蛇口の水がでるところってどうやって掃除すれば良いの?水垢・黒カビ汚れを撃退!
2024/01/31
2024/01/31
キッチンや洗面所など、水回りをピカピカにすると気持ちが良いですよね!
しかし蛇口のお掃除、特に水が出るところを綺麗にするのは難しいと感じている方が多いのではないでしょうか?蛇口は「ぬめり」や「黒カビ」、「水垢」などの汚れが溜まりやすく、それぞれの汚れに合った方法で掃除しないと効果がでません。
この記事では、蛇口の水が出るところをピカピカにする方法をくわしくご紹介いたします。水回りを完璧に綺麗にしたい方は、ぜひチェックしてみてください!
目次
蛇口の水がでるところを「吐水口(とすいこう)」といいます。水道管を通って運ばれてきた水道水は、家の中の配管や給湯器を通過し、吐水口から排出されます。吐水口の形状は、蛇口によって様々です。
たとえば、シャワー切り替え機能付きの蛇口なら、シャワーヘッドのように小さな穴が空いたプレートの真ん中に、ストレートに水を出すための穴がある吐水口になっているでしょう。節水機能付きの蛇口なら、吐水口にキャップがついていることも。
複雑なつくりをしている吐水口ですが、付きやすい汚れはどのタイプの吐水口も同じで、主に黒カビ・水垢・ロドトルラ(ピンク汚れ)のどれかとなります。
それぞれどんな汚れなのか、汚れの種類と原因について解説いたします。
まず、わかりやすい汚れが黒カビです。蛇口に汚れがたまっていると、汚れをエサに黒カビが繁殖してしまいます。蛇口を裏から見たら真っ黒だった…なんてこともあるみたいです。
黒カビは、湿度が80%前後、温度が20度から30度の環境でタンパク質や糖質などのエサがあると繁殖しやすいと言われています。吐水口は湿度も温度も黒カビにとって適温で、吐水口に付着した油はねや食べ物汚れはエサとして最適です。
黒カビは菌糸(きんし)と呼ばれれる糸状の根のような部位を持ち、一度付着すると菌糸を伸ばして成長するといった特徴があります。菌糸は取り除くのが難しく、一度菌糸が深くまで根付くと表面の黒カビを除去しても、内部から黒カビが発生してしまうようになってしまうのです。
そのため、黒カビは見つけたらすぐに除去するのが好ましい汚れといえるでしょう。
お風呂場の鏡やシンクにつくカサカサした白っぽい汚れが水垢です。水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化し固まってしまうと水垢になります。
吐水口直下の水が出るところよりも、吐水口のサイドやシャワーパーツの外側など、水が溜まりにくく蒸発しやすい場所は水垢汚れが溜まりやすい場所です。
水道水には必ずミネラル分が含まれているので、水回りの水垢汚れは防ぎ用がありません。ただし、ガサガサした手触りの頑固な水垢汚れになる前に取り除くことで、掃除が楽になります。
ロドトルラとは、水回りに発生しやすい赤みがかったぬめり汚れをさします。ピンクカビや赤カビと呼ばれることもあります。「カビ」と呼ばれますが、カビの一種ではなく酵母菌の一種で、繁殖速度が早いのが特徴です。
水分があるところなら、どこでも繁殖するおそれがありますが、皮脂や石鹸カスが溜まっている場所を特に好みます。
黒カビや水垢よりも落としやすい汚れですが、色素を持つので、細かな傷があるところやシミやすい素材だと、ピンクっぽい色が染み付いてしまうことがあります。
ロドトルラ自体には害がないので、健康体の人であればロドトルラが付着する蛇口から水を飲んでも問題ありませんが、有害なカビのエサとなることがあるため、なるべく早めに除去しておくと安心です。
蛇口の水が出るところの汚れには、主に3種類あることがわかりましたが、これらの予防・掃除にはクエン酸が大活躍します!どの汚れも酸に弱い性質があるので、初期の汚れなら弱酸性のクエン酸で落とし切ることができるのです。
クエン酸での一番簡単な掃除方法は「つけおき洗い」です。お湯を1リットル程度、バケツや桶などの容器に溜め、大さじ1杯のクエン酸を溶かします。溶かしたら、吐水口全体がつかるように容器にいれ、1時間程度放置してください。
つけ置きすると、酸が汚れをとかしてくれるので、汚れがホロホロと水の中に落ちていくのがわかるでしょう。
つけおきが終わったら、汚れがのこっていないか確認し、残っていたら軽く綿棒や古い歯ブラシで磨いてお掃除終了です。
シャワーヘッドタイプの吐水口は、小さな穴に汚れが溜まりやすいので、通常の蛇口よりもこまめなお手入れが必要です。さらに、見える部分だけ外側からこすると、シャワーヘッドが目詰まりする恐れもあります。
一手間かかりますが、つけおきする時に分解してからつけおきすると、汚れが落ちやすく長い目で見てお手入れが楽になりますよ!
シャワーヘッドの分解方法は製品によって異なりますが、一般的には、中央の吐水口についているフィルターキャップを回して外す→内部のフィルターやパッキンを出す→ドライバーでネジを外し、シャワーヘッドを外すといった順で分解できます。説明書を見ると詳しく書かれているので、手順がわからなかったりどこまでパーツを外せば良いのかわからない方は、説明書を読みながら分解してみてください。
最近では、節水や水はね防止のために泡沫ユニットが組み込まれた蛇口が増えています。泡沫機能がついていると、水の中に細かな空気が混ざり、柔らかな使用感や節水効果を得られます。
泡沫ユニットはフィルター状になっているため、吐水口に汚れがたまると泡沫ユニットにまで汚れが浸透してしまうことも。ですので、蛇口の汚れがひどい時には、泡沫ユニットも分解してつけおき洗いすると、よりピカピカな状態にすることができます。
蛇口の吐水口に黒カビが発生していたら、クエン酸だけでは力不足です。とはいえ、飲み水としても使用する水道の蛇口に、カビキラーなどの強力な洗剤を使うのは、不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこでオススメなのが重曹です。クエン酸と重曹を使って発泡させることで、カビを浮かし落としやすくすることができるのです。クエン酸と重曹なら、どちらも食用として使える体に優しい成分なので、水回りの洗剤としても安心できます。
また、重曹には研磨作用もあるので、重曹を歯ブラシにつけて磨くのも効果的です。
お掃除方法は、黒カビが気になるところにクエン酸と重曹を1対1の割合でふりかけ、少量の水をたらし発泡させます。発泡が落ち着いたら、古い歯ブラシで軽くこすりながら黒カビを落としてください。
細かい溝や穴に入り込んだ汚れは、爪楊枝の先端で掻き出すと、傷つけずに取れます。
蛇口の水が出るところは、ほとんど一日中濡れているので、綺麗に保つのが難しい場所です。
汚れを予防するためには、こまめに掃除するのが一番ですが、毎日使い終わったら水気を取り除くのも効果があります。夜ご飯の後など、一日に一度、吐水口周りに綺麗な水をかけ、最後に綺麗な布で水気を拭き取るのがオススメです。
蛇口の水が出るところの掃除方法をご紹介しました。吐水口までピカピカにして、気持ち良い水回りをキープできると良いですね!
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