つつじの剪定時期は5月〜6月がベスト!毎年花を楽しむための剪定のコツや道具
2024/10/03
2024/10/03
ピンクや赤、白など、可憐で可愛らしい花を咲かせる『つつじ』は、庭先の目隠しや玄関前の植栽に人気の庭木です。
道路脇の街路樹や学校の花壇などでも見かけるつつじは、身近で育てるのも簡単そうなイメージがありますが、実は定期的に剪定などのお手入れをしないと花が咲かなくなってしまったりシルエットが崩れてしまうことも。
つつじの剪定は、形を整えて花を咲かせやすくするだけでなく、病害虫の発生を防ぐためにも重要な作業です。
この記事では、つつじの剪定時期や剪定のコツ、注意点について詳しく解説します。
目次
つつじは日本原産の品種が多く、地植えの場合は放っておいても枯れる心配がいらず、育てやすいと言われています。
しかし、剪定などのお手入れをしないで育てると、2mほどの高さまで伸びてしまうこともあるのです。
適度な大きさ・シルエットのまま育てたいという場合には、1年に1度は剪定するようにしてください。つつじの剪定はコツさえ掴めば簡単です。ここからは剪定時期と、剪定の進め方について解説します。
つつじの剪定は、花が咲き終わった後に行います。
4月〜5月中、遅くても6月初旬までには手入れを終えておきたいところです。
そうすることで、翌年の花付きを良くすることができます。
もし花を咲かせなくても良いという方は、真夏を避け秋ごろまでに剪定を終えれば問題ありません。
つつじの木が弱っている場合には、花後すぐに剪定することで、無駄なエネルギーを使わせずに木を休ませてあげることができます。
また、花が咲き終わってすぐに剪定すれば「花がら摘み」といって、花をひとつずつ根元から切り落とすお手入れをせずとも良くなります。
つつじは枝数が多いため、成長した木だと風通しが悪くなりがちです。
風通しが悪いと、木の内部に湿気がこもりやすくなり、害虫被害の原因となったり、病気になってしまうことも。
特に梅雨の時期には、湿気が多くなるため、事前に剪定で適度に枝を減らしておくことで、病害虫の予防にもつながります。
つつじの剪定方法は、刈り込み剪定で全体の形を整え、間引きで枝数を減らすのが基本です。
刈り込みで樹形を決めることができるため、細かい作業は少なくなります。なれれば大きめのつつじでも1時間程度でお手入れ可能です。
まずは刈り込み剪定でつつじ全体の形を整えていきます。
表面から3〜4cmカットするのがおすすめです。
長らく剪定していなかった場合など、現時点で樹形が崩れてしまっている場合には、伸びすぎているところをカットしてから、理想の樹形目指して刈り込み剪定をすすめていきましょう。
庭木としてつつじを楽しむ場合は、お好きな形状に刈り込みしても問題ありません。
半円状に仕上げるのが基本ですが、生垣として育てている場合や目隠しとして使いたい場合は、長方形などお好きな形に整えてください。
はじめのうちは、バランスを取るのが難しいため、少し刈り込んだら、離れて全体を見てみるとよいでしょう。
そうすることで、刈り込みすぎを防ぐことができます。刈り込みすぎは木が弱る原因ともなってしまうため要注意です。
全体の形が定まったら、間引き剪定で枝の密度を調整します。
内側に向かって伸びている枝や伸びすぎてしまった枝を根元から切り取ります。
古くなって枯れた枝は、病害虫の原因となりやすいため、見つけたらしっかり取り除くと安心です。
間引き剪定をすることで、全体の風通しを良くすることができます。
幹の部分にも日があたりやすくなり、よりつつじが元気になるため、いらない枝は思い切って整理してあげましょう。
間引き剪定をしたあとは、全体のバランスをみて、必要に応じて軽く刈り込みをして整えるのもおすすめです。
「道具も無いし…つつじの剪定って本当に必要なのかな?」そう思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
今は元気なつつじの木も、剪定を怠ると花がつかなくなってしまったり、病害虫が発生してしまうリスクが高まってしまいます。
また、徒長枝がぐんぐん伸びて、ワイルドな樹形になってしまう可能性も。
枝数が増えやすいため、剪定しないで数年放置すると、樹形の維持が難しくなってしまいます。
つつじは日本に自生している植物なので、ある程度は放置していても枯れることはありませんが、庭木として鑑賞するためには、剪定は必須といえるでしょう。
つつじの剪定には、刈り込み鋏や剪定鋏などの道具が必要です。
自分で庭木を剪定するだけなら、プロ仕様の高級な道具ではなくても問題ありません。
誰でも使いやすく、すぐに購入できる剪定道具をご紹介します。
つつじの剪定では、刈り込み鋏は必須道具になります。楽に作業するためには、軽くて切れ味が良いものを選ぶのがおすすめです。柄がアルミ製のものや刃こぼれしにくい総焼入れの刈り込み鋏なら、初心者でも使いやすいでしょう。
剪定ばさみは、間引き剪定をする際に必要です。刈り込み鋏で代用することはできません。つつじの剪定では、軽量で小さめのものを選ぶと、作業しやすくなります。
刈り込み鋏で刈り込みを行った時など、顔に細かい枝が飛んでくることも。ゴーグルやフェイスガードなどで目を守ると安心です。
間引き剪定では、枝の間に手を入れて剪定を行います。尖った枝などでケガをしないためにも、軍手をつけて作業すると、スムーズに作業をすすめることができます。虫が苦手な方も、軍手があると安心です。
つつじを長く綺麗に楽しむためには、剪定時にいくつか注意すべきポイントがあります。これらのポイントを押さえておくことで、毎年綺麗な花をさかせるつつじを楽しむことができるはずです。
強剪定とは、太めの幹をカットしたり、枝を大幅に切り詰める剪定方法で、木に新しい枝をつけさせるために行われます。木の高さを抑えることができる剪定方法ですが、つつじには向いていない管理方法です。
幹をカットしたり、まるはだかになるまで枝を切り落としてしまうと、つつじが弱ってしまい、回復できない可能性もあります。つつじの剪定は、バランスを見ながら樹形を保つ程度にしてください。
剪定後に肥料を与えることで、花芽や新芽の促進につながります。
つつじには、効果が緩やかに続く緩効性化成肥料がおすすめです。
特に、花後は体力が落ちているため、適切な肥料を与えることで、成長を促進し、葉のツヤや翌年の花をより楽しむことができるでしょう。
つつじの剪定は、花が咲き終わった5月〜6月初旬に行い、刈り込み剪定と間引き剪定で、木全体のシルエットと木の健康をたもつことができます。
正しい剪定を行えば、毎年きれいで可愛らしい花を楽しむことができます。
道具を揃えて、ぜひ庭のつつじのお手入れにチャレンジしてみてください。
ARTICLE LIST
2024/10/15