雑草対策にはさまざまな方法があり、その中には、雑草の育成を防ぎながら、庭を美しく彩る方法も存在します。
おしゃれな庭をつくりながら雑草を抑制する方法とは、どのようなものでしょうか。
この記事では、雑草対策とおしゃれな庭づくりを両立する方法を、紹介します。
雑草対策後も雑草が生えない状態を保つ方法にも触れているため、ぜひ参考にしてください。

雑草対策の方法一覧

雑草対策の方法一覧

庭の雑草対策にはさまざまな方法があります。

それぞれの方法は特徴やメリット・デメリットなどに差があります。

以下に代表的な雑草対策の方法とそれぞれの特徴を、表にまとめました。庭の雑草対策の方法に求めることに優先順位をつけて、適切なやり方を取り入れてください。

オシャレさ安さ手軽さ雑草の抑制
芝生
草花を植える
レンガ
タイル
砂利
コンクリート
防草シート
固まる土
除草剤
手作業で狩る
塩・熱湯

おしゃれな庭をつくりたい人向けの雑草対策の方法

雑草対策をしながら、庭をおしゃれにしたいと考える方は多いのではないでしょうか。庭をおしゃれに彩る雑草対策には、以下の6つの方法があります。

  • 芝生
  • 草花を植える
  • レンガ・ブロック
  • タイル
  • 砂利
  • ウッドチップ

それぞれの特徴を紹介します。

芝生

芝生は雑草対策の中でもスタンダードな方法です。緑いっぱいに広がる芝生が庭を覆い、雑草の種が土に根付くのを防ぎます。

また、芝生の柔らかい肌触り・足触りはお子さまの遊び場にも適しています。転んでも痛くなく裸足で歩いても足裏が土で汚れないため、庭遊びの選択肢が広がります。

加えて豊かな緑は、植物やガーデニングアイテムをより華やかに見せる存在です。庭に彩りを加えたい方にも芝生はおすすめです。

草花を植える

草花で土を覆い、雑草対策をすれば、おしゃれで華やかな庭が完成します。

さまざまな花を植えれば、花畑が広がるステキな光景が庭いっぱいに広がります。季節ごとに苗の植え替えをし、庭で四季を堪能してはいかがでしょうか。

小さな白い花を咲かせるスーパーアリッサムや、黄色の花を咲かせるメカルドニアゴールドダストなどは、グランドカバーに適した植物です。これらの花は根が伸びやすく、庭に花の絨毯をつくります。

アイビーやダイコンドラ、芝生など、グランドカバーになる植物と組み合わせることで、より花の鮮やかさが引き立ちます。

レンガ・ブロック

レンガやブロックで庭を覆い、グランドカバーをつくる方法もあります。

レンガやブロックの温かみのある色が、庭に明るい優しさを生みます。

隙間から雑草が生えてきますが、レンガ・ブロックの色合いと程よく溶け合い、それほど気にならない点もこの方法の魅力です。

また、草木を用いた雑草対策と違い、レンガ・ブロックのグランドカバーは床が安定します。庭で自転車に乗ったりベビーカーや車の出入りがあったりする場合は、レンガ・ブロックなどの硬いグランドカバーが適しています。

