「紫陽花が大きくなりすぎた」「健康に育ってほしい」という紫陽花に関する悩みを抱えていませんか?

紫陽花を正しく剪定することで、見た目が美しくなり、紫陽花の健康も守れます。しかし剪定する場所を間違えてしまえば、その年には花が咲かなくなってしまうため、注意が必要です。

この記事では、紫陽花の剪定の時期ややり方を、図入りでわかりやすく解説します。

紫陽花の剪定を計画している方は、ぜひ参考にしてください。

紫陽花の剪定時期は夏の始まりまで!

紫陽花の剪定時期は、花が咲き終わったすぐの時期が目安です。開花から1カ月が過ぎたあたりを目安に、7月下旬までには剪定を終えてください。

混み合った枝の剪定は12〜3月の落葉樹がおすすめ

枯れ枝は、紫陽花の休眠期である12〜3月に切り落としてください。この時期は紫陽花が成長を止めている時期のため、枯れ枝を落としてもダメージが蓄積しにくいとされています。

新芽がついていないスカスカの枯れ枝や、木のように硬くなってしまった枝などを見つけて、根本から剪定します。

剪定をしないでいるとどうなる?

8月に入ってしまうと、翌年開花するための「花芽」ができてしまいます。花芽を切り落とすと翌年は開花しなくなります。

かといって放置しておけば、枝がぐんぐん伸びて、人の背より大きくなってしまうことも。紫陽花の背が伸びすぎてしまうと、手入れが大変になります。

また、剪定しないと新芽も大きくなれません。適切な時期に剪定をすることで、翌年も美しい紫陽花の開花を楽しめ、手入れもしやすくなります。

剪定に必要な道具

紫陽花の剪定に必要な道具は、剪定バサミだけでOKです。切り口が潰れないように、切れ味がよく扱いやすい剪定バサミを選んでください。

こちらの剪定バサミは、切れ味がとても良く、長年使用しても劣化が少ないとして人気の品です。剪定バサミを購入予定の方は、ぜひ検討をしてみてください。

また、切り落とした紫陽花は生花として楽しめます。まだ活き活きとした姿のあじさいなら、ドライフラワーに変化させることも可能です。
生花やドライフラワーとして飾らない場合、袋に入れて市の規定に従ってゴミに出します。

剪定した花や枝を土にそのまま残しておくと、土の風通しが悪くなったり虫が増えたりする原因になります。必ず再利用するか、ゴミとして処分をしてください。

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紫陽花の剪定の基本的なやり方(図あり)

紫陽花の剪定は、花が色あせてきたタイミングで行います。剪定する位置は、花が咲いている先端から、2〜3節目をカットすればOKです。2〜3節目をカットする理由は、その位置から生える花芽は育ちやすく、樹高も整えやすいとされているためです。

翌年は剪定した位置の下にある脇芽が伸びて、花を咲かせます。

紫陽花の大きさを保ちたい場合

紫陽花の背の高さを保ちたい場合は、2〜3節目より下の位置を切っても問題ありません。必ず、脇目が生えていることを確認して、脇目より上の位置にハサミを入れるようにしてください。

バラバラの高さにするのもおすすめ!

紫陽花の剪定をする際は、すべて均一の位置にハサミを入れて、背の高さを整える方法が一般的です。しかし枝ごとにあえて別の位置で剪定を行い、背の高さをバラバラにするのも良い方法です。

背の高さが異なる紫陽花は、自然な姿に近く、生命力を感じられます。庭の風景にリズムも生まれるため、剪定位置に迷っている方はバラバラの高さにすることも、選択肢に含めてみてください。

花を咲かせなかった枝は残しておく

花を咲かせなかった花は、その年は開花にエネルギーを使わなかった花です。翌年に開花する可能性が高いため、開花を希望する場合は、残しておくことをおすすめします。

エネルギーを丸1年溜めた紫陽花は、とても美しい花を咲かせます。来年の楽しみとして、取っておいてはいかがでしょうか。

紫陽花全体を一気に小さくしたい場合

紫陽花全体を小さくしたい場合は、低い位置で剪定を行います。花芽よりも上の位置で切れば、背が低くても開花します。

花芽の位置よりも低くしたい場合や、枝全体が弱っているように感じる場合は、強剪定がおすすめです。

強剪定とは、紫陽花全体を丸坊主にする剪定方法のことをいいます。枝の高さを全て揃えながら、枝に新たなエネルギーを蓄える効果が強期待できます。

強剪定を行う季節は冬です。紫陽花の根本から2〜3節目をカットしてください。枝が太い場合が多いため、切れ味の良い剪定バサミを使用したほうが安心です。

剪定後の管理

紫陽花はとても強い植物です。しかし剪定を終えた後はエネルギーが不足しがちなため、水や肥料などを与えてください。

水は地面が乾いたタイミングであげればOKです。

肥料は冬を迎える前に与えましょう。チッソ・リンサン・カリのバランスが取れた、以下の肥料がおすすめです。

与える量は、製品の説明に書いてある使用量を守ってください。栄養を与えすぎると根が腐ったり枯れたりする可能性があるため、注意が必要です。

紫陽花の剪定に失敗した場合も大丈夫!

紫陽花の剪定時、花芽を切り落としてしまったり刈り込みすぎたりすることもあるかと思います。

紫陽花は強い花のため、剪定に失敗してもすぐに枯れてしまう心配はほとんどありません。剪定をした年に花を咲かせなくても、翌年に開花することは多くあります。

剪定に失敗した場合でもあまり気にしすぎず、適切な環境で管理を続け、花が咲くのをのんびり待ってみてください。

紫陽花の剪定をして美しい開花を楽しもう

紫陽花は季節を感じさせる、美しい花です。庭に植えたり、鉢植えで楽しんだりする方も多くいるかと思います。

成長スピードが速くたくましい花ですが、剪定を正しく行わないと大きくなりすぎたり栄養不足に陥ったりすることも考えられます。

ご紹介した内容を参考にして紫陽花の剪定を正しく行い、健康で美しい開花を楽しんでみてください。

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