エコキュートの容量はどのくらい?選び方について【370・460・550リットル】
2024/07/02
2024/07/02
エコキュートには、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯タンク」があります。
貯湯タンクの容量にはいくつか種類があるため、家族構成や使用頻度にマッチしたものを選ぶことが大切です。本記事では、エコキュートのタンク容量の選び方を解説します。
目次
エコキュートとは、正式名称を「自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機 」といい、空気中の熱を利用してお湯を沸かす貯湯式の高効率給湯機です。お湯を生成するヒートポンプユニットと、生成したお湯を貯めておく貯湯ユニットから構成されます。
電気給湯器は電気ヒーターでお湯を沸かしますが、エコキュートはヒートポンプ技術で空気中の熱を使ってお湯を沸かします。さらに電気代が低くなる夜間に湯沸かしを行うため、電気代の節約にもつながります。省エネ志向や節約を重視したい方におすすめです。
エコキュートは、ヒートポンプで沸かしたお湯をタンクに貯めておきます。このタンクに入るお湯の量が、エコキュートにおける容量になります。エコキュートのタンク容量は3つあり、小さいものから順に「370L」「460L」「550〜560L」です。
メーカーによっては、それに加えて「370L以下」がラインナップされていることもあります。
エコキュートで給湯する際は、タンク内の熱湯に水道水を混ぜて設定された温度に調節します。そのため、実際には、エコキュートのタンク容量の2倍ほどの湯量が使用できる計算になります。例えば、容量が370Lのエコキュートであれば、その約2倍の740〜750Lが使えます。
シャワーやお湯はり、料理の頻度や所要時間などによるため、一概にはいえませんが、一般的に1人が1日に使用する湯量の目安は約300Lといわれています。
・お湯はり1回:約180L ・シャワー1回(8分):約80〜100L ・手洗い、洗面、皿洗い:約30L |
エコキュートを選ぶ際に重要なポイントの1つがタンク容量。同居する家族の人数と使用する湯量で決めるのが一般的です。
家族の人数 | 2~3人 | 4人 | 5~6人 |
タンク容量 | 370L | 460L | 550~560L |
使えるお湯の量 | 約680L | 約840L | 約1,000L |
2〜3人家族なら、1番小さい370Lのエコキュートで充分です。使えるお湯の量は約680Lで、シャワーは通常計4回、短時間なら計5回ほど使用できる計算になります。
4人家族であれば、タンク容量は460Lが目安です。使えるお湯の量は約840Lで、シャワーは通常計6回、短時間なら計7〜8回ほど使用可能です。
5〜6人家族なら、もっとも容量が大きい550〜560Lがおすすめ。使えるお湯の量は約1,000Lで、シャワーは通常計7回、短時間なら計8〜9回は使用できます。
自分に合った容量のエコキュートを選ぶと、下記のようなメリットがあります。
エコキュートは、ガス給湯器のような瞬間的に水を温める仕組みではありません。万が一、湯切れを起こすと沸き上がるまでに時間がかかってしまい、使いたいときに使えなくなります。
自分に合った容量のエコキュートにしておけば、湯切れの心配が減り、いつでも好きなときに安心してお湯を使用できます。
適切な容量のエコキュートを選ぶことは、電気代の節約にもつながります。もし容量が合っていないエコキュートを使い続けると、夜間で沸き上げされた湯量では足りなくなり、昼間に沸き増しすることになります。昼間の電気代は高くなりやすく、結果的に電気代がかさんでしまいます。
自分に合った容量のエコキュートを選ぶことで、より電気代の節約につながります。これからエコキュートを購入・交換される方は、本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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