エコキュートの室外機から水漏れが発生した場合、エコキュート配管内部が破損しているかもしれません。正しく対処することで、安全にエコキュートを使用できます。

この記事では、エコキュートの室外機の水漏れが発生した場合の対処方法について、ご紹介します。

また、室外機の修理や交換が必要ない水漏れの症状や、水漏れが発生する原因、修理・交換の費用相場についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュート

エコキュートの室外機の水漏れの処置方法

エコキュートの室外機から水漏れが発生した際、すぐに行うべきことと、やらない方が良いことがあります。

それぞれの内容について、解説します。

電源を切り止水栓を閉める

エコキュートの水漏れを確認したら、まずは電源を切りましょう。機器の内部で水漏れが発生していた場合、電気系統に影響を与えたり、感電したりするリスクが高まるためです。

電源を切ったら、エコキュートの配管の止水栓を閉めます。止水栓の位置は、取扱説明書に記載されています。止水栓の場所がわからない方は、確認してみてください。

水漏れ補修テープは巻かない

エコキュートの室外機に水漏れが発生していた際に、配管に水漏れ補修テープを巻くのは避けたほうが安心です。

エコキュートは複雑なつくりをしています。補修テープを巻く際に、誤って別の部分を傷つけてしまうリスクが発生します。また、水漏れ補修テープはあくまで応急処置です。補修テープだけで一時的に水漏れが納まったとしても、配管の劣化や破損は進行する可能性があります。

エコキュートの室外機の水漏れを発見したら、自分で処理はしないようにしてください。

メーカーや業者に修理・交換の連絡をする

電源を切り、止水栓を閉めたら、エコキュートの製造メーカーか住宅機器の業者に連絡をして、修理・交換の依頼をしてください。

修理・交換の費用は後述の「エコキュートの修理・交換費用の相場」で、解説します。

水漏れの症状がなければエラー解除を

水漏れの症状を確認できていないのに、エラーコードや水漏れのエラーなどが発生している場合、システムが誤作動を起こしている可能性もあります。

製品の説明書の内容に沿って、エラーコードの解除をおこなってください。その後、問題なく使用できるようであれば、システムの誤認であると考えられます。

ただし寿命が近いエコキュートの場合は、今後も誤作動を発生させる可能性があります。使用に問題がない場合でも、なるべく早く業者やメーカーに点検依頼をしておいたほうが安心です。

室外機が水漏れをしていても問題ない症状

室外機から水漏れをしていても、以下の症状であれば基本的に慌てる必要はありません。

  • ・ドレンホースから少量の水漏れ
  • ・タンクの排水口から水漏れ
  • ・長期間未使用のエコキュートを使用した際の水漏れ

これらの症状は、エコキュートが正常に作動していても発生します。しばらくして排水が終われば、とくに問題はありません。

一方で、上記3つの症状がいつまでも続くようであれば、メーカーや業者に確認することをおすすめします。

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そもそも水漏れが発生する原因とは?

エコキュートの室外機から水漏れが発生する原因は、主に次の5つによるものです。

  • ・結露が発生している
  • ・配管の破損
  • ・排水ホースのつまり
  • ・寿命による劣化
  • ・移動による破損・配管のズレ

それぞれの内容について、ご紹介します。

結露が発生している

室外機は、外気を吸って熱を作り、冷たい空気を排出します。夏や冬は外気と室外機内部の温度差が高くなるため、室外機に結露が発生しがちです。

結露はドレンホースを伝って排出されます。結露による水漏れは機器の故障ではないため、対処する必要はありません。

配管の破損

室外機の内部にある配管が破損をし、水漏れが発生している可能性があります。

配管の破損の原因はさまざまですが、凍結やメンテナンス不足が大きな理由として考えられます。エコキュートの凍結防止策を用いたり、定期的な水抜きをしたりすることで配管の破損による水漏れを防げます。

排水ホースのつまり

排水ホースに汚れが溜まると、ホースがつまってしまいます。排水されるべき水が室外機の内部に溜まった結果、水漏れが起きているのかもしれません。

排水ホース周りを定期的に掃除して、つまりが発生しないようにしてください。

寿命による劣化

エコキュートの寿命は、10年前後とされています。10年以上使用しているエコキュートは、寿命による劣化が見られます。

寿命による劣化の症状として水漏れが発生するケースは少なくありません。修理をすれば症状は改善しますが、経年したエコキュートは、すぐに別の部分に不具合が発生する可能性があります。

寿命による劣化をエコキュートに感じられた場合、買い替えも検討してみてください。

移動による破損・配管のズレ

エコキュートの室外機を、自分でどかしたり移動させたりする際、外壁や家財にぶつけて室外機が破損することがあります。また、衝撃によって配管の位置がズレることも、少なくありません。

エコキュートの室外機は、位置や配管の繋がりなど、プロによる正しい整備が行われた上で設置されています。移動させる際は自分で動かさず、専門の会社に依頼したほうが安心です。

エコキュートの水漏れの可能性がある症状

室外機に明らかな水漏れの症状がない場合でも、内部で水漏れが発生しているケースもあります。

以下の症状が現れたら、室外機の水漏れを疑ってみてください。

お湯が出ない・出が悪い

お湯が出なかったり、お湯の出が悪かったりする理由は、室外機や内部の配管の故障が考えられます。

エコキュートは室外機の熱でお湯を沸かし、そのお湯を貯湯タンクに送ります。お湯が出なかったり水が出なかったりする場合、室外機と貯湯タンクを繋ぐ配管に、亀裂や破損が生じているかもしれません。

「お湯が切れました」のエラーが出る

エコキュートの貯湯タンクは、基本的にお湯を切らすことはありません。お湯がないエラーが発生した場合は、室外機と貯湯タンクを繋ぐ配管に不具合や水もれが生じ、貯湯タンクにお湯が溜められない症状が発生している可能性があります。

光熱費が高くなる

水漏れが起きているエコキュートの室外機は、足りないお湯を沸かそうとして、エネルギーをより多く消費します。

その結果、光熱費が高くなります。

急に光熱費の請求が高くなったと感じたら、室外機の水漏れを疑ってみてください。

エコキュートの修理・交換費用の相場

エコキュートの室外機に水漏れが発生したら、修理か交換が必要です。

エコキュートの使用年数が5年前後であれば、修理をおすすめします。修理費用は、1万円〜20万円ほどが費用相場です。値段の幅がとても広い理由は、メーカーや症状などによって作業内容が異なるためです。

エコキュートの使用年数が10年前後の場合は、交換を検討してみてください。交換費用の相場は、40万円〜50万円前後です。

以下の記事に、修理・交換費用の目安をより詳しく記載しています。エコキュートの室外機の水漏れに悩む方は、ぜひチェックしてみてください。

エコキュートを長持ちさせる方法

エコキュートをより長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが必要です。配管やフィルターの掃除、水抜きをしたり室外機周りをキレイな状態に保ったりすることで、エコキュートをより長く使用できます。

以下の記事に、エコキュートのメンテナンス方法について詳しく記載しています。気になる方は、チェックしてみてください。

エコキュートの室外機の水漏れがあったら要注意!

エコキュートの室外機に水漏れがあったら、まずは症状をよく確認することが大切です。水漏れの状態が続くようであれば、エコキュートの室外機に不具合が生じています。不具合を放置しておくと、思わぬ事故が発生したり、大がかりな工事が必要になったりする可能性があります。

エコキュートの室外機の水漏れを確認したら、なるべく早く修理や交換を専門の会社に依頼し、安全にエコキュートを使用してください。

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