、使用の際には次の注意が必要です。

  • ・複数の入浴剤は混ぜない
  • ・自動配管洗浄をONにする
  • ・配管の洗浄を定期的に行う
  • ・入浴後にはお湯を抜く

それぞれの詳細について、ご紹介します。

複数の入浴剤は混ぜない

エコキュートで入浴剤を使用する際、2つ以上の入浴剤を混ぜないでください。複数の入浴剤を混ぜて使用することで、入浴剤成分が過剰になり、お風呂だけでなく肌や体に悪い影響を与える可能性があります。

入浴剤のメーカーも、異なる入浴剤を混ぜて使用しないよう注意喚起しています。入浴剤を入れる際は、1つだけにしてください。

自動配管洗浄をONにする

エコキュートで使用できる入浴剤であっても、配管に少なからず影響を与えます。

お風呂の自動配管洗浄を常にONにしておくことで、配管内に残った入浴剤の成分を、取り除けます。

配管の洗浄を定期的に行う

フルオート式のエコキュートは、お風呂のお湯を循環させます。配管の中が汚れたままだと、お風呂のお湯も汚れてしまいます。

自動配管洗浄だけでなく、定期的に配管のメンテナンスをすることで、清潔で心地良いお風呂タイムが実現できるでしょう。

入浴後にはお湯を抜く

入浴剤が溶けたお湯を循環させないためにも、入浴後は浴槽のお湯を抜いておくことをおすすめします。

ただし、冬は注意が必要です。冬にお風呂のお湯を抜くことでエコキュートの配管が凍結し、お湯が出なくなったり、エコキュートが故障したりする可能性もあります。

お湯を残しておいたほうが良い季節は入浴剤を使用しない、といったふうに、お風呂の寿命を考慮した入浴剤の使い方が必要です。

ウォシュレット

エコキュートで非推奨の入浴剤を使ってしまった際の対処方法

エコキュートで非推奨の入浴剤を使用してしまった場合、まずは循環機能をオフにします。追い焚きを防ぎ、なるべく早くお湯を抜いたほうが安心です。

その後、フィルターの目詰まりが起きていないか、確認してください。配管内も掃除をおすすめします。

メーカー非推奨の入浴剤を数回使用したからといって、すぐにフィルターや配管が詰まることはありませんが、使用回数が増えると故障の原因となります。また、非推奨の入浴剤が故障の原因となった場合、修理費用は保証の適用外となることが考えられます。

エコキュートの寿命を入浴剤によって縮めないように、適切なメンテナンスをし、正しく入浴剤を使用してください。

エコキュートで入浴剤を使用するならメンテナンスが大切

エコキュートで入浴剤を使用する際は、メンテナンスを欠かさないことが大切です。

以下の記事では、エコキュートの掃除方法について、詳しく解説しています。入浴剤を使用しながらエコキュートを長く使用するために、ぜひチェックをしてみてください。

適切な入浴剤を使ってバスタイムを楽しもう

エコキュートのお風呂で、入浴剤を使用したいと考える方もいるかと思います。エコキュートメーカー推奨の入浴剤であれば、使用に問題はありません。

ただし使用方法を守り、メンテナンスを欠かさないよう注意してください。また、使用できない入浴剤を入れてしまった場合は、なるべく早く対処することが大切です。

ご紹介した内容を参考にしながら入浴剤を正しく活用し、快適なお風呂タイムを楽しんでください。

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