エコキュートとエネファームはどう違う?その差を徹底解説!
2024/07/26
2024/07/26
省エネでエコな次世代の給湯器として人気の高いエコキュート/エネファームですが、それぞれどう違うのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
エコキュートとエネファームは、どちらもエコな給湯器ですが、動力源や初期費用、お湯を作る仕組みなどが異なります。
この記事では、エコキュートとエネファームについて詳しく解説し、それぞれを比較しながら違いを解説いたします。
エコジョーズやエネワンなど、その他のエコな給湯器についてもあわせて解説するので、ぜひ給湯器選びの参考にしてみてください。
目次
一番身近な省エネ給湯器とも言えるエコキュート。正式名称は『家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機』と言います。
その名のとおり、二酸化炭素(CO2)を冷媒に使用しているのが特徴です。
大気中の熱を冷媒にのせ、水をお湯にすることができます。
冷媒に使われている二酸化炭素は「ノンフロンガス」に分類される地球に優しい冷媒ガスの一種です。
オゾン層を破壊する「フロンガス」を利用していないうえ、工場で発生した二酸化炭素を利用して作られているため、冷媒ガス自体も地球に優しい仕組みとなっています。
大気中の熱を利用してお湯を沸かすため、ガスを使用する必要がなく、電気のみでお湯をわかすことができます。
ガスを利用しないため、お湯を作る際に二酸化炭素が発生せず、CO2削減にも貢献できるのです。
エコキュートの装置は、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの二つからなり、まとまった量の水を一気に沸かして貯湯ユニットに溜めておく仕組みです。
災害時や断水時などの緊急時に貯湯タンク内のお湯を使えるのも大きなメリットのひとつといえるでしょう。
エコキュートがガスいらずの給湯器であったのに対し、エネファームはガスを使ってお湯を沸かします。
エネファームの正式名称は『家庭用燃料電池コージェネレーションシステム』といい、通常のガス給湯器と違い、ガスを使って発電し、その排熱を利用してお湯を沸かす仕組みです。
そのため、給湯器ではなく家庭用燃料電池という位置付けになります。
エネファームは都市ガスやプロパンガスなど、ガスに含まれる成分「メタン」から水素をとりだし、空気中の酸素と化学反応を起こすことで電気を作り出します。
水素(ガス)と酸素がある限り発電することができるため、停電時にもガスが止まらなければ電気を使うことができます。
エネファームはパナソニックや京セラなど複数のメーカーが製造・販売しており、それぞれのメーカーによって大きさや形が大きく異なりますが、燃料電池ユニットと貯湯ユニット、この2つの装置で構成されているのが基本です。
エコキュートとエネファーム、それぞれの特徴やメリットについてわかったところで、違いについても検証してみましょう。
エコキュートとエネファーム、それぞれの相違点を3つ紹介します。
エコキュート | エネファーム | |
動力源 | 電気のみ | ガスのみ |
まず、エコキュートとエネファームの大きな違いとして挙げられるのが、動力源の違いです。
エコキュートは電気のみでお湯を作るのに対し、エネファームはガスで発電しお湯を作ります。
そのため、エコキュートはオール電化の家でもお使いいただけますが、エネファームはガス契約をしないと利用できません
エコキュートはガス代を節約できるのに対し、エネファームはガスで発電するため電気代を抑えることができるのがメリットです。
また、どちらも基本的にはガスを燃焼させてお湯を作ることはしないため、二酸化炭素の排出を抑えることができ、カーボンニュートラルの実現に貢献することができます。
エコキュート | エネファーム | |
初期費用 | 30~50万円 | 150万〜200万円 |
エコキュートとエネファームは、導入時にかかるコストにも大きな違いがあります。
エコキュートは通常のガス給湯器よりは少々値が張るものの、50万円以下で購入・設置できるものが多くなっています。
一方で、エネファームは本体価格も100万円以上とリーズナブルとは言えないのが現状です。
どちらも導入することで、光熱費を節約できるのがメリットですが、初期費用が高いことがネックになるという方も多いでしょう。
そういった意味では、エコキュートの方が初期コストが安いという点で導入しやすいと言えますね!
エコキュート | エネファーム | |
湯切れ時の対処法 | 沸き増し(約1時間) | バックアップ給湯機能付き |
エコキュートはエネファームと異なり、1日に使うお湯を一気に沸かし、貯湯タンクに溜めておく仕組みです。
ガスを使わないため、貯湯タンク内のお湯を使い切ってしまうと「湯切れ」状態となり、一定時間待たないとお湯を使えなくなってしまいます。
一方、エネファームはガスを利用しているため、通常のガス給湯器が備えている給湯機能もバックアップとして利用可能です。
万が一湯切れした際には、通常のガス給湯器のようにお湯を瞬間的に沸かして利用することができます。
エコキュートで湯切れを防ぐためには、日々の利用量にあった貯湯タンクサイズのエコキュートを選ぶことが重要です。
また、湯切れしそうな時に自動で沸き増しをしてくれる「自動湯沸かし機能」を活用するのも良いアイデアといえるでしょう。
エコキュートとエネファーム以外にも、エコな給湯器は増えてきています。エコジョーズやエコワンなど、その他のエコな給湯器についても簡単に解説いたします。
エコジョーズはガス給湯器の一種です。正式名称を省エネ高効率給湯器と言い、従来型のガス給湯器に比べ、給湯熱効率に優れているのが特徴です。
これまでのガス給湯器は、お湯を作る時に出た高温の燃焼ガスをそのまま排気していますが、エコジョーズは高温の燃焼ガスを再利用してお湯をつくります。
従来型のガス給湯器では、排気時の燃焼ガスの温度は約200度でしたが、エコジョーズでは50度前後となります。
ガスを燃焼させてお湯をつくる給湯器ですが、従来型のガス給湯器に比べ約13%ガス使用料を抑えることができます。
そのため、ガス代も従来型のものを使用するより、自ずとお得になります。
これからのガス給湯器のスタンダードはエコジョーズになると言われています。
従来型のガス給湯器と比べると2〜3万円初期費用が高くなりますが、10年間使用した場合、エコジョーズの方がガス代を大幅に抑えることができるため、コスパが良いといえるでしょう。
エコワンはハイブリッド給湯・暖房システムと呼ばれるタイプの給湯器で、電気でお湯を作るエコキュートと従来のガス給湯器を掛け合わせたハイブリッド型の給湯器になります。
湯切れの心配がなく、停電時にはガスで、ガスが止まった際には電気でお湯をつくれるため、災害時や緊急時の備えとしても注目されています。
カーボンニュートラルの実現に向け、国や自治体が行なっている補助金事業を利用すると、エコキュートやエネファームなどの設置・交換をお得に行うことができます。
従来型のガス給湯器に比べると、どうしても初期費用が高いため、躊躇してしまうという方も、補助金を使える今なら、お得にエコな選択肢を選べるようになりました。
2024年は政府が推進する「給湯省エネ事業」を利用し、エコキュートの交換・設置で8〜13万円の補助金を利用できます。
ただし、補助金を利用するには、給湯省エネ事業の登録事業者に工事を依頼する必要があるなど、細かい要件もあります。詳細は下記を参考にしてください。
エコキュートとエネファームの違いについて解説いたしました。
どちらもエコな選択肢ですが、エコキュートの方が初期費用は安く、手軽に導入しやすくなっています。さらに、今なら補助金を利用してさらにお得に設置可能です。
この機会にエコキュートの導入を検討してみませんか?
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