「水道の蛇口ハンドルが使いにくい」

「おしゃれな蛇口ハンドルに交換したい」

蛇口ハンドルの交換をしたいと考える方は、DIYでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。自分で蛇口ハンドルの交換をすることで、費用の削減ができます。

この記事では、水道の蛇口ハンドルの交換方法をご紹介します。DIYで蛇口ハンドルを交換する場合の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

蛇口・水栓

蛇口のハンドルの種類

水道のハンドルには、次の3種類があります。

  • ・ハンドルタイプ
  • ・レバータイプ
  • ・サーモスタットタイプ

それぞれの特徴をご紹介します。

ハンドルタイプ

ハンドルタイプとは、ハンドルレバーを回転して使用する蛇口のことを指します。

昔からあるタイプの蛇口のため、デザインが豊富な点がハンドルタイプの魅力です。交換の自由度も高いため、これまで使用していた蛇口と違うメーカーであっても、取り付けができるケースが多くあります。

ただし、ハンドルタイプは水を出す際に握力が必要です。高齢の方や小さなお子さんなど、力がない人にとっては使いにくさを感じる可能性があります。

レバータイプ

レバータイプの蛇口は、蛇口レバーを上下、もしくは左右に動かして使用します。

蛇口の操作が簡単にでき、力を入れずに水やお湯を出せる点がレバータイプのメリットです。

しかしレバータイプのハンドルは、蛇口部分との組み合わせの自由度が低い傾向にあります。蛇口のメーカーと違うハンドルを取り付けると、水漏れや故障のリスクが高まるため、レバータイプのハンドルを設置する際は必ず蛇口のメーカーを確認してください。

蛇口のメーカーは、蛇口本体についているシールや説明書に記載されています。

サーモスタットタイプ

サーモスタットタイプとは、T字型・L字型の形状をした蛇口ハンドルのことを指します。蛇口の内部にサーモスタットカートリッジが設置されており、お湯と水の量を調整し、指定した温度で吐水する点がサーモスタットタイプの特徴です。

サーモスタットタイプの蛇口もDIYで交換ができますが、構造が複雑なため、蛇口交換に慣れていないと失敗する可能性があります。

交換するのに必要な工具

水道蛇口のハンドル交換をDIYでおこなうにあたって、ドライバーレンチが必要です。

ドライバーとレンチは、ご自宅の水道の蛇口に取り付けられたビスと、同じサイズであることが条件です。まずはビスの大きさを測った上で、適したサイズの工具を用意してください。

水道の蛇口の交換方法

ここからはそれぞれの蛇口の交換方法をご紹介します。DIYで水道蛇口のハンドル交換にチャレンジする予定の方は、ぜひ参考にしてください。

ハンドルタイプの蛇口を交換する場合

ハンドルタイプの蛇口を交換する際は、まずはハンドル上部のビスを外します。ビスはプラスドライバーで外せます。ビスにキャップがついている場合は、キャップの隙間にマイナスドライバーを差し込んで外してください。

ハンドルをシングルレバーに交換する場合は、蛇口の上部のナット部分から交換が必要です。ハンドル下にあるナット部分を、レンチで挟んで蛇口を外します。

ハンドルのビス、もしくはナット部分がゆるんだら、ハンドルとアダプターを外します。ナット部分から外した場合は、蛇口の中にある「ケレップ」というコマのような形状の部品を取り出します。

その後、新しいハンドル・もしくはシングルレバーをこれまでと逆の手順で取り付け、水が出ることが確認できれば蛇口の交換は完了です。

レバータイプの蛇口を交換する場合

レバータイプの蛇口を交換する場合、まずはレバーのビスを外します。ビスはレバー正面かレバー上部のキャップの下にあります。キャップの下にある場合は、ドライバーを差し込んでキャップを外してから、ビスを取り出してください。

