ガス給湯器からにおいを感じたらやるべきこと|ガス臭さの原因や対処法
2024/11/17
2024/11/17
「給湯器からガスのにおいがする」
「外でもガスのにおいを感じるけど、どうすればいい?」
ガスのにおいを感じた際には、迅速な対応が重要です。正しく行動することで、家族や自分自身の安全を守ることにつながります。
この記事では、ガス臭さを感じたときの対処方法や原因について詳しく解説しています。安全に対応するための手順も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ガス給湯器からにおいを感じたら、すぐに次の行動を取るようにしてください。
ガスのにおいを感じたら、まずは身の回りの火をすべて消してください。ガスは引火性が高いため、火の近くで漏れていると爆発の危険もあります。
コンロやヒーター、たばこなど火を使用しているものをすべて消し、火気厳禁の状態にすることが大切です。
窓を開けて空気の入れ替えをすることで、室内のガス濃度が下がり、引火や爆発のリスクを低減できます。ただし風向きによってはガスが室内に入り込んだり、別の部屋にまでガスが流れてしまったりすることもあるため、換気方法には注意が必要です。
また、換気扇を使用して空気を入れ替えることも避けてください。換気扇のガスが電気火花などに引火する可能性があります。
給湯器の元栓や家全体のガス栓をしめて、ガスの供給をストップすることで、新たなガスの流入を防げます。
ガス栓は、コンロ周りに設置されているほか、屋外のガスメーターやプロパンの上部などにも取り付けられています。いずれも、ガスを供給するホースに対して栓が垂直の方向を向くように閉じれば問題ありません。
栓を閉じ、家族や周囲の安全を確保できたら、すぐにガス会社へ連絡をしてください。連絡の際は、においが発生している場所や周囲の状況を伝えるとスムーズです。住所と連絡先の確認ができたら、すぐにガス会社が対応をしてくれます。
ガス漏れの可能性があるときは、近隣の住民にも危険性を知らせましょう。周辺にガスが充満している場合、それを知らない住民が電化製品や火気などを使用し、複数世帯を巻き込む大きな事故につながる可能性があります。
とくにマンションやアパートなどの集合住宅は、隣家の距離が近いため、早急に知らせることが大切です。
外からガス臭さを感じた場合は、自宅の窓をしめて、外からのガスが室内に入らないようにするのが第一歩です。特に窓が風上にあるときは、しっかりと閉めて室内にガスが入らないよう防いでください。
その後、ガス会社に連絡をして周辺の調査を依頼します。自宅のガスが原因ではなく、よその家のガスが原因の可能性があっても、自宅のガス会社に連絡すれば問題ありません。
給湯器がガス臭くなる原因とは、どのようなものがあるのでしょうか。給湯器のガス臭さの理由について、解説します。
ガスのにおいがする大きな原因はガス漏れです。ガスの配管やホースに亀裂が入っていたり、接続部分が緩んでいたりすると、ガスが漏れ出すことがあります。
ガス漏れは大きな事故につながる危険性があるため、速やかに専門家に見てもらう必要があります。
給湯器が正常に燃焼していない場合、不完全燃焼が起こりガス臭が発生することがあります。
燃焼不良は給湯器内部の汚れや故障が原因のことが多いため、防ぐためには定期的な点検とメンテナンスが必要です。
またガスの不完全燃焼が生じると一酸化炭素が発生します。知らずに吸ってしまうと命の危険性に関わるため、注意が必要です。
不完全燃焼かどうかを見分けるには、炎の状態に注目してください。青い炎や着火が安定してないなどの症状があれば、不完全燃焼の可能性があります。
本来、ガスにはニオイはありません。しかしガス漏れが生じた際にすぐに気づけるよう、安全対策としてニオイを意図的に加えられています。このニオイが「ガス臭さ」と呼ばれるものです。
ガスの残量が少なくなると、ガスのニオイは濃くなります。ガスが少量であることに大きな危険性はありませんが、ニオイがするほど少なくなった状況では、いずれガスが使えなくなる可能性もあります。なるべく早くガス会社に連絡をして、対処を依頼してください。
ガス漏れかどうかを自分で判断する方法として、次の2つが有効です。
石鹸水をつくり、筆やスポンジを使用してホースに石鹸水を塗ることで、ガス漏れを確認できます。石鹸水がぶくぶくと膨らみ、泡ができるようであればガスが漏れていると考えられます。
ただしこの方法はあくまで簡易的な方法です。石鹸水が十分に濡れていない箇所でガス漏れが生じていれば、泡を目視できないこともあります。また、石鹸水の濃度によっては、ガス漏れがあっても泡が生じないことも考えられます。
ガス警報器を設置することで、においが発生した際にアラームで知らせてもらえます。とくに高齢の方や、視覚・嗅覚に不安のある方にはおすすめの方法です。
ガス警報器の購入・取り付けは個人でも可能です。ただしガスの種類によって設置場所が異なります。安全に使用するのであれば、専門の会社に取り付けを依頼したほうが安心です。
ガス臭さを一瞬感じるだけの場合や、「気のせいかも」と感じるときでも、油断しないことが大切です。
少しでも不安を感じたら換気をしたりガスの元栓をしめたりして様子を見ましょう。またガス臭さがおさまらない場合は、ガス会社に連絡して点検してもらうと安心です。
給湯器からガスの臭いが何度も発生する場合、給湯器が寿命を迎えている可能性があります。
寿命を迎え、ガス漏れのリスクのある給湯器をそのまま使用し続けることは、非常に危険です。また、古い給湯器は修理をしてもすぐに別の箇所に不具合が生じ、別の修理が必要になる可能性も考えられます。
買い替え・交換は初期費用がかかり、躊躇(ちゅうちょ)してしまいがちですが、家族や自分自身、近所の人の安全を守る上で適切な選択肢です。最近ではガスを使用しない、安全でエコな電気給湯器も多く普及しています。
給湯器のガス漏れに悩む方は、ガス給湯器の交換、もしくは電気給湯器への変更を検討してみてはいかがでしょうか。
ガス給湯器からのにおいを感じた際には、火を消す、換気する、ガス栓をしめるなどの適切に行動することが大切です。少しでも不安なときは、ガス会社に相談することも、有効な方法です。
ガスに関するトラブルを未然に防ぐためにも、本記事を問題なく進めるための準備として役立ててください。
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