庭石でおしゃれな庭づくり!庭石の置き方や庭を飾るテクニックをご紹介
2023/10/05
2023/10/05
「庭石のある庭づくりをしたいけれど、取り入れ方が分からない」とお悩みではありませんか?
庭石は日本庭園でよく見かけるアイテムです。ワビサビや風情を感じさせる魅力が庭石にはありますが、実際に自分の庭へ取り入れるとなると、石の大きさや種類、置き方などに迷ってしまうかもしれません。
そこで、この記事では庭石の置き方や庭石がある庭を飾るテクニック・アイデアをご紹介します。
庭石のある庭は、自然の雰囲気がさらに増え、癒しの空間となります。
ぜひ、記事を参考にして庭づくりの新たな可能性を見つけてみてください。
目次
庭石とは、日本庭園で見かけることが多い、大きな自然の石のことです。形が不規則で、配置や角度によって異なる表情を楽しめます。
庭石があることで、庭にリズムが生まれます。庭に高低差や立体感を演出するのに役立つ存在です。
また、庭石は庭の雰囲気に風情を与えます。強い存在感を放ちながら、整いすぎていない歪(いびつ)さを持つ庭石を、ワビサビと捉える方も少なくありません。
庭石は苔庭づくりでも活躍します。大きな庭石にたくさんの苔が生えることで、庭に緑の気配が増すでしょう。またゴツゴツとした形状は静かで凜とした苔庭の中で、生命力を感じさせる役割を担います。
庭石の飾らない力強さに惹かれ、庭づくりに庭石を加える方もいるようです。
近年人気が高い庭のテイストが、ロックガーデンです。
ロックガーデンとは、ドライガーデンとも呼ばれる庭のテイストのことです。大きな庭石や砂利などを組み入れ、乾燥に強い植物を添えるスタイルのことを指します。サボテンとも相性が良く、鉱山やアメリカの高地などを連想させる、ワイルドな装いが人気です。
ロックガーデンの庭石は、日本庭園で使用されるグレーの庭石だけとは限りません。赤やピンク、イエローなどさまざまなカラフルな庭石を用いることもあります。
庭石がある庭は、高低差や奥行きなどを印象づけ、空間の広さを錯覚させます。
また、庭石があることで庭にアクセントが生まれて、よりおしゃれな印象が強くなります。
しかし庭石は置き方を誤ると、転がったり無骨な印象だけが残ることも、少なくありません。
ここからは、庭を彩る庭石の正しい置き方について、ご紹介します。
庭石を置く際に何よりも重視するべきことは、安定感です。庭石に安定感がないと倒れたり転がったりします。その結果、ケガをしたり庭石が庭のその他のアイテムを破壊したりすることも考えられます。
庭石を安定させるには、庭石の形に注目してみてください。
レモン型や楕円型の横・縦に長い形状の石や円形の石は、地面に接する部分が多くありません。そのため半分ほど埋めて安定させます。
庭づくりでは見た目が重要ですが、庭石がある庭に関しては、庭石の安定性が優先すべき事柄です。
まずは庭石が安定する場所を見つけ、庭石を安全に設置し、その後に庭石を中心にして庭のデザインを考えてください。
庭石の配置する高さによって、空間にリズムが生まれます。石組みをする際は、庭石に高低差を出してみましょう。
たとえば、半分埋めた大きな庭石と中くらいの庭石、小さな庭石を「く」の字型に並べます。奥に大きな庭石を置くと、空間に奥行きが生まれます。
反対に手前に大きな石を置くと、石の手前と裏側で、空間が区切られたように感じられます。
庭石は置く場所によって役割を変えます。庭石の魅せ方を考えて、配置決めをしてみてください。
庭石をきれいに整列させないように、注意してください。
庭石は本来、置き場所が定められていない石です。自然の環境によって流れついた場所に存在します。そのため、向きも置かれた位置もバラバラなのが、あるべき姿です。
庭石をきれいに並べてしまうと、庭石が持つ自然で豊かな印象が損なわれてしまいます。
直線で並べずに、自然に配置されたように見える置き場所を見極めることが大切です。
庭石がある庭をさらにおしゃれに彩るためには、さまざまなアイデアがあります。