タイル

タイルも庭を彩りながら雑草対策ができるアイデアの1つです。

タイルは色の種類が多く、庭に明るさを生みます。植物との相性も良く、その他の雑草対策の方法と組み合わせやすい点も魅力です。

庭の一部にタイルを用いて、その他の場所に花や芝生などを植えることで、庭の表情がより豊かになります。

ただしタイルは雨の日に滑りやすい点がデメリットです。滑り止めが加えられたタイルを用いて、転倒を防いでください。

砂利

砂利も雑草の育成を防ぐのに、優れた対策方法です。土の上に防草シートを敷き詰めてから砂利を撒くことで、高い雑草対策効果が得られます。

砂利にはさまざまな種類があります。大きな砂利や小さな砂利、ピンクや黄色、白の砂利など選択肢が豊富です。

和風・洋風・ロックガーデンなど、どのような庭にも砂利は合わせやすいため、雑草対策の方法に迷ったら砂利をおすすめします。

また、砂利は防犯対策にも役立ちます。砂利を踏みしめる足音で家主や近隣住民、ペットなどが外部からの侵入に気づけます。

このように、砂利は雑草を防ぎながらおしゃれな庭づくりに役立ち、防犯対策もできる、便利なガーデニングアイテムです。

ウッドチップ

ウッドチップは庭に木の優しい雰囲気を与えます。木が持つ香りも楽しめるため、庭に癒し効果を与えたい方にぴったりのアイテムです。

ただしウッドチップ単体では、チップの隙間から雑草が生えてくる可能性があります。防草シートと組み合わせることで、より高い雑草対策効果が得られます。

また、ウッドチップは消臭作用を持つアイテムです。ペットを庭で飼う場合、庭で粗相をすることもあるかもしれません。

ウッドチップがペットの排泄物のにおいを消すため、家族や近隣のストレスを減らせます。

雑草がなるべく生えないようにするには

雑草対策をしてもわずかな隙間から雑草が生えてくることがあります。

より高い雑草対策効果を得たい方は、次の4つを意識してください。

  • 下準備が大切
  • 土をなくす
  • 近隣の雑草にも注意する
  • 除草剤・手作業での雑草駆除は継続する

それぞれの内容を解説します。

下準備が大切

雑草対策でグランドカバーを取り入れる際、下準備は入念に取り掛かってください。

すべてのグランドカバーのアイデアに共通する下準備は、整地です。土に生えた雑草をすべて取り除くのはもちろん、新しい土で古い土を覆うことで、古い土の中に残っていた雑草の種が芽を出すのを防げます。

また、防草シートを土全体に被せることも大切です。飛来した雑草の種が土に落ちるのを、土いっぱいに張り巡らされた防草シートが防ぎます。

土に残っていた種が芽を出しても、隙間なく張られた防草シートが雑草の成長を抑制します。

このようにていねいに下準備を済ませることで、高い雑草対策効果が得られ、雑草の生えない整った庭を長く楽しめます。

土をなくす

雑草が生える大きな原因は「土があること」です。雑草の種はどこかから飛来し、地面に落ちます。落ちた先が土であれば、雑草はすぐに根を張ります。

土をなくすことで、飛来した雑草の種が成長するのを防げます。グランドカバーを設置する際はなるべく土を残さないよう、意識してください。

特に草花を用いた雑草対策の方法は、土が表面に見えてしまいがちです。草花で土を隙間なく覆い隠せるよう、植物の配置に工夫を加えるのがおすすめです。

近隣の雑草にも注意する

雑草の種は、どこからやってくるかわかりません。遠い場所から風に乗って運ばれてくることもあれば、近隣から種が飛んでくることもあります。

少しでも雑草の可能性を減らすために、近隣の雑草対策にも意識を向けてみてください。

たとえば、家の外の歩道に生えた雑草を抜くことで、住まいの雑草対策につながります。

除草剤・手作業での雑草駆除は継続する

どれだけ対策を施しても、雑草が生えてくることはあります。そのため、美しい庭を保つには継続的な雑草駆除が必要です。

雑草駆除に時間や手間をかけられない方は、除草剤を用いることをおすすめします。

除草剤を雑草の葉に撒くことで茎にも薬が巡り、根から枯らせられます。他の植物に除草剤がつくとその植物も枯れるため、薬液が飛び散らないように注意しながら散布してください。

手作業で雑草を抜く場合は、鎌や桑を使い、根から取り除きます。草で手を切らないように、軍手を使うのを忘れないでください。

庭の雑草対策で塩・熱湯は避けよう!

雑草対策に熱湯や塩を用いるケースもあります。
しかし、熱湯や塩は植物を枯らせるのに効果的ですが、土にも大きなダメージを残してしまいます。
熱湯や塩で傷ついた土は、元に戻すことができません。今後、庭で草木を楽しみたいと思っても、傷んだ土では植物を健康に育てられなくなります。
熱湯や塩で雑草対策をするのは、避けた方が安心です。

雑草対策をして快適でおしゃれな庭づくりを

雑草対策の中には、雑草の育成を防ぎながら庭をおしゃれに彩る方法もあります。

景観を整え、ガーデニングを楽しめる雑草対策を取り入れ、理想の庭を実現してください。

また、対策を加えた後も、雑草が生えることがあります。紹介した内容を参考にして、グランドカバーを設置したあとに雑草が生えないよう、対策することが重要です。

雑草が生えない理想の庭を手に入れられたら良いですね。