「給湯器の交換工事には、どれくらい時間がかかるもの?」
「朝から晩まで在宅していなきゃいけない?」
「業者さんとはいえ家に人が入るのは少し不安・・」

給湯器の交換工事は頻繁にするものではないので、当日どのくらい所要時間が必要なのか、わからなくて不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、給湯器の交換にかかる時間や工事の流れを詳しくご紹介します。

交換作業に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

給湯器

給湯器の交換にかかる時間はどのくらい?

給湯器の交換作業には、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?

ここでは給湯器の交換における作業時間を、解説します。

従来品に交換する場合

従来型のガス給湯器を新しいものに交換する場合、複雑な配管工事が伴いません。そのため2〜3時間程度で交換の作業は完了します。

ただし、設置場所が狭い場合や特殊な条件があると、少し時間がかかることもあります。事前に依頼先の会社に現場状況を確認してもらい、作業時間の目安を把握しておくと安心です。

熱源機やエコジョーズに交換する場合

省エネ効果が高い熱源機やエコジョーズへの交換は、従来型に比べて少し作業が複雑です。そのため作業時間は3〜4時間程度かかると考えられます。

エコジョーズは排気効率を向上させるために、ドレン排水管の設置が必要です。従来品とは違い追加の配管工事が発生するため、作業が長引くことがあります。

緊急で必要な場合はレンタルも検討を!

給湯器の交換を依頼しても、依頼先に在庫がなく、すぐに交換対応ができないこともあります。数日間お湯が使えなくなると、その間、入浴や洗い物などはできません。

日常生活に支障が出てしまうため、交換の工事日までの間はレンタルの給湯器の利用も検討してみてください。

レンタルの給湯器は、ガス会社や設備会社が提供しています。利用料金は契約する会社によって異なりますが、契約金が2万円前後、レンタル料金が1日500円前後、工事費用は1万5,000円前後が相場です。

給湯器を交換する際の流れ

給湯器の交換を行う際の流れも、把握しておきましょう。

1.見積り

給湯器が壊れたり寿命を迎えたりした場合、まずは業者に交換工事の見積り作成を依頼します。交換工事に対応している業者は、ハウスメーカーやガス会社、ホームセンターや家電量販店、ネットショップなどが挙げられます。

見積りのために下見が必要になるところも多いですが、ネットショップの場合は写真で正確に見積りをしてくれるので下見のための日程調整も不要で、在宅も工事当日だけで済むといったメリットがあります。
営業マンがいない分コストを削減しており、その分安く工事が発注できる点も魅力です。

2.申し込み

見積り内容に納得できる会社を選定したら、申し込みの依頼をします。在庫がなかったり繁忙期だったり、補助金の申請期限や年末の駆け込み需要などの際は、工事開始まで数週間かかってしまうこともあります。

給湯器が使えないと不便なため、完全に壊れてしまう前の「最近調子悪いかも」という段階で、早めに相談しておくことをおすすめします。

2.交換工事開始

工事の日程が決まったら、いよいよ交換工事の開始です。古い給湯器の取り外しや新しい給湯器の設置、必要に応じた配管工事やドレン排水管の取り付け工事などが行われます。
作業時間は機種や設置環境によって異なりますが、2〜4時間程度が目安です。

給湯器

給湯器の適切な交換時期

給湯器が故障した場合、在庫の有無や依頼先の会社の繁忙状況などによって、すぐに工事に対応してもらえないこともあります。

そのため給湯器が壊れていない場合でも、寿命が近くなったらなるべく早めに交換をしたほうが安心です。

給湯器の寿命は10〜15年

​給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされています。この期間を超えると、内部の部品が徐々に劣化し始めトラブルが発生しやすくなります。使用頻度が高い家庭では、この年数よりも寿命が短くなるかもしれません。

寿命を迎えた給湯器は、ある日突然壊れることもあります。そのため10年を超えた給湯器は早めの交換を視野に入れておくと安心です。

給湯器の交換費用の相場

給湯器の交換費用は、機種や機能、設置場所によって異なります。一般的な相場は以下の通りです。

  • ・給湯専用タイプ:工事費込みで約8万円~13万円
  • ・オートタイプ(追い焚き機能付き):工事費込みで約15万円~20万円
  • ・フルオートタイプ(自動湯張り・追い焚き・保温機能付き):工事費込みで約16万~30万円

具体的な費用は設置環境や選択する機種によって異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

ビルトインガスコンロ

給湯器の交換は立ち会いが必要!

給湯器の交換工事は、安全確認や説明を受けるためにも立ち会いが必要ですが、作業中ずっと同じ空間にいる必要はありません。

作業前と作業後にのみ立ち会いをすれば、作業中は別の部屋にいることもできます。

ただし、作業員だけを残して家の中を空にするのは避けたほうが安心です。来客などが発生した際に作業員の負担を増やしたり、防犯面でも不安が生じたりするためです。

部屋が汚いときはどうする?

給湯器の交換工事の際、「作業員に家の中を見られたくない」と考える方も多いはず。

作業員が家の中に入るのは、給湯器のリモコンの動作確認を行うシーンのみです。そのため、出入りする場所はキッチンやお風呂、洗面所に限定されます。これらの空間の踏み場さえあれば、部屋が汚れていても問題はないので安心してください。

アパートの場合は大家・管理会社が立ち会うことも

アパートや賃貸物件で給湯器を交換する際、給湯器の交換は建物全体の設備に関わるため、大家や管理会社など、建物の所有者側が立ち会って工事の確認を行うことが一般的です。

またアパートの場合、給湯器の交換依頼も建物の管理者が行います。そのため工事の日程も管理者と業者間で決められることが多いため、立会いを希望する場合は、立会可能日の日付を大家・管理会社に伝えておいてください。

給湯器の交換時間は余裕を持って計算しておこう

給湯器の交換は、事前に準備を整え、流れを理解しておくことで安心して進められます。給湯器の交換を問題なく進めるために、本記事を役立てていただければ幸いです。

給湯器