仕事に家事に忙しく、「時間がない」とお悩みの皆さん。

「しない家事」という言葉を知っていますか?

そう、実はしなくても良い家事はたくさんあって、それらを「しない」だけで日々の時間に余裕が生まれるんです。

今回は「しない家事」とは何なのか、また基本的な考え方をご紹介します。

しない家事とは何なのか?

White question mark symbol on a gray desk on blue. QandA FAQ

まず、「しない家事」とは何を意味するのでしょうか?

家事を全くしない、ということではありません。

あくまでも、する必要のない家事をせず、家事の負担を減らすという考え方です。

「家事を時短でする」や「夫婦で家事を分担する」などの考え方とは違い、家事そのもので必要のないものを減らすのです。

そもそも現在、どのくらいの時間を家事にかけているか、考えたことはありますか?

国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、60歳未満の家庭の妻の 1 日の平均家事時間は、平日休日ともに4〜5時間との調査結果が出ています。

もし仮に毎日仕事を8時間している人であれば、仕事や家事など「しなければならないこと」に1日の大半の時間をかけていることが分かります。

夫の平均家事時間は1時間弱と比較するとかなり短いことも要因ではありますが、それでも日常生活の多くの時間を家事に費やしていることが分かります。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所)

こうして日々多くの時間を家事に費やしていますが、その家事は本当に全て必要で、しなければならないことでしょうか?

その中に「しない家事」があっても良いはずです。

しない家事の3つの考え方

それでは、「しない家事」はどんな考え方がベースとなっているのでしょうか?

「しない家事」を実践するために、大切な考え方を3つに分けて見ていきましょう。

あまり気乗りのしない家事には時間をかけないこと

「しない家事」実践のための大切な考え方1つ目は、「あまり気乗りのしない家事には時間をかけない」です。

皆さん、毎日している家事のうち、どれが得意・好きで、どれが苦手・嫌いですか?

「料理は好きでも皿洗いは嫌い」とか「洗濯は好きでも畳むのは面倒」とか、人それぞれ様々な意見があると思います。

それでは、その気乗りのしない家事に「時間をかけない」もしくはそもそも「しない」という選択をとってみましょう。

  • 皿洗いが嫌いなので、食洗機を買う
  • 洗濯を畳むのが面倒なので、畳まずに干したまま次も使う
  • アイロンがけが苦手なので、アイロンをかけなくてもシワができないシャツを買う
  • 掃除が面倒なので、ロボット掃除機を買う

このように、「時間をかけない」もしくは「しない」という選択をとっても案外問題がないことが分かります。

そして、「しない家事」を選択することで、他に本当にしたいことや時間をかけたいことに、時間と労力を費やすことができます。

家事の負担が少なくなることはもちろん、時間を費やすことが自分の好きなことや得意なことになれば、生活が豊かで楽しくなることが想像できます。

気乗りのしない家事には時間をかける必要はなく、場合によってはする必要すらないのです。

パターン化することで決断に時間をかけないこと

「しない家事」実践のための大切な考え方2つ目は、「パターン化することで決断に時間をかけない」です。

「パターン化する」というのは、「家事をルーチン化する」「家事のやり方を予め決めておく」という言葉に言い換えることができます。

予め家事のやり方を決めておいて、家事をする時にその都度考え決断を下す必要がないようにしておくのです。

例えばこのような場合が考えられます。

  • お弁当のレシピを決める時

お弁当を作るのが面倒でも、お弁当を職場に持っていきたいという人も多いはずです。

そんな人は、曜日毎にお弁当レシピの内容を大まかに決めパターン化することで、決断する時間を減らしましょう。

例えば、「月曜日はパンとスープ」「火曜日はおにぎりと卵焼きと冷食の肉」など、曜日毎にお弁当に入れる食べ物の種類を決めパターン化しておくことで、決断の時間を短くすることができます。

毎日レシピを決めるのに一から悩む必要はないのです。

また、それに合わせて冷蔵庫の中身を整理することもでき、実際に料理をする時の時間短縮にも繋がるので一石二鳥です。

  • 仕事の服を選ぶ時

通勤する前、服選びに時間はかけられないですが、かと言って適当にすることもできません。

だからと言って、毎朝タンスの前であれこれ服を取り出して、どれにするか迷っていませんか?

その決断の時間を、服選びをパターン化することで減らすことができます。

例えば、曜日によって着るシャツを決めておいたり、スカートにするかパンツにするかを毎日交互にするなど、パターン化の方法は様々あります。

自分の仕事や気分に合う方法でパターン化してみてはいかがでしょうか。

「家事に関する決断なんて一瞬なのでは?」と疑問に思い、必要性を感じない人もいますね。

ですが、決断を下すのにそれほど多くの時間がかからないにしても、日々の積み重ねで案外時間が取られてしまっていたり、知らないうちにストレスを感じてしまっているのです。

いまいるべきものしか持たないこと

「しない家事」実践のための大切な考え方3つ目は、「いまいるべきものしか持たない」です。

家にあるものは、全て必要なものですか?

今の生活に必要でないものを置いておくだけで、収納に時間がかかり、また、その分ほこりが溜まりやすくなり掃除を増やすことに繋がりかねません。

今必要のないものは「持たない」でいいのです。

例えば、こんなものがあります。

  • 引出物でもらったマグカップ
  • 様々なサイズのサランラップ
  • 洗うのが面倒なお弁当箱

特に、日常でよく使うけど多くの種類があり、使うたびに決断に時間がかかってしまうものや、少し扱うのに面倒で使うだけで時間がかかってしまうものなどがあります。

ついつい便利だからと買ってしまうものでも、結果として知らない間に家事の時間を増やしてしまっているのかもしれません。

「人にもらったから」「いつか使うだろうから」と捨てられない理由は様々あると思います。

しかし、今の生活に必要がないのであれば、思い切って「持たない」という選択肢を取ったとしても、案外問題がなかった、なんてこともありますね。

「いまいるべきものしか持たない」ことで、「しない家事」実践に繋がります。

まとめ

いかがでしたか?

「しない家事」とは家事で必要のないものを減らすことです。

毎日必要だと思って時間をかけている家事、もしくは知らないうちに時間を費やしている家事の中には、案外「しなくてもいいこと」があるかもしれません。

  • あまり気乗りのしない家事には時間をかけないこと
  • パターン化することで決断に時間をかけないこと
  • いまいるべきものしか持たないこと

「しない家事」を実践する上で大切な考え方はこれらの3つですが、その具体的な内容は人それぞれです。

自分に合う「しない家事」の方法を上記3つの考えと照らし合わせて、練り出してみてはいかがでしょうか。

また、こうして「しない家事」を実践することで、「したい」ことに時間をかけることができます。

日々をより楽しくストレスの少ないものにするためにも、まず一つ、明日から「しない家事」を見つけてみることをおすすめします。