お庭や駐車場の雑草対策に安価で便利なのが「防草シート」です。
一度防草シートを張ってしまえば、そのまま放置していても雑草を防げるのでとても便利なアイテムです。

面積の広さを問わず、DIYで簡単に雑草対策できるのも魅力ですが、張り方を間違えると効果が半減してしまったり、劣化が早まってしまうこともあります。

この記事では、防草シートを上手に張るための下準備の方法や手順、効果を長持ちさせる方法について解説いたします。

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防草シートを張る前の下準備

防草シートを張る前に、下準備として除草や整地が必要です。

「防草シートで雑草対策するのに除草が必要なの?」と思うかもしれませんが、除草してからシートを張らないと、シートがたゆんでしまったり勢いのある雑草がシートを破ってしまう可能性があります。

シートがたゆむと、たゆんだ隙間から雑草が生えたり、土がシートの上に流れたりと防草効果が半減してしまうため、下準備して綺麗に張る準備をしておきましょう。

除草&整地

まずは、防草シートを張る場所の除草をします。

防草シートは光をを遮断して雑草の成長を阻止するシートです。
植物は葉や茎など葉緑体があるところで光合成し、成長に必要な栄養をつくります。
防草シートを張る前に、草刈りをし、地上部の茎や葉を刈り取ってしまうと、光合成できなくなるため、雑草を死滅させることができるのです。

草刈り機がある場合は、施工箇所全体の雑草を草刈機で刈り取ってください。

もちろん、根から抜き取ってしまえば、効果はさらに倍増します。

または除草剤を使用すると、雑草を枯らすことができるので、しぶとい多年草の雑草にお悩みの方は除草剤をまくのがオススメです。

除草後は「整地」をします。整地とは、土全体を平らにならすことです。

整地しないで防草シートを張ると、くぼみができて水たまりができてしまったり、くぼみに砂や土が溜まったりして、そこから草が生えてくる原因となります。

しっかりと平らにならしておくことで、防草シートをピーンと張るやすくなるでしょう。

整地作業は、以下の3STEPで行います。

  1. ①大きな石を取り除く
  2. ②土全体を軽くたがやす
  3. ③土を平らにかためる

まずは、大きな石やゴミは邪魔になってしまうので、手やトングで取り除き処分します。
そのあとに、土全体を熊手や鍬(くわ)で、たがやしてください。この時に、雑草の根や地下茎が出てきたら、集めて処分しておくと、さらに防草効果が高まります。

最後に土を平らにならして固めればおしまいです。

足で踏みつけて固めるか、スコップを使って叩いてならしていきましょう。

広さを測る

整地したら、どのくらいの大きさの防草シートを張れば良いのか「幅」と「長さ」をはかり、広さを測ります。
家にあるメジャーではかることも可能です。

メジャーだと長さが足りない場合は、ビニールテープなどで土地の長さを測り、テープの長さを後から測ると簡単に面積を測ることができます。

防草シートを張る場所の広さがわかったら、張る場所より少し大きめの防草シートを用意します。
たとえば、幅2m、長さ4mの場所のシートを張る場合、幅2m10cm程度、長さ4m20cm程度を覆える分のシートがあると安心です。

土地の形状上、一枚のシートで覆えない場合も多くあります。
その場合は、2枚の防草シートを敷かないといけないことも。

複数枚の防草シートを張る際には、重ねる分の長さを考えて、より大きめのシートを準備しておくと、施工時に足りなくなる心配がありません。

防草シートを張る前に用意しておくもの

防草シートを張る前に用意しておくものは以下のとおりです。

  • 防草シート
  • 軍手
  • はさみ
  • ハンマー
  • 防草シート用テープ、または接着剤
  • (必要に応じて)防草シート固定用のUピン

防草シートの施工では、特別な道具はつかいません。
軍手やはさみ、ハンマーは家にあるものをお使いください。

防草シート同士を固定するテープや接着剤は専用のものがあると、より強固に接着できます。

また、防草シートが強風や雨で剥がれないようにするために、固定用の押さえピンがあると安心です。
初心者の方は、「くい」よりもUピンの方がまっすぐ打ちやすいと言われています。

防草シートの張り方・手順

下準備をしっかりすれば、あとは手順に沿って綺麗に防草シートを張るだけです。

手順は下記の3STEPになります。

  1. ①防草シートを広げてカットする
  2. ②釘やピンで固定する
  3. ③必要に応じて砂利やウッドチップ、人工芝を敷く

それぞれのステップを詳しく説明していきます。

防草シートを広げてカットする

まずは防草シートを張りたい場所に広げてから、カットします。
カットしながら広げていくのではなく、シートを張る場所に仮置きしてからカットしていくと、失敗しにくいでしょう。

犬走りに防草シートを施工する際など、家の塀や外壁に沿って防草シートを張る時は、5〜10cm程度の幅を余分にとっておくと砂利やウッドチップがシートの下にこぼれにくくなります。

防草シートのみで砂利などを敷く予定がない場合は、ピッタリサイズでも問題ありません。

釘やピンで固定する

防草シートをカットしたら、釘やピンで固定していきます。
シートの端から50cm間隔で、シートがたゆまないように気をつけながら固定してください。
ピンは頭がしっかりとシートにくっつくまで打ち込むと抜けにくくなります。

シートを複数枚重ねるときは、10cm程度シートを重ね、そのうえからピンで固定していきます。
端やシートのつなぎめを固定したら、広さに応じてシートの真ん中もピンで固定していきます。

防草シートの端から50cm程度の場所に打ち込んでいきましょう。
ピンを打った後、つなぎめにはテープを貼って補強してください。

ピンを真ん中に打つ際は、最初にピンを打った場所とずらして打つとシートが浮きにくくなります。

必要に応じて砂利やウッドチップ、人工芝を敷く

見た目が気になるかたは、防草シートの上に砂利やウッドチップ、人工芝を敷くとオシャレな雰囲気にしあがります。

家の周りの犬走りや玄関周りなら、砂利の上を歩いた時に音がなる防犯砂利を敷くと防犯効果も期待できます。

防草シートの効果を長持ちさせるコツ

最後に防草シートの効果を長持ちさせるコツをご紹介します。

施行前に確認しておくと、施工時の注意点がわかり効率的に作業できるはずです。

下準備を怠らない

どんなに丈夫な防草シートでも、整地や除草など下準備を怠ると効果が半減してしまいます。
少し手間がかかりますが、しっかり下準備をしてから防草シートを張るようにしてください。

広い面積に防草シートを敷く時は、1日で作業しようとせず、下準備の日とシートを施工する日に分けるのも良いかもしれません。

丁寧に作業する

防草シートを張る際にも、丁寧な作業が求められます。
シートをしっかり地面に密着させ、光を遮ることで効果的に雑草の発生を防ぐことができます。

シートのカットをまっすぐすることやピンを深くまで打つことなど、どの作業も重要な手順の一つですので気を抜かずに作業してください。

まとめ

せっかく防草シートを張るなら、長い間効果を実感できるようにしたいものです。

下準備・作業、どちらも丁寧に手順を守って行えば、5年〜10年程度効果を実感できるでしょう。

防草シート施工時には、ぜひ参考にしてみてください。

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