エコキュートには、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯タンク」があります。

貯湯タンクの容量にはいくつか種類があるため、家族構成や使用頻度にマッチしたものを選ぶことが大切です。本記事では、エコキュートのタンク容量の選び方を解説します。

エコキュート

エコキュートとは?

エコキュート 容量

エコキュートとは、正式名称を「自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機 」といい、空気中の熱を利用してお湯を沸かす貯湯式の高効率給湯機です。お湯を生成するヒートポンプユニットと、生成したお湯を貯めておく貯湯ユニットから構成されます。

電気給湯器は電気ヒーターでお湯を沸かしますが、エコキュートはヒートポンプ技術で空気中の熱を使ってお湯を沸かします。さらに電気代が低くなる夜間に湯沸かしを行うため、電気代の節約にもつながります。省エネ志向や節約を重視したい方におすすめです。

エコキュートのタンク容量とは何?

エコキュート タンク 容量

エコキュートは、ヒートポンプで沸かしたお湯をタンクに貯めておきます。このタンクに入るお湯の量が、エコキュートにおける容量になります。エコキュートのタンク容量は3つあり、小さいものから順に「370L」「460L」「550〜560L」です。

メーカーによっては、それに加えて「370L以下」がラインナップされていることもあります。

エコキュートのタンク容量と、実際に使える湯量は違う?

エコキュートで給湯する際は、タンク内の熱湯に水道水を混ぜて設定された温度に調節します。そのため、実際には、エコキュートのタンク容量の2倍ほどの湯量が使用できる計算になります。例えば、容量が370Lのエコキュートであれば、その約2倍の740〜750Lが使えます。

1人が1日に使うお湯の量はどのくらい?

シャワーやお湯はり、料理の頻度や所要時間などによるため、一概にはいえませんが、一般的に1人が1日に使用する湯量の目安は約300Lといわれています。

・お湯はり1回:約180L
・シャワー1回(8分):約80〜100L
・手洗い、洗面、皿洗い:約30L

エコキュートのタンク容量の目安は?選び方について

エコキュート 容量 選び方

エコキュートを選ぶ際に重要なポイントの1つがタンク容量。同居する家族の人数と使用する湯量で決めるのが一般的です。

家族の人数2~3人4人5~6人
タンク容量370L460L550~560L
使えるお湯の量約680L約840L約1,000L
※設定温度42度、水温9度を想定

2〜3人家族

2〜3人家族なら、1番小さい370Lのエコキュートで充分です。使えるお湯の量は約680Lで、シャワーは通常計4回、短時間なら計5回ほど使用できる計算になります。

4人家族

4人家族であれば、タンク容量は460Lが目安です。使えるお湯の量は約840Lで、シャワーは通常計6回、短時間なら計7〜8回ほど使用可能です。

5〜6人家族

5〜6人家族なら、もっとも容量が大きい550〜560Lがおすすめ。使えるお湯の量は約1,000Lで、シャワーは通常計7回、短時間なら計8〜9回は使用できます。

自分に合ったエコキュートの容量を選ぶメリット

エコキュート 容量 目安

自分に合った容量のエコキュートを選ぶと、下記のようなメリットがあります。

不便なくお湯を使える

エコキュートは、ガス給湯器のような瞬間的に水を温める仕組みではありません。万が一、湯切れを起こすと沸き上がるまでに時間がかかってしまい、使いたいときに使えなくなります。

自分に合った容量のエコキュートにしておけば、湯切れの心配が減り、いつでも好きなときに安心してお湯を使用できます。

電気代が安くなる

適切な容量のエコキュートを選ぶことは、電気代の節約にもつながります。もし容量が合っていないエコキュートを使い続けると、夜間で沸き上げされた湯量では足りなくなり、昼間に沸き増しすることになります。昼間の電気代は高くなりやすく、結果的に電気代がかさんでしまいます。

まとめ

自分に合った容量のエコキュートを選ぶことで、より電気代の節約につながります。これからエコキュートを購入・交換される方は、本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

給湯器