ここでは、庭石がある庭をおしゃれに魅せる工夫について、ご紹介します。
庭石と相性が良いのは、石や砂利です。自然の環境でも、大きな石のそばには割れた中程度の石や砂利があります。
大きな庭石のそばに、石や砂利石を組み合わせて、より自然の気配を濃くしてみてください。庭石と離れたところに、石・砂利石を設置しても問題ありません。
同じ空間に同じテイストのアイテムが存在することで、より自然に近い雰囲気を演出できます。
本来、自然の環境にあった庭石は、緑との相性も良い存在です。芝生や木、花なども庭石と共に植えてみてください。
また、ゴツゴツと大きな庭石はサボテンとよく合います。庭にサボテン植物を置くことで、ロックガーデン風のワイルドな雰囲気が生まれます。
大きな庭石は力強い存在感を放ちます。そのため庭石がある庭は、どうしても灰色の印象が強く残ってしまいがちです。
庭の配色を整えて、灰色がメインとなる無骨な庭の印象を変えてみてください。
たとえば、草や花を加えて明るい色味を足したり、白やピンクのきれいな砂利を取り入れたりするのは、庭にコントラストを生む良いアイデアです。
灰色以外の色が加わることで庭の重厚感を軽減できます。
和風の住まいであれば、庭石に玉砂利、苔やモミジなどを組み合わせると、風情を感じられます。洋風の住まいの場合は、オレンジや白の庭石で、明るい雰囲気をつくることもあります。
庭石がある庭づくりは、住まいのイメージと合わせて庭石の種類を選ぶことが大切です。
庭石と組み合わせるアイテムも、住まいのテイストとずれないように、注意してください。
庭石のある庭づくりでは、完成イメージを明らかにしておくことが大切です。絵に描いたり理想の庭のお手本画像を用意したりして、家族や業者と仕上がりイメージを共有しましょう。
イメージが明確になっていれば、庭石の種類や大きさ、庭づくりに必要なその他のアイテムなども見えてきます。
また、庭づくりで迷う機会も減らせるため、完成図があることで庭づくり達成までがスムーズに進みます。
庭石のある庭づくりをDIYでつくるのは、おすすめしません。
大きくて重い庭石を1人で運ぶのは困難です。うっかり落としてしまえば、石が割れたり庭のアイテムが破損したりする可能性があります。
無事に運べても、庭石を安定させるためには技術が必要です。置いた当初は問題ないように見えても、強い風で庭石が倒れたり、雨で地面がゆるんで庭石の安定性が損なわれたりすることも考えられます。
庭石がある庭づくりで失敗した際の労力や無駄になった費用を考えると、あらかじめプロに依頼したほうが安心です。
プロに仕上がりイメージを共有して、自分の理想とプロの意見を取り入れた、すてきな庭を実現してください。
引っ越しや庭の模様替えなどで、庭石を処分しなくてはならないシーンも訪れるかもしれません。
庭石の処分方法は、業者に依頼をして引き取ってもらうのが一般的です。依頼先は、造園会社や解体業者、ホームセンターやリフォーム会社などが挙げられます。
会社によっては庭石の処分だけを受け付けてくれないところもあります。依頼前に問い合わせをして、確認してみてください。
また、処分費用は4〜6万円が目安です。安くはない費用が発生するため、譲渡も検討するのがおすすめです。「ジモティー」やSNS、フリマアプリなどで引き取り手が見つかるかもしれません。
庭石のサイズによっては自治体が引き取ってくれるケースもあります。条件は自治体ごとに異なるため、問い合わせてみてください。
庭石は置き方やバランスを考えることで、より安定性が増し、庭の華やかさも増します。ぜひご紹介した内容を参考にして、庭石のある庭づくりを実現してください。
庭石を活用した和みの庭は、日々の生活を豊かに彩ります。庭石を使った素敵な庭づくりを楽しんで、癒しのひとときをお過ごしください。
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