庭仕事や掃除で水を利用する際、ホースがあるととても便利です。しかしホースは蛇口の形状に合ったニップルを選ばないと、使用できなかったり周囲が水浸しになったりする可能性があります。

ホースを取り付ける際は、蛇口の形状をよく確認して、適切なニップルとホースを選びましょう。
この記事では、ホース選びの際のポイントや蛇口の形状ごとにおすすめのホース用ニップルについてご紹介します。ホース選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

どんな蛇口にもつけられるホースはある?

水道の形状はさまざまです。どのような蛇口にも取り付けられるホースがあればとても便利ですが、そのような万能ホースは存在するのでしょうか?

万能ホースの販売は少ない

水道には口径、形状などさまざまな違いがあります。そのため、どの蛇口にも100%対応できるホースは2024年1月現在では、ほとんど販売されていません。

以下の「ぴったりホース」は、25mm口径の蛇口までであれば、どの水道でも対応できます。ただし、一般的なハンドル型の蛇口には対応できません。

【文化雑巾】プロ用ハウスクリーニング清掃用品『店舗まるとぴっか美館』:ぴったりホース

このことから、ホースを取り付ける際は、取り付ける水道に合った製品を選ぶ必要があるといえます。

蛇口・水栓

ホース選びで大切なのは蛇口に合ったニップル

ホース選びの際に大切なのは、ニップルの形状です。ニップルとは蛇口とホースをつなぐジョイント部分のことを言います。

蛇口に合ったニップルを選ぶことで、ホースと水道を繋げます。逆を言えば、ニップルと蛇口が正しく接合できないと、ホースは使用できません。

適切なニップルを購入するために、まずはご自宅の蛇口の形状を確認してみましょう。

家庭でよく見る蛇口の形状

家庭でよく見る蛇口の形状は、おもに以下の5つです。

  • ・万能水栓
  • ・横水栓
  • ・自在水栓
  • ・泡沫水栓
  • ・洗濯機用水栓

それぞれの特徴について、見ていきましょう。

万能水栓

一般的な水道のイメージといえば、万能水栓ではないでしょうか。万能水栓は家だけでなく公園や学校、公共施設など、さまざまな場所で使用されています。

排水部分が回転するため、蛇口から直接水を飲むこともできます。

横水栓

横水栓は先端が丸く、排水部分は固定されている蛇口のことを言います。水の勢いが強く、屋外に設置されていることが多い蛇口です。

自在水栓

排水の部分が長く、左右に動かせるタイプを自在水栓と言います。古い台所に取り付けられていることがあります。

泡沫水栓

現代の住宅で見かけることが多い蛇口が、泡沫水栓です。水流に空気を含ませているため、節水・水はね防止効果があります。

洗濯機用水栓

洗濯機用水栓はその名の通り、洗濯機に使用する水道のことです。洗濯機用水栓は他の蛇口よりも水を勢い良く使用するため、古いホースや劣化した蛇口の場合、水圧でホースが外れてしまうこともあります。

水道の形状ごとのおすすめニップル

ホースを水道に取り付ける際は、蛇口に合った適切なニップルを選ぶことが大切です。ここからは、水道の形状ごとのおすすめのニップルをご紹介します。

万能・横・自在水栓に対応しているニップル

蛇口側のニップルとホースに取り付けるコネクターがセットになったニップルです。万能・横・自在水栓のほかに角蛇口や地下散水栓にも対応しています。水圧とネジで固定をするため、水漏れがしにくい点が魅力です。

 泡沫水栓に対応しているニップル

こちらは、泡沫蛇口と呼ばれるタイプの蛇口に使用できるニップルです。泡沫蛇口は、形状のタイプが細かく分かれており、どのニップルを選べば良いか迷ってしまいがちです。

こちらの商品は、3種類の泡沫蛇口に対応できるニップルがセットになっています。ご自宅の泡沫蛇口のタイプがわからない方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

洗濯機水栓に対応しているニップル

こちらは洗濯機用のニップルです。万が一ホースが外れてしまった際、緊急止水栓が作動するタイプのため、洗濯機のトラブルで洗面所を水浸しにするのを防げます。

取り付け方法も簡単なため、不器用な方でもスムーズに設置が可能です。

蛇口にホースを取り付ける際の注意点

蛇口にホースを取り付ける際、誤った取り付け方をしたり適切な製品を選んだりしないと、事故やトラブルが発生する可能性があります。

ここからは蛇口にホースを取り付ける際の注意点について、確認しておきましょう。

ニップルはしっかり固定する

ニップルがしっかり固定できていないと、水圧によってホースが外れてしまうことがあります。ニップルが蛇口に正しく固定できていることを確認してから、蛇口をひねるようにしましょう。

ホースの長さに注意する

ホース選びの際は、水道からホースを使用する場所までの距離を計算した上で、ホースの長さを選択しましょう。

長すぎるホースは、使用している最中に家財や物にぶつかり、破損させたり傷をつけたりする可能性があります。短すぎるホースでは使用場所まで水が届かなかったり、引っ張った衝撃でホースが抜けてしまったりすることもあるかもしれません。

使用用途に合わせたホースを選ぶ

一口にホースといっても、太さや素材はさまざまです。また、「じょうろタイプ」「シャワータイプ」など、排水のタイプにも差があります。

価格にもばらつきがあるため、使用目的や予算に合わせて、ホースを選びましょう。ホースの種類については、以下の記事で詳しく解説しています。

ホース選びに迷う方は、ぜひ参考にしてください。

水圧は少しずつ強くする

ホースが取り付けられた蛇口をひねる際は、少しずつひねるようにしてください。

ニップル・ホースがきちんと接合できていない場合、水漏れが発生します。強く蛇口をひねってしまうと、ニップルやホースが水圧によって抜けてしまい、周囲が水浸しになってしまうかもしれません。

弱い水圧であれば、少ない被害ですぐに取り付け直しができます。

蛇口に合わせてニップルとホースを選ぼう

蛇口やホース、その2つを結ぶニップルは、種類が多いため水栓の形状をよく確認し、使用目的に合った品を選ぶことが大切です。蛇口に合ったニップルとホースを取り付けて、水を利用するシーンの利便性を高めていきましょう。

ウォシュレット