シマトネリコの剪定は初心者でもできる!剪定方法や剪定時期、大きさを抑える方法
2024/08/31
2024/08/31
シマトネリコは、涼しげな葉の雰囲気と整った樹形で非常に人気の高い庭木です。
シンボルツリーとして玄関先に植えてあるという方も多いでしょう。
しかし、シマトネリコは成長が早いため、美しい樹形を保つためには定期的な剪定が必要となります。
庭木の剪定というと、専門的な知識が必要なのでは?と不安になるかもしれませんが、シマトネリコの剪定はコツさえ掴めば決して難しいものではありません。
この記事では、シマトネリコの剪定方法や最適な剪定時期、剪定のコツについて詳しく解説いたします。
目次
シマトネリコは、東南アジアや台湾などを原産とする常緑高木で、光沢のある小さな楕円形の葉が風にそよぎ、涼しげな雰囲気を醸し出します。
また、春から初夏にかけては白い小花を穂状に咲かせたあと、実(種)が風に乗って散るのが特徴です。
成長が非常に早く、病害虫にも強いため、シンボルツリーや目隠しとして庭に植えられることが多く、その優雅な姿は庭のアクセントとして人気を集めています。
ただし、シマトネリコは、剪定を怠ると非常に早いペースで成長してしまうため、定期的な剪定が必要です。
とはいえ、枝が細めで柔らかく、強めに剪定してしまってもすぐに新しい枝が生えてくるため、基本的な剪定方法をしっかりと押さえておけば、初心者でも簡単にお手入れできます。
シマトネリコの特徴を理解し、適切な方法で剪定を行えば、いつまでも美しい樹形を維持することができるでしょう。
シマトネリコは成長が早いため、剪定せずに何年も経つと、樹形が乱れてしまったり風通しが悪いことにより病害虫が発生したりと、様々なトラブルが発生する可能性があります。
たとえば、徒長枝が伸びてしまうと、全体的なバランスが失われるだけでなく、他の枝に栄養が回らなくなってしまう恐れもあります。
また、日当たりが良い場所に植えてある場合は、過度に大きくなってしまったり高さが伸びすぎてしまうこともあるようです。
条件がよければ、5m近くの大木になることもあり、そこまで大きくなってしまうと、自分で剪定するのも難しくなってしまいます。
年に1〜2回剪定するのがおすすめです。
シマトネリコの剪定は、コツさえつかめば簡単です。必要な道具をそろえて、トライしてみませんか?
剪定を成功させるために必要な道具と剪定時期について解説いたします。
シマトネリコの剪定を行う前に、剪定に必要な道具を用意しておくとスムーズに剪定作業を行えます。下記の道具があると作業しやすくあるはずです。
剪定ばさみは、シマトネリコの細い枝を切るのに最適な道具です。
軽量で扱いやすく、精密な作業ができます。また、使い慣れた形状なので、慣れない剪定作業でも気軽に行うことができるでしょう。
枝切り鋏は、太めの枝や幹を切る際に便利です。
長いハンドルと強力な刃を備えているため、てこの原理で簡単に太めの枝も切断することができます。小型のシマトネリコならなくても剪定作業を行えますが、伸びすぎたシマトネリコを剪定する時には必要不可欠な道具です。
シマトネリコの先端を剪定するためには、脚立があると安心です。
剪定作業中に安定した姿勢を保つことができるよう、高所・屋外での作業に適した脚立を選ぶのがおすすめ。滑り止めつきのものなど、安定感のあるものを選んでください。
軍手をはめて作業すると、剪定作業中に切断した枝から手を守ることができます。
剪定ばさみを使う時は外し、枝を集める時などにはめると作業しやすいはずです。
癒合剤は、剪定後の切り口を保護するために使用します。
癒合剤を塗ることで、切り口から細菌やカビが侵入したり、害虫が入るのを防ぎます。特に太い枝を切った後には、忘れずに使用しましょう。
シマトネリコの剪定を行う最適な時期は、春から初夏(4月から6月)または秋(9月から10月)とされています。
寒さが苦手なので、真冬は避け、日差しが暖かくなってきたころから秋ごろまでに剪定すると失敗しにくいとされています。
夏は成長速度が早いため、剪定で多少枝を落としすぎても回復が早く、樹形を整えやすいのが特徴です。
秋にも軽い剪定を行うと、葉がさみしくなる冬に向けて樹木の形を整えることができ、全体的なバランスを保つことができます。
6月は花芽がつく時期ですので、シマトネリコの花や実を鑑賞したい場合は、6月は剪定を控えることをおすすめします。
シマトネリコを剪定する際には、下記で紹介するコツを押さえることで、簡単に美しい樹形を維持することができます。
剪定前に下記のポイントをチェックしてみてください。
シマトネリコの樹形を整えるための基本テクニックとして、樹形は逆ハの字にするのが鉄板です。
根元付近から生えてくる細い枝や、地面に近い部分の枝は、早めに取り除くと樹皮を綺麗に保つことができます。
また、すらっとしたシマトネリコ独特の樹形を保つためには、根元周りがすっきりしている必要があります。
根元付近の枝は思い切って全部落としてしまいましょう。
シマトネリコを適切なサイズに保つために、「芯止め」という剪定を行います。
芯止めとは、主幹(中心となる枝)の上部を切り落とすことで、それ以上の成長を抑える剪定法です。
芯止めすることで、樹高をコントロールすることができ、上への成長をストップすることができます。高さがあると、壮観ですが、自分での手入れが難しくなるため、バランスを見て最適な高さで芯止めしておくと安心です。
透かし剪定とは、全体のバランスを整えるために、内側の枝を間引く剪定方法です。
透かし剪定をすることで、古い枝や邪魔な枝を取り除き、風通しをよくすることができます。
風通しをよくすることで、病害虫の発生を防ぐ効果もあるため、年に1回は透かし剪定をするのがおすすめです。
枝が重なり合っている部分や、弱々しい枝、古くなった枝を取り除くことで、全体の見た目がすっきりとし、健康的な成長を促します。
また、透かし剪定を行うことで、主幹まで均等に光を浴びることができるようになり、より健康的な成長が期待できます。
最後にシマトネリコの剪定に関してよくある質問をまとめました。剪定時に気になることがある方は、参考にしてみてください。
シマトネリコは成長が早いため、比較的早く新しい葉や枝を出します。
適切な時期に剪定を行った場合、1~2週間で新芽が見られることが多いです。
春や初夏に剪定を行うと、植物の成長が活発なため、回復も早く、すぐに新しい葉生い茂るでしょう。
シマトネリコは刈り込みにも強い植物です。
強めの剪定で全体を均一に刈り込んで形を整えても、痛みにくいと言われています。
ただし、強剪定を行うと樹形が丸くなったり貧弱になりやすいため、自然な風合いを保ちたい場合は、枝を選び、余分な枝のみ剪定するようにしてください。
シマトネリコは、初心者でも剪定やお手入れをしやすい庭木です。
定期的に剪定することで、理想の樹形を保つことができるでしょう。
年に1〜2度、家族を見守るシンボルツリーのお手入れをしてみませんか?
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