故障や経年劣化?エコキュートにお湯がたまらないときの原因と対処方法を解説!
2024/01/31
2024/01/31
エコで便利な『エコキュート』、毎日使っていると、どうもお湯のたまりが悪い気がすることもあるようです。お湯がたまらないと、故障したのかと心配になりますよね。
エコキュートの学習機能や、お湯の使い方によっては、故障していなくてもエコキュートにお湯がたまらない可能性があります。
この記事では、エコキュートにお湯がたまらない原因と対処法を解説いたします。故障してしまった時にあると便利なグッズもあわせて紹介するので、お困りの方はぜひチェックしてみてください!
目次
エコキュートにお湯がたまらない時には、以下の原因が考えられます。
使い方を見直すことで、直る可能性もあります。それぞれの原因と対処法について詳しく解説いたします。
エコキュートには、自動学習機能が搭載されています。過去のお湯の使用量を自動的に記録・分析し、適切なお湯の量をわきあげる機能です。そうすることで、お湯の無駄がなくなるため、節電・節約につながる便利な機能になっています。
日常的にお湯の使用量が少ないご家庭だと、エコキュートが夜間に湧き上げる湯量を自動調整するので、タンクの用量が満タンにならず、使用量に見合った適量のお湯が湧き上がる仕組みです。
日中お湯が足りなくならなければ、お湯が満タンまで溜まっていなくても問題ありません。
もし、使用量とお湯の量がギリギリで心配だったり、足りなくなりそうで節水しながら生活している場合は、お湯の沸き上げ量を「多め」に設定してみると過ごしやすくなるでしょう。
一般的に、エコキュートは電気代が比較的安価に設定されている「深夜電力」の時間帯にお湯を沸かし、光熱費を節約することができるようになっています。
そのため、エコキュートがお湯を沸かす時間帯にあたる深夜にお風呂に入ったり、お湯をたくさん使うと、貯湯タンクが満タンにならないことがあります。
さらに、機種やメーカーにもよりますが、340Lの貯湯タンクを満タンにするためには7〜8時間程度かかります。夜間に使用した分、沸き上げ量が減ってしまうという仕組みです。
設定方法によっては、昼間お湯が足りなくなりそうな場合に、自動で沸き増ししてくれるため、お湯がたりなくなる心配はいりません。
電気代が安い時間帯に沸き上げたい場合は、お湯を使う時間を見直してみると良いかもしれませんね!
お湯を沸き上げる夜間に停電が発生した場合も、エコキュートにお湯がたまらない可能性があります。停電だけでなく、ブレーカーが落ちてしまった場合も同様です。
停電の場合、電力の供給が再開すると、エコキュートも運転を再開し、お湯を沸き上げるはずですが、ブレーカーが落ちた場合は手動でブレーカーを戻し、沸き上げをしないといけないのでご注意ください。
お湯がないのは不便ですが、エコキュートの不具合や故障ではないので安心してご使用いただけます。ただし、停電によりタイマーなどの機能がリセットされてしまう場合もあるので、その点はしっかりチェックしてくださいね!
エコキュートは、大気の熱をヒートポンプで圧縮し、水をあたためています。そのため、外気温が極端に低いと効率が下がり、通常通りにはお湯を沸き上げられず、タンクにお湯がたまらないことも。外気温が高くなれば、通常通りお湯を沸かすことができるので、日中お湯が足りなくなりそうな場合は、沸き増してお使いください。
ちなみに、寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートが設置されているため、真冬でもお湯を沸かすことができますが、通常のエコキュートを設置している地域では、外気温が極端に低くなると起こりうる現象です。故障ではありません。
日中にお湯をあまり使っていないのに、お湯の減りが早い場合や満タンになるよう設定しても満タンにならない場合は、タンクや配管から水漏れしている可能性があります。
エコキュートの機械を確認し、不自然に濡れている場所がないか確認してみましょう。リモコンにエラーコードが表示される機種もあります。
水漏れしていた場合は、なるべく早く修理を依頼しましょう。そのまま使用していると、水道代や光熱費が無駄になってしまいます。
エコキュートのタンク内部には、温度センサーや湯量センサーなどの精密機器が搭載されています。これらのセンサーが不具合を起こすと、お湯がたまらない原因になってしまうことも。
温度センサーが故障した場合、貯湯タンク内の温度を測れなくなってしまうので、安全のためや誤作動で沸き上げが停止してしまうのです。
沸き上げ直後にお湯が設定した量以下だった場合や残湯量が満タンになっているのにお湯がでない場合は、温度センサーが故障している可能性が高いので、修理を依頼しましょう。
エコキュートが故障すると、お湯がわかせなくなり不便です。いちいちコンロでお湯を沸かすのも面倒ですし、なによりお風呂や洗顔が困りますよね。
修理の目処が立っている場合は、投げ込みヒーターがあると便利です。投げ込みヒーターとは、お風呂やバケツなどに水を張り、その中にヒーターを投げ込むことでお湯にすることができるアイテムです。
追い焚き用に普段から使用している方もいるので、エコキュートを使用しているご家庭なら、一家に一台あると安心かもしれません!
蛇口からお湯をだしていないのに、エコキュートの残湯量が減っているのが気になっている方も多いようです。実は、お湯を出していなくても、お風呂の追い焚きや自動保温を使うと、タンク内のお湯が持っている熱エネルギーが利用されるため、残湯量が減ってしまいます。
また、自動配管洗浄をすると約10Lのお湯が使われます。
どちらも故障ではないのでご安心ください。
万が一エコキュートが故障していた場合には、なるべく早く修理を依頼しましょう。特に水漏れは素早く対応しないと水道代にも影響します。修理料金が明確で、信頼性の高い業者に依頼すると安心です。
ただし、エコキュートの寿命は10年〜15年程度と言われています。お湯は毎日使うものなので、経年劣化で故障や不具合がでてくることもあります。
タンクや配管の水漏れや温度センサーの故障などは、対症療法的に修理するのではなく、新しい機種に交換した方が、長期的な視点から見るとコストパフォーマンスが高くなることが多いです。
また、エコキュートは省エネ機器として、タイミングによっては国や自治体から交換の補助金が出ます。10年以上経過しているエコキュートで不調が気になる場合には、交換をご検討ください。
エコキュートのお湯がたまっていないと「故障かもしれない…」と心配になりますが、外的要因や元々の機能、使い方によって満タンにならないことは多々あります。故障かどうか落ち着いて見極めるようにしてください。
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