ウンベラータの剪定の方法とは?かっこいい形にするためのポイント・挿木の育て方もご紹介
2024/03/05
2024/03/05
ウンベラータは、とても丈夫ですくすくと生育することから、「すこやか」「永久の幸せ」といった花言葉をもちます。また、葉がハート形をしているように見えることから、「夫婦愛」という花言葉も。
家族の健康や、幸せな未来を願って祝うときにぴったりの植物として、ギフトに選ばれることも多い観葉植物です。
ウンベラータは剪定をすることで、健康な枝葉を大きく伸ばせます。また、剪定で樹形を整え好みのデザインをつくることも可能です。
「ウンベラータが伸び過ぎてしまった」「ウンベラータをかっこいい形に整えたい」と悩む方は、ぜひ剪定をしてみてください。
この記事では、ウンベラータの剪定の方法やかっこいい形にするためのコツなどについてご紹介します。ウンベラータを育てている方は、ぜひ、参考にしてみてください。
目次
ウンベラータの剪定時期は、4〜9月の暖かい時期が適しています。とくに、夏前の4〜6月に済ませておくのがおすすめです。
ウンベラータは熱帯アフリカで生まれた植物のため、高温多湿を好みます。夏に入ると急成長するため、夏前に剪定を済ませておくと生育が早く、剪定によるダメージを最小限に抑えられます。
ウンベラータは枝葉が多いため、どこを切って剪定すれば良いのか、迷ってしまうかもしれません。
基本的には、交差している枝や重なり合っている葉の部分はカットして問題ありません。木の成長を妨げる原因にもなるため、なるべく取り除いてください。
下から見上げるようにして剪定すると、葉や枝が重なり合っている部分や混み合っている部分がわかりやすいためおすすめです。
また、下を向いた枝や内向きの枝も「忌み枝」と呼ばれる、剪定の対象となる部分です。積極的に切り落としましょう。全体の仕上がり図をイメージしながら、不要だと思える枝が他にもあれば、切っても問題ありません。
葉や枝を剪定する際、注意したいのがハサミを入れる位置です。ハサミは、ウンベラータの茎にある「成長点」より2cm上に入れます。
成長点より上の位置で剪定することで、新しく枝葉を伸ばし成長し続けることができます。成長点を切り落としても急に枯れることはありませんが、新しい枝葉を伸ばすのに時間がかかります。
樹形の変化を楽しみたい方やウンベラータの成長を見守りたい方は、成長点は残しておくのがおすすめです。
通常、剪定後の植物は、体力が衰えている状態のためていねいなお世話が必要です。しかしウンベラータは強い木のため、剪定後もそれほど手間をかけて世話をする必要はありません。
まず、日当たりと風通しが良い場所に置いてあげてください。水やりは剪定後1週間はあげなくて大丈夫です。1週間が過ぎたら、たっぷりの水をあげてください。
肥料は追加で与えなくても元気な状態を保ちます。しかし様子を見ながら、あまりに元気がなさそうな場合は即効性のある液体肥料を、与えてください。
両手を広げたような形状で成長するウンベラータ。ダイナミックなフォルムのため、形をまとめるのが難しいと感じるかもしれません。
しかしポイントを押さえれば、ダイナミックなウンベラータをよりおしゃれに整えられます。
ウンベラータをかっこいい形にする方法についてご紹介します。
ウンベラータの枝は、伸ばす方向や角度を調整できます。形状が記憶されるまで時間がかかりますが、理想の樹形がある方はチャレンジしてみてください。
まず、形を変えたい枝の葉を落としてください。葉を落としてから1〜2週間後、曲げたい角度に折ったワイヤーにウンベラータの枝を沿わせて固定します。固定する際、ワイヤーと枝をテープで仮止めします。その後、細いワイヤーを使って太いワイヤーと枝ごとぐるぐる巻きに。最後に、テープを外せば完了です。
1年ほどワイヤーを取り付けた状態で育てることで、樹形が固定されます。
ウンベラータといえば、Y字の形状で大きく育った姿を想像する方も多いかと思います。
ウンベラータをY字に育てる場合、成長点から2本の枝を伸ばして育てます。Y字に枝分かれさせたい場所の成長点を見つけたら、その少し上で幹、もしくは枝をカットし、成長点から2本の枝が伸びた後に余分な枝葉を剪定してください。
根本から大きくY字に伸ばしたい場合は、幹の下の方をカットしてください。理想の樹高に育つまで時間はかかりますが、正しく世話をし必要な箇所の剪定を繰り返し行うことで、バンザイをしたような、ダイナミックで魅力的なウンベラータに成長します。
ウンベラータは幹のみを残して、枝葉はすべて切り落としても問題ありません。丸坊主にして傷んだ葉や枝をすべて幹から落とすことで、新たに健康な枝葉が育ちます。
ウンベラータの枝葉の傷みの範囲が広かったり、樹形を一から整えたかったりする場合は、丸坊主にすることも視野に入れてみてください。
丸坊主にする時期は、通常の剪定時期と同じく4〜9月の暖かい時期がおすすめです。
剪定して切り落としたウンベラータの枝は、挿木として育てることが可能です。
まず、成長点の上にハサミを入れて切り落としたウンベラータの枝を、さらに15cm前後ほどの長さにカットします。切り落とした枝の葉は2枚だけ残し、残りは全て取り除いてください。
切り落とした枝を水の中につけながら、再び根本を斜めにカットします。その後、2〜3時間ほど水につけて浸水させてください。
ウンベラータの枝が水をしっかり吸ったら、土に挿して完了です。
挿木をした鉢は、柔らかな日差しがあたる場所に置きます。カーテン越しの日向ほどが、ちょうど良い場所です。水やりは土が乾く前に、与えてください。水をあげすぎると枝が腐ってしまう可能性があるため、土の表面が湿る程度の量を意識します。
挿木にしてから1〜2週間ほどで、成長点から新芽が出てきます。新芽が出たら、通常のウンベラータと同じ環境で育ててみてください。
ウンベラータは剪定することで、おしゃれな樹形になります。また、混み合った枝葉も解消されるため、健康な状態を保ちやすくなる点も剪定のメリットです。
ご紹介した内容を参考にしてウンベラータを剪定し、成長を楽しんでみてくださいね!
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