ビスがついていないレバータイプの蛇口であれば、そのまま引き抜いても問題ありません。

レバーが外れたら、新しいレバーハンドルの蛇口を取り付けます。しっかりビスを固定し、水漏れを防いでください。

その後、水が出ることを確認し、蛇口の交換は完了です。

サーモスタットハンドルの蛇口を交換する場合

サーモスタットハンドルの蛇口を交換する際は、レバータイプ同様にビスを探してハンドル部分を取り外します。

ビスがついていないタイプであれば、そのまま引き抜いて取り外しても大丈夫です。ハンドルと繋がっているカートリッジの部分は、取り外さないように注意してください。

ハンドルの取り外しが完了したら、新しいハンドルを取り付けます。ビスで固定し、水が問題なく出ることをチェックしてください。

使用感に不具合が見られなければ、取り付け完了です。

ハンドルが外れない場合

ビスやレンチを回してもハンドルが外れないことがあります。

ハンドルが外れない原因の多くが、水垢や汚れなどの付着によるものです。水垢・汚れを洗い落とした状態で、再びハンドルを外してみてください。

それでもハンドルが取り外せない場合は、洗剤を用いて滑りを良くすることで解決する可能性があります。中性洗剤や石鹸などを使用して、ハンドルが外れるかどうか試してみてください。

強い酸性の洗剤は、蛇口やハンドルの金属が傷む原因となるため、使用しないほうが安心です。

水道の蛇口を交換する際の注意点

蛇口の交換をDIYでおこなう際、次の点に注意が必要です。

  • ・水道の元栓をしめてから作業開始
  • ・賃貸の場合は交換したハンドルの部品を残しておく
  • ・古い蛇口の場合は蛇口ごと交換を
  • ・違うタイプのハンドルへの交換は互換性をチェック

それぞれの内容を解説します。

水道の元栓をしめてから作業開始

水道の蛇口のハンドル交換をする際、必ず水道の元栓を閉めてから作業を開始してください。元栓がしまっていない状態で蛇口のハンドル交換をすると、水漏れが発生するリスクがあります。

水道の元栓の場所は、集合住宅であれば玄関の横に設置されている扉の中にあります。戸建ての場合は、駐車場や庭の地面などに設置されていることがほとんどです。

蛇口ハンドルを時計回りに回転させて、しっかり元栓を閉めてください。

賃貸の場合は交換したハンドルの部品を残しておく

賃貸にお住まいの場合、退去時に原状回復をしなくてはなりません。蛇口のハンドルを交換したまま部屋を引き渡すことはできないため、引っ越しの際は元の蛇口ハンドルに戻す作業が必要です。

元のハンドルの置き場所がわからなくならないよう、交換時に大切に保管しておいてください。

古い蛇口の場合は蛇口ごと交換を

古い蛇口のハンドル交換をする場合は、蛇口ごと交換したほうが安心です。

古い蛇口は廃盤になっていることが多く、新しい蛇口ハンドルを設置できないケースがあります。また、蛇口が経年劣化していることで、ハンドル交換の作業の際に水漏れを起こす可能性も考えられます。

さらに、古い蛇口に新しいハンドルが取り付けられると、蛇口の古さがより目立ってしまうこともあるかもしれません。

古すぎる蛇口は使用せず、蛇口ごと交換することを検討してみてください。

違うタイプのハンドルへの交換は互換性をチェック

蛇口のハンドルは、異なるタイプに交換が可能です。たとえば、ハンドルタイプからレバーハンドルタイプに付け替えることもできます。

ただし、これまでの蛇口ハンドルと異なるハンドルに交換する際は、蛇口ハンドルに互換性が必要です。また、メーカーも揃えることで、より安心して使用できます。

蛇口ハンドルの互換性は、製品説明に記載されています。必ず自宅の蛇口に取り付けられるタイプであることを確認した上で、購入してください。

不安な場合はプロに依頼する

水道の蛇口ハンドルの交換は、DIYでも可能です。しかしDIYでの作業は水漏れや蛇口の破損など、リスクが高くなります。

また、うまく取り付けることができたように見えても、使用を続けるうちに不具合が発生するケースは少なくありません。

DIYでの蛇口の交換に不安を抱える方は、プロに依頼したほうが安心です。プロに蛇口ハンドルの交換を依頼することで、短時間で交換作業が済み、手間の削減と時間の節約が叶います。

また、蛇口ハンドルの交換の際に、その他の水回りのトラブルも相談できます。蛇口ハンドル以外に、お風呂や洗面、キッチンなどの使い勝手に悩んでいる方は、プロに相談してみてください。

水道の蛇口の交換をして水回りの利便性アップ!

水道の蛇口を交換することで、水やお湯を出しやすくなります。水回りが使いやすくなれば、生活のストレスの軽減が可能です。

蛇口の交換をDIYでおこなうのはそれほど難しくないため、費用を抑えたい方は記事を参考にして、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

蛇口・水